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お知らせ(書評)

『熟議民主主義の困難』の書評が『朝日新聞』7/9付に掲載されました。

評者は、齋藤純一さん(早稲田大学教授)です。

「先の国会では熟議が公然と蔑(ないがし)ろにされたが、市民社会ではどうだろうか。本書は、熟議の場が、議会や市民参加のフォーラムだけではなく多層的に存在することを強調する。熟議は家族や職場でも行われるし、自由民主主義の内部に限定されるものでもない。
 …
 本書は、労働を免れた時間や問題関心を喚起するレトリックなど、人々を熟議へと導く仕組みを意味する「アーキテクチャ」に注目する。数やカネではなく、言葉の力を社会の様々な場面に取り戻す具体的な装置をどうつくるか。本書はこの課題について考えるための格好の手引きになる。」

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山内 廣隆『昭和天皇をポツダム宣言受諾に導いた哲学者』の書評が『読売新聞』7/9付に掲載されました。

評者は、納富信留さん(東京大学教授)です。

「…京都大学の西田幾多郎と並び称された西は、皇国思想、国体思想を推進した中心人物として、戦後社会でも学界でも完全に無視される。本書は彼の思想を「信、教育」を焦点に批判的に検討しながら、戦前の日本で哲学が果たした役割と問題を反省する試みである。日本が引き起こした戦争に一端の責任を持った哲学者は「きれいなこと」を追求する善良でまっすぐな人物であった。著者はその両義性に問題の本質を見る。だが、その過去に真剣に向き合わなければ、日本はいつか来た道を辿ることになるだろう。

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山内 廣隆『昭和天皇をポツダム宣言受諾に導いた哲学者』の書評が『日本海新聞』6/25付に掲載されました。

評者は、石崎嘉彦さん(大和大学教授・摂南大学名誉教授)です。

「…戦後、日本国民は忌まわしい戦争の記憶を忘れることによって復興を成し遂げてきたと言ってよいだろう。だが、忘れてならないこともあることを考える必要がある。この書で取り上げているのは、そんな忘れてならないことの一つなのだ。
 戦前、鳥取生まれの皇国の思想家にして国体論を講じた西晋一郎という人物がいた。この哲学者もその忘れてならない思想家だと著者は言う。昭和天皇が玉音放送で国民に語りかけた終戦詔書には、この哲学者が敗戦前に行った御進講の教えが反映されている可能性があるという。戦後日本の出発点となった決断に、もし西の教えが反映されていたとすれば、それは、哲学が政治を動かした実例と言えるだろう。
 西が御進講で語ったのは、「兵」敗れ「食」尽きても「信」を失ってはならぬという孔子「子貢問政章」における「信」の教えであったが、だとすると、彼は君主に対する「助言者」」としての役割を果たしていたと言い得るからである。西は原爆も敗戦も知ることなく世を去ったが、その哲学は、昭和天皇に敗軍の将たる心構えを説き、敗戦国を統率して国家の一体性を保持して占領軍を受け入れる決断へと導いたことになる。…」

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『熟議民主主義の困難』の書評が『読書人』6/30付に掲載されました。

評者は、早川誠さん(立正大学教授)です。

「…それでも、権威主義的動向すら見られる現代に、熟議の魅力は色褪せない。民主主義者である限り、批判者も、賛同者も、本書を簡単に通り過ぎることはできないのである。」

●こちらから書評の全文が読めます

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『テストは何を測るのか』の書評が『日本テスト学会誌』13巻1号に掲載されました。

評者は、村木英治・東北大学名誉教授です。

こちらからPDFで開きます。

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髙谷 幸『追放と抵抗のポリティクス』の書評が『信濃毎日新聞』6/4付に掲載されました。

評者は、山本 圭さん(立命館大学准教授)です。

「…主権とはようするに、ある国家に誰が滞在し、誰が排除されるかについての「線引き」のことだ。その意味で「国境」とは、排除と包摂が交錯する、すぐれて政治的な現場である。とはいえ、追放を命じられるほうも、その線引きに唯々諾々としたがってきたわけではない。本書が描き出すのは、主権的権力がもっとも露わになる場所(すなわち国境)で、排除の力とそれに抗う人々のせめぎ合いのポリティクスである。
 本書が強調しているのは、〈戦後民主主義〉を謳ったはずの日本社会が、こと外国人の在留にかんする、いわゆる入管難民法については、ほとんどその理念が適用されないことだ。たとえば、法という規範もほどほどに、その運用は現場の責任者の恣意的な判断によるところが大きいことがままある。それを、私たちはふつう「裁量」と呼ぶが、しかし、担当者の胸三寸で物事が決定されることほど、当事者にとって背筋の凍ることはない。…」

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小泉 康一 『グローバル・イシュー』の書評が『図書新聞』6/10付に掲載されました。

評者は、中山裕美さん(東京外国語大学特任講師)です。

「…私たちは「難民」と聞くと、途上国の難民キャンプに移住する人々を思い浮かべるが、実際は、都市部に移住する難民が全体の過半数を占める。本書は、UNHCRでの実務経験と研究を架橋し国内の難民研究を牽引してきた著者による、「都市難民」の実態とかれらへの援助が抱える課題に迫る佳作であり、これからの日本と難民の関わり方について有益な示唆を与えてくれるに違いない。…」

 『図書新聞』のサイトはこちら(デジタル版も購入できます)

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曽我 千亜紀『情報体の哲学』の書評が『図書新聞』6/17付に掲載されました。

評者は、大黒岳彦さん(明治大学教授)です。

「…著者は、最近完結した記念すべき訳業『デカルト全書簡集』(全8巻、知泉書館)の訳者陣にも名を連ねる新進気鋭のデカルト研究者である。著者は本書で哲学史的に甚だ評判の悪いデカルトの「身-心(ないし物-心)二元論」を救い、擁護する域を超え、デカルト研究の最新成果、デカルト思想の継承者(アラン、ベルグソン)さらにはメルロ=ポンティを援用しつつ、解釈=改釈を重ね「情報体」という概念に改鋳、結実させる。…」

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富永 京子 『社会運動と若者』の書評が『西日本新聞』6/4付に掲載されました。

「…デモとは特殊な人たちの空間ではなく、政治を語れない「日常」と政治を語る「出来事」が交差する場なのである。若者たちの気持ちに寄り添いながら、「大人にさせられた」著者の慧眼から学ぶものは多い。」

評者は、大賀 哲さん(九州大学准教授)です。

『西日本新聞』の書評サイトはこちら

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『哲学しててもいいですか?』の書評が、『朝日新聞』4/9付、『週刊新潮』6/8号、『京都新聞』5/28付、『西日本新聞』6/4付、などに掲載されています。


「…こわいのは、学生たちの多くもまた、鋳型にはめてもらいたがっているということだ。いまの我が国は、国民に考えさせず、一方的に決めつけようとする。ところが国民の側からも、決めてくれた方が考えなくて済むから楽でいいといわんばかりの声が聞こえてきはしないだろうか。
 そんな時代に、哲学教育が果たすべき役どころはむしろ大きい。では、その役どころとは何か。著者はそれを模索する。
 この本は、その意味でまさに「哲学的」に書かれている。あなたの代わりに考えて、上から目線で決めつけたりはしない。一歩ずつ、読者とともに、考えようとする。だから、本書を読み終えたとき、あなたは著者とともに、次の一歩へと歩み出すに違いない。私たちは、私たちがどうすべきなのか、私たち自身で、考えなければいけない。」(朝日新聞 4/9付 全文はこちらから

評者は、野矢茂樹さん(東京大学教授)です。


「いわゆる人文系には逆風の時代である。どこの大学も、社会の即戦力を育てるとか、外国語でのコミュニケーション力を養成するとうたうようになった。ほとんど流行語みたいな理念のもと、人文系は予算も人員も削られている。
 この危機に、人文系はどう対処するのか。…現在まさに国立大学で哲学を教えている先生が書いたこの本はいまのところベストの手応えだ。「大学の現在」をしっかり見つめた、切れば血の出るような文章である。…」(週刊新潮 6/8号)

評者は、渡邊十絲子さん(詩人)です。

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吉村誠『お笑い芸人の言語学』の書評が『日本経済新聞』5/27付に掲載されました。

「お笑いタレントの話が面白いのはなぜか。シンプルな主題に元テレビマンの著者が挑む。彼らが繰り出す「ことば」に焦点を当て、主戦場の放送番組でどのように表現が変遷したかをたどりながら特質を解き明かす。…独自の視点がさえる放送史だ。」

全文はこちらから(無料登録をすれば読めます)


また、こちらのサイトでも書評が掲載されています。

「テレビで今、お笑い芸人が隆盛を極めているのはなぜか。彼らのどこが面白いのか。元テレビプロデューサーの著者が彼らの話す言葉から読み解いた。そう書くと、業界人の体験エッセーのように聞こえるかもしれないが、本書は言葉を切り口に日本の近代化を問い直した硬派の論考だ。…」

評者は、片岡義博さんです。

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加藤政洋編『モダン京都』の書評が『毎日新聞』5/28付に掲載されました。

「…本書の主な舞台は、鴨川を挟んで東西1キロやそこら、南北もたった数キロの範囲にすぎない。その内部の細かな差異と歴史にこだわってくれたおかげで、よそ者には、観光どころか普通に住んでも絶対に分からない、この街の奥深さが読めた。」

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稲葉 振一郎 『宇宙倫理学入門』 の書評が『図書新聞』4/22付に掲載されました。

評者は、杉本俊介さん(大阪経済大学経営学部講師)です。

「…以上のように、ミドルレンジに絞った本書の議論は、近すぎる現在の議論や遠すぎる未来の議論に比べ、リベラリズムから「可能性の空間」がイメージできる部分だけで展開された"ちょうどよい”議論になっている。この種の議論でさえ細かく検討すればするほどお決まりのものになりがちである。そうなっていないのは著者が時々裏を返して問い直してくれるおかげである。最終章ではリベラリズムまで裏を返して問い直そうとする。この著者独特の思考様式が本書の隠れた魅力になっている。…」

 

 『図書新聞』のサイトはこちら(デジタル版も購入できます)

 

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赤井 正二 『旅行のモダニズム』 の書評が『図書新聞』2017年4月1日付 に掲載されました。

評者は、真銅正宏さん(追手門学院大学教授)です。

「…本書の最大の特徴は、ジンメルの社会学を元にしたモダニズム論と、著者には失礼ながら鉄道ファンから出発したかのような細微にわたる旅行分析とが、ダイナミックに結びつけられている点にあろう。そしてこのマクロとミクロの大胆な視点交差が、旅行を全的に扱うことを可能にしているものと考えられる。各章が扱う対象は、登山ブームや絵に描かれた都会美、旅行ガイドブックや旅行雑誌、旅行論や文学散歩など、それぞれ独立度の高い論点ではあるが、明治から昭和初期に至る時代の日本のモダニズムの性格が、これらを一本に結びつける。…

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『保健と健康の心理学』が、『毎日新聞』3/26付けで紹介されています。

「…働き方も健康に影響する。昼夜逆転の交代制勤務者には乳がんや前立腺がんが多いというデータもある。ブルーライトを多く含む白くて明るい照明が夜遅くまでこうこうと家中を照らしている日本の住宅が、睡眠や1日の生物リズムを乱している恐れも指摘する。こういう数々のデータを挙げながら、22人の専門家が「健康と感情」の関係を詳しく論じている。まさに健康心理学を学ぶ標準的なテキストといえる。」

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赤井 正二 『旅行のモダニズム』 の書評が『京都新聞』2/19付 に掲載されました。

「聖地巡礼や名所旧跡めぐりが主だった旅は大正期に変化、登山ブームで山岳美が「発見」される。さらにガイドブックの整備や旅行代理業の発展で大衆文化へと拡大。今日につながる旅のための旅、趣味の旅行の成立過程を追ったのが本書だ。…戦時中、たびたびの旅行規制にかかわらず、温泉町がにぎわったなどの指摘も興味深い。」

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稲葉 振一郎 『宇宙倫理学入門』 の書評が、『京都新聞』、『山陽新聞』ほか各紙2/5付 に掲載されています(共同通信配信)。

評者は、金子務氏(大阪府立大学名誉教授)です。

「世界の宇宙開発は現在、無人探査が主流を占めている。その中で本書は、地球外の天体に人間が移住する「宇宙植民」を想定し、そこに生じる倫理的問題に挑む。なぜ人が行かなければならないのか、コストパフォーマンスはどうなのか…。「百年から千年」先の未来をめぐる思考実験である。…」

 

追記:『東京新聞』『中日新聞』2/26付 にも紹介されています。

「…医療倫理の根幹の「納得と合意」の適用が困難な宇宙開発には、〈人格〉に代わるどんな理念が求められるのか。未知なる領域に向き合い、規範と功利の両面から考察する。」

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矢守克也著『天地海人』の書評が『熊本日日新聞』2/5付に掲載されました

「天災のメカニズムの解説本ではない。京都大巨大災害研究センター長を務める著者が、専門の心理学の立場から防災・減災論をエッセー形式で考察する。…災害時、「自分だけは大丈夫」と考えがちな「正常性バイアス」の課題にも言及。「家族や恋人など大切な人を守ろう」という訴えが防災意識の啓発に効果があると提言する。実践的研究や防災教育を重視する筆者の思いがにじむ。

『熊本日日新聞』のサイトはこちら

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赤井 正二 『旅行のモダニズム』 の書評が『朝日新聞』1/29付 に掲載されました。

評者は、斎藤美奈子氏(文芸評論家)です。

「仕事や生活で煮詰まったとき「あーあ、どこかに旅行がしたいなあ」と思ったりしませんか。なぜそんな風に私たちは思うのか。
 この本を読むとわかります。現在のような「旅行のための旅行」が確立したのはおよそ100年前。1910年代から20年代(明治末期から大正・昭和初期)ログイン前の続きにかけての、いわゆるモダニズムの時代だった。…」

『朝日新聞』のサイトはこちら

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 『キャリアカウンセリング実践』『大学新聞』で紹介されました。

「進路指導室に置きたい1冊」として取り上げていただきました。

「本書にある相談事例は架空のものであるが、大学や企業内において発生し得る具体性のある24の事例が取り上げられている。事例はすべて、クライエント(相談者)とカウンセラーとの対話を通して進む。そこには自問自答のコメントが付記され、考察を深める構成となっており、その対話の分析とまとめにより、事例ごとのカウンセリング方法について学ぶことができる。/変化の激しい現代社会においては学生や社会人に関わらず、人生のさまざまなステージでのキャリアを考える必要性が増している。そうした背景の中、とかく孤軍奮闘となりがちなキャリアカウンセリングの実践者が、自らの相談活動を振り返り、カウンセリング力の向上を目指すことが編著者らの願いである。」

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佐藤透『美と実在』の書評が『読売新聞』(1月15日付)に掲載されました。

評者は、納富信留さん(東京大学教授)です。


「美しいものに出会うと心が動かされ、人生が豊かになる。自然風景であれ芸術作品であれ、私たちは美を体験して生きる。だが「美とは何か」と問うと、とても難解な哲学の問題になってしまう。本書はその問いに主に現象学の立場から接近し、丁寧な分析を加えていく。考察はさらに、日本の美意識に応用される。…

派手さはない議論に、哲学の言葉の静謐さがそれ自体美しく感じられる。」

 

『読売新聞』「本よみうり堂」サイトはこちら

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『保健医療・福祉領域で働く心理職のための法律と倫理』の書評が、日本保健医療行動科学会ニュースレター第91号に掲載されています。

評者は、中川 晶 氏(日本保健医療行動科学会会長・奈良学園大学)です。

「タイトルに「心理職のための」という文句が入っているが、決して心理職のためだけの書物ではない。医師・看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・栄養士等々。保健医療・福祉領域で活躍される全ての方々、つまりは本学会会員のための一冊と言っても過言ではない。…」

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『ウェストファリア史観を脱構築する』の書評が『図書新聞』12/24付に掲載されました。

評者は、清水耕介氏(龍谷大学教授)です。

「…本書の素晴らしさは、これまで一言にウェストファリア体制として言及されてきたものが、実は非常に複雑な過程を経て誕生したものであること、単にウェストファリアの講和が現代のいわゆる国際社会の成立と同義ではないことを細かな歴史的な著述を通して明らかにしている点にある。これは主流派の国際関係理論にとどまらず、批判的なアプローチも看過してきた点と言えるであろう。…」

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『最強の社会調査入門』の書評が『図書新聞』12/10付に掲載されました。


評者は、筒井淳也氏(立命館大学教授)です。

「…異質な世界に踏み出すことが非日常的な経験であるがゆえに、そこには経験した人しかわからない「技法」が数多く存在する。本書は、この点の技法の説明が実にわかりやすい。たとえば4章で触れられている「キーパーソンをみつける」という方針は、初学者にとってみれば思いつきそうで思いつかない技法だろう。当事者であり調査者でもあるという独特の経験をどう活かすかという視点(6章)も、日常生活の経験からはなかなか得られないものだ。/そういった技法をいくつか紹介するにあたって、このテキストはきわめて初学者フレンドリーである。難しい調査用語に回収することなく、リアルな経験に照らして親切に解説されている。…」

 

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川越 修矢野 久『明日に架ける歴史学』の書評が『図書新聞』11/12付に掲載されました。


評者は、森 宜人氏(一橋大学大学院経済学研究科准教授)です。

「日本における社会史の本格的な幕開けは1970年代に遡る。その当時まだ大学院生であった本書の著者たちは、それぞれきっかけは異なるものの、ともに近現代ドイツ社会史の世界に足を踏み入れ、爾来約40年、その研究と文字通り「格闘」してきた。本書は、著者たちがこれまでの自らの研究生活への省察をふまえ、今後の歴史学のあり方を展望する試みである。全3部が両社の対話形式によって織りなされ、さらに各部の末尾には2人のコメンテーターからの質疑と、それへの両社の応答が収録されており、あたかも読者の眼前でパネルディスカッションを展開させるようなユニークな校正となっている。…」

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山本 泰三『認知資本主義』の書評が『図書新聞』10/29付に掲載されました。


評者は、徳丸宜穂氏(名古屋工業大学准教授)です。

「…技術と生活様式の変化が経済社会にどういう影響を及ぼすのかという、認知資本主義論が主題とした問題は、経済学一般にとっても枢要な問いに他ならないだろう。/本書は、こうして枢要な意味を持つ認知資本主義論を、独自の視角から初めて体系的に紹介する貴重な貢献である。…」

 

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『メディア・コンテンツ論』の書評が『読書人』10/14付に掲載されました。

評者は、松井広志氏(愛知淑徳大学講師)です。

「…まず、本書の評価されるべき特徴は、多角的なコンテンツ論を試みた入門書であることだ。これまでメディア研究では、優れた教科書・手引書が数多く出版されてきた。しかし、コンテンツ論に特化したものに関しては、マーケティング的・産業論的関心が中心を占める書籍が多かった。それに対して本書は、理論的・実務的な視点をともに備えている点で優れている。…」

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安田 慎『イスラミック・ツーリズムの勃興』の書評が『図書新聞』10/15付に掲載されました。


評者は、杉山維彦氏(四国学院大学准教授)です。

「…イスラミック・ツーリズムについてアカデミックな研究が本書ではなされている。著者はシリアのみならず中東諸国、アジア各国において数々のサーベイを行い、イスラームの地域研究に加え、宗教学、社会学、人類学、経営学などマルチな分野からアプローチを加え、領域を横断した、まさに観光学的な研究書といえる。…」

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平芳 幸浩『マルセル・デュシャンとアメリカ』の書評が『朝日新聞』2016年9月25日付に掲載されました。

評者は、五十嵐太郎さん(建築批評家・東北大学教授)です。

「…アメリカの美術批評や企画展が、作品創造の場と絡みあいながら、豊かな表現と思想の基盤を形成したことがよくわかる。ゆえに本書を読むと、デュシャンを軸に、抽象表現主義の絵画とその理論を含むアメリカ現代美術の動向を整理して理解できるだろう。
 元学芸員の著者は、2004年に「マルセル・デュシャンと20世紀美術」展を企画し、この展示の第2部でデュシャンに触発された多くの美術家を紹介した。本書はその理論編と言えるかもしれない。そしてデュシャンは今なお多くのアーティストを魅了している。」

全文はこちらから

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「シリーズ 愛・性・家族の哲学」の書評が、『週刊読書人』に掲載されています。

評者は、千田有紀 武蔵大学教授です。

「愛・性・家族の哲学と銘打たれたこのシリーズは、…タイトルからしても興味深く、書き手も若い著者が多く、野心的な本である。…」

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平芳 幸浩『マルセル・デュシャンとアメリカ』の書評が『京都新聞』『山陽新聞』(9月4日付)他(共同通信配信)に掲載されました。

評者は、沢山 遼さん (美術批評家)です。

「…本書は、多くの矛盾を抱えつつ自己像を刷新し続けたデュシャンと、その複雑な受容経験の解明にせまる画期的な著作だ。」

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『学校と教師を変える小中一貫教育』の書評が、『日本教育新聞』7月18日付に掲載されました。

「…本書は間違いなく今、小中一貫教育を展開している学校やこれから取り組もうとしている学校には、有益な参考書になる。何よりも本書の副題にあるように、「教育政策と授業論の観点から」の二つの点でまとめられているのが、示唆を与える。…」

 

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山本 泰三 編『認知資本主義』の書評が『朝日新聞』(7月3日付)に掲載されました。

評者は、諸富徹 京都大学教授 です。

「…本社は、認知資本主義に関する初めての本格的な入門書である。「資本主義の非物質化」とは何か、その行く末に考えを巡らせる上で、欠かせない1冊だ。」

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水上 啓吾『ソブリン危機の連鎖』書評が『図書新聞』(2016年7月2日号)に掲載されました。

評者は、高屋定美さん(関西大学商学部)です。

「……本書は累積債務危機以降、IMF・世界銀行が進めてきたワシントン・コンセンサスによる市場化政策によってブラジル経済がいかに緊縮財政を受け入れて実行したのか、そしてその効果を中心に分析している。それによって、経済危機に直面した経済の回復方法がいかなるものかを示唆している。……本書は今後も起きるであろう経済危機への対処法を考察する上で意義があるものである。……

『図書新聞』のサイトはこちら(デジタル版も購入できます)

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中村 保 著 『ヒマラヤの東 山岳地図帳の書評が、季刊『山の本』夏号に掲載されています。

評者は、大内尚樹さんです。

 

「著者の探究心と発行者の志が世界に誇る不朽の資料を産み出した。
ヒマラヤの東とは著者の造語で、中国の横断山脈とチベットの東半分を指し、ヒマラヤ全域に等しい地域に5~7000m級の未踏峰が綺羅星の如く聳えているが近くにヒマラヤが在り、長江、メコン、サルウィン、イラワジ、ブラマプトラの大河が深く侵蝕、政治的にも登山者の接近を拒んできたため、地上最後の秘境と言われてきた地域である。本書はこの魅惑的山域の山々を61枚の概念図と541葉の写真、各山域の概説、登山史、氷河、地図情報、入山事情等を日、中、英、三カ国語で紹介した労作だ。
……
これまで存在さえ知られずにきた未踏峰の数々を、精巧な概念図と鮮明な写真を照合しながら辿るのは、高さより未知未踏に魅せられる評者には無上の歓び。特大岩壁を擁した岩峰を目にすると古稀を過ぎた身で“夢は枯れ野を……”の境地に陥る。……」

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打越綾子『日本の動物政策』の書評が『読売新聞』(6月12日付)に掲載されました。

評者は、牧原 出さん(東京大学教授)です。


「動物園の人気者といえば、テレビニュースの格好の話題である。だが、動物園については、「動物園法」といった法規制の仕組みがない。多くは首長お手盛りの公立施設として、先々のことを考えずに開演されたものだという。現場の対応で何とかしのいでいるのが現状なのである。

「動物たちがかわいそうだ!」と思ってしまいたくなるが、ちょっと待ってほしいと打越氏は言う。ペットの延長で野生動物やら実験動物やらを考えてはいけない。野生動物については、駆除を望む地域社会があり、実験動物には研究目的のために厳格に管理する研究機関がある。あまねく動物を愛護すべきだという動物福祉の理念は尊重されるべきだとしても、それを法体系や政府の規制活動に十全に浸透させることができるわけではない。たとえば多くの畜産動物は食肉処理されるために飼育されており、ペットのように看取られることはない。動物のタイプに応じて動物観は異なるのである。…」

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打越綾子『日本の動物政策』が『日本経済新聞』(5月29日付)で紹介されました。

 

 犬や猫などのペット、動物園にいる象やライオン、牛や豚などの畜産動物。一口に「動物」といっても様々だ。

 本書では動物を「愛玩」「野生」「動物園」「実験」「畜産」の5つに分け、それぞれを巡る法制度の変遷や課題をまとめている。そのうえで著者が強調しているのが、動物に対する関心が立場によって分断されている「仕切られた動物観」である。……

 必要なのは専門家や住民、行政が立場を超えて協力する「ローカル・ガバナンス」なのだろう。著者が行政学や地方自治論の専門家である点も興味深い。

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『哲学者に会いにゆこう』書評が『週刊朝日』2016年5月6-13号に掲載されています。

評者は、松岡瑛理さんです。

現代に生きる哲学者は、どんな生活をしているのだろうか。本書は大学で働く傍ら、哲学の雑誌を発行する著者が、大御所から若手まで哲学徒をたずねたインタビュー集だ。注目すべきは思想内容のみならず、彼らの生き方にある。……何かにつまずいた時、哲学的な問いと出会うチャンスはどこにでもある。その機会の生かし方は自由だと教えてくれる。」

『週刊朝日』のサイトはこちら(デジタル版も購入できます)

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中村 保 著 『ヒマラヤの東 山岳地図帳の書評が、『週刊読書人』に掲載されています。

評者は、岩田修二さん(地理学者・東京都立大学名誉教授)です。

 

……解説記事中の山やまを、美しい写真を見ながら一つ一つ地図で確認しながら読み進むのは楽しく興奮する作業だった。それによって、チベット高原の東半分の山やまや氷河を俯瞰するように理解することができた。チベット高原とその周辺部のトレッキングや登山は、中国の政治状況によって最近とても困難になっている。さまざまの衛星画像・情報によって地域の把握は容易になっているが、山名もわからず、地上写真もない状態では、調べる「とっかかり」が得られず山やまの理解は進まない。本書はそのための最良のガイドになる。チベット地域の理解を一段と進めることが可能になろう。

定年後、長年、未探検地域を踏査し、その結果を地図と関連資料の出版という形で、世界に誇る成果を挙げられた中村氏は平成の伊能忠敬のようである。

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中村 保 著 『ヒマラヤの東 山岳地図帳のくわしい書評が、『地学雑誌』に掲載されています。

評者は、岩田修二さん(地理学者・東京都立大学名誉教授)です。

 

「……評者は,本書の解説記事中の山の位置を一つ一つ地図で確認しながら読み進んだ。それは楽しく興奮する時間だった。中村の踏査行の情報は雑誌や横断山脈研究会の報告で把握していたが,本書を読むことによって,チベット高原の東半分の山やまの地形や氷河を,俯瞰するような形で,いちどきに,眺め,理解することができた。地図と写真が対照できるようにならべて配置されているので,山岳地形や氷河の地域ごとの比較が容易だった。つまり,山や氷河の地域性がはっきりと脳裏に刻まれた。そして,山域ごとの山容や氷河の違いは何によるのか,あるいは,四川省に多い岩のピナクル群はどうしてできたのか,など考えるべきことをいろいろ発見できた。
チベット高原とその周辺部の現地調査は中国の政治状況によって最近ますます困難になっている。幸い,さまざまの衛星画像やDEM情報によって自然や地域の把握は容易になっているが,この場合,山名もわからず,地上写真もない状態では,調べる「とっかかり」が得られず研究ははかどらなかった。本書は調査・研究にうってつけのインデックスになる。この出版によって,チベットの地理研究を一段と進めることが可能になろう。
評者は,1989年にニンチェンタングラ山脈東部の中央部パロンツァンポー源頭のゼプ氷河で調査した経験があり,そのとき,この山域に広大な未知の領域があることを知った。しかしながら,その未知の地域を解明できず無念であった。本書はその無念をはらしてくれる。著者中村は,25年間もかけて,この未探検地域を踏査し,貴重な地域情報を記録し,地図とその関連資料という形で示した。研究者ができなかった成果をあげられた長年の努力に心からの敬意を表する。」

 

「新刊紹介」 のページにPDFが掲載されています(雑誌の発行は4月)。

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佐藤 光・中澤信彦 編 『保守的自由主義の可能性』書評が『図書新聞』(2016年3月19日号)に掲載されました。

評者は、小島秀信さん(同志社大学商学部助教)です。

「本書の目的意識は明確で、これまで守旧的であり、懐古的であると見なされてきた「保守主義」を、もっと自由主義的、積極的な「保守的自由主義」として捉え直し、未だ現代の諸問題を考察するにあたっても有効であることを示すことにある。……バーク、タッカー、マルサス、M.ポランニー、オークショット、新渡戸稲造、柳田国男(補章としてホッブズ)といった古今東西の保守主義を代表する哲学者たちの思想が紹介され、その現代的意義が論じられている。……」

『図書新聞』のサイトはこちら(デジタル版も購入できます)

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『オーストリアの風景』の書評が、『地図情報』2016年2月1日号に掲載されました。

評者は、白坂 蕃さん(東京学芸大学名誉教授・元立教大学教授)です。

「多くの旅行案内書は記述の量が少なく、その地域の歴史や地域性を深く知ることはできない。この視点からみると本書はオーストリアに関してデータを提示し、地域の特色を簡潔に記載した「観光案内誌」である。一言でいれば、本書は一般の旅行案内書に加えて、オーストリア旅行の参考にすべき書物といえるだろう。…地理学者が書くと、これほどおもしろい旅行案内誌になる。…」

『地図情報』のサイトはこちら

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山口豊一小沼 豊高橋知己 『学校での子どもの危機への介入』の書評が『日本教育新聞』(2016年2月8日付に掲載されました。


評者は、八木雅之さん(元公立小学校校長)です。

「…書名が示す通り、本書は学校における子どもたちの追い詰められた危機についての具体的事例を示して介入を図るものだ。その事例は架空と断ってはいるものの、著者たちは臨床心理の専門家として、豊富な事例に精通しているだけに説得力がある。しかし、本書は単なる事例集ではない。

 何と言っても、事例に対する分析とその具体性である。関係図の提示、理解を進める表、根拠法令や条文、関係者の問答と関わり方などが豊富に用意されている。納得しながら読み進められる。…」

 

日本教育新聞社のサイトへ

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小泉 康一『グローバル時代の難民』書評が『図書新聞』(2016年2月20日号)に掲載されました。

評者は、錦田愛子さん(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所准教授)です。

……このように、本書は現代世界の人の移動をめぐる問題全般について、理解し、考える上で重要な枠組みを提供してくれる。中東地域研究者である評者から見れば、中東に関する事例の取り上げ方がやや偏り、ヨルダンやレバノンなど主要難民受入国への言及がないなど、二次文献に基づく分析の限界はある。だがその一方で、インドやウガンダ、南アフリカなど広範な地域を取り上げて比較考察されている点は、議論の幅を広げるものとして評価できる。大規模な難民の移動が関心を集め、問題を提起した後だからこそ、一読を薦めたい一冊である。」

『図書新聞』のサイトはこちら(デジタル版も購入できます)

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中島由佳著 『ひとと動物の絆の心理学』が『毎日新聞』(1月24日付)で紹介されました。

「人はなぜ、犬や猫などの動物を飼うのか。飼うとどんなメリットがあるのか。そうした疑問に心理学的な観点から明快に答えてくれる。…数多くの研究文献を渉猟して、人と動物の絆を解説した本は珍しい。…」

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品川哲彦 著 『倫理学の話』の書評が『読書人』(2016年1月22日号)に掲載されました。

評者は、江口聡さん(京都女子大学教授)です。

「本書は、読みやすい倫理学概論および学説史である。叙述は歴史的順序には従わず、著者独自の観点からの配列となっているが、しっかりした索引、注および相互参照が付記されているため、事典的に読むことも可能である。…

多彩な倫理学的な立場それぞれの見解に耳を傾けつつ「じっくり考えなくてはならない問題」について誠実に「ゆっくり話す」という手法は、倫理学という営みへの誘いとして適切な方法であることはまちがいがない。

『週刊 読書人』のサイトはこちら(コンビニ等で記事が読めます。)

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臼井 陽一郎『EUの規範政治』書評が『図書新聞』(2015年12月12日号)に掲載されました。

評者は、塚田鉄也さん(桃山学院大学法学部准教授)です。

……では、EUは実際に、国際社会における規範の形成や拡散にどの程度の貢献をしているのだろうか。EUがさまざまな困難に直面する現在にあって、こうした問題をより冷静な視点で考えるための格好の材料を提供してくれるのが本書である。本書は、かつての一部の研究に見られたEUに対するある種の期待感とは無縁である。この点は、タイトルにある「規範政治」という言葉に明確に表れている。編者によればこの言葉には、「規範のための政治」という意味だけではなく、「政治のための規範」という意味も込められている。つまり、単に規範の実現を目指しているだけではなく、時には規範を利用して別の目的を達成しようとする、EUのしたたかな側面をも本書はとらえようとしているのである。さらに本書では、EUが規範の実現や利用に失敗した例にも十分に目配りがなされており、具体的な事例を通してEUの実績を予断なく見極めていこうとする姿勢が貫かれている。……」

『図書新聞』のサイトはこちら(デジタル版も購入できます)

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『オーストリアの風景』の書評が、『地図中心』2015年12月号に掲載されました。

評者は、平井史生さんです。

「オーストリア旅行を計画中の人がいたらこの本を紹介したい。また、帰国して旅の余韻に浸っている人にも勧めたい。……本書には街並みの写真が多く掲載されているが、チロル州部分には建物の背後の険しい山並みを構図として意識している写真も多い。地理写真の撮り方にも工夫があると感じた。……」

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師 茂樹 著 『論理と歴史』 書評が『図書新聞』(2015年10月24日号)に掲載されました。

評者は、上田 昇さん(目白大学看護学部教授)です。

「……本書は唯識比量や掌珍比量が置かれた思想史的なコンテクストを東アジアにおける広範な仏教文献を駆使しつつ明らかにしたものであり、いわゆるオルガノン(道具)としての論理学の枠には収まりきれない因明のあり方を克明に論じた大著である。本書が因明研究活性化の契機となることを期待したい。」

『図書新聞』のサイトはこちら(デジタル版も購入できます)

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『オーストリアの風景』の書評が、『サンデー毎日』2015年10月25日号に掲載されました。

評者は、池内紀さん(ドイツ文学者、エッセイスト)です。

「…… 特異な地形に入ると、学者といえども子どものような好奇心で、先へ先へと行きたがるらしい。観光案内につきものの飾りのない叙述が、野の虫の声のようにこころよい。」

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『オーストリアの風景』の書評が、『人文地理』2015年67-3に掲載されました。

評者は、岩本廣美 奈良教育大学教授です。

「……読者は、本書全体を熟読することを通して、ヨーロッパにおけるオーストリアの地理的位置への理解から発展して、ヨーロッパ全体に目を向ける契機を持つことも期待できるのである。言い換えれば、浮田が、絶えずヨーロッパ全体への視点を持ちながら本書を執筆してきたことが推察できる。……」


『人文地理』の目次はこちらからご覧になれます→ http://hgsj.org/category/mokuji/

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『平等権のパラドクス』書評が『図書新聞』(2015年10月10日号)に掲載されました。

評者は、有澤知子さん(大阪学院大学法学部教授)です。

「……非常に詳細に検討されている本だと思う。「平等」を論ずることは難しいことであると改めて感じた。じっくり読んでいきたいと思う。」

『図書新聞』のサイトはこちら(デジタル版も購入できます)

 

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『宗教の社会貢献を問い直す』の書評が『図書新聞』(2015年8月29日号)に掲載されました。

評者は、渡邊 太さん(大阪国際大学講師)です。

「…本書の方法論はオーソドックスだが、そのぶん手堅い。地道なフィールドワークによる観察データの蓄積と、二変数の交差によるシンプルな類型化の組み合わせは、派手さはなくとも堅実で安定した知見を提供する。質的データの細部の面白さもあるが、議論としては一般化を志向している。その点で、著者も編者に加わる『釜ヶ崎のススメ』(洛北出版、2011年)とは(あつかわれる事例が部分的に重なるものの)印象が異なるところも興味深い。釜ヶ崎という地域に興味をもつ読者は一読されたい。…」

 

『図書新聞』のサイトはこちら(デジタル版も購入できます)

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『フランスの生命倫理法』の書評が『図書新聞』(2015年8月15日号)に掲載されました。

評者は、林 真理さん(工学院大学)です。

「本書は、フランス生命倫理法に関するさまざまな種類の公式の議論(国家倫理諮問委員会、市民会議、裁判等)を検討しながら、どのような考え方に基づいて法律ができあがってきたのかを、補助生殖技術を中心に丁寧に追った著作である。…」

 

『図書新聞』のサイトはこちら(デジタル版も購入できます)

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バーナード・スーツ 著/川谷 茂樹山田 貴裕 訳『キリギリスの哲学』の書評が『北海道新聞』(2015年6月14日付に掲載されました。

評者は、河野哲也さん(立教大学教授)です。

「著者は日本では知られていないが、これほど構想の大きい本を最近、読んだことがない。…」

全文は『北海道新聞』サイトへ

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『社会を説明する』の書評が『図書新聞』(2015年7月25日号)に掲載されました。

評者は、式部 信さん(県立広島大学准教授)です。

「社会科学の諸分野では、近年、方法への関心が再び高まる傾向にある。研究法や分析法に関する解説書の類も、翻訳書を含め、一頃に比べるとずいぶん増えたように思える。本書は、再燃する方法論議に一石を投じるであろう、社会科学方法論の入門書である。…」

 

『図書新聞』のサイトはこちら(デジタル版も購入できます)

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井藤 美由紀 著 『いかに死を受けとめたか』の書評が『読書人』(2015年7月10日号)に掲載されました。

評者は、歌代幸子さん(ノンフィクションライター)です。

「…十四年間におよぶ「死」の探求による労作である。

 今、読み終えて思うのは、本書で提示されるのは、いずれ誰しも直面せざるをえない命題だということ。終末期がんに限らず、親の介護や難病との闘い、さらには不慮の事故や災害など、そのときは誰にでも訪れる。

 そこでいかに死を受けとめるか――私もまた父の死と向き合うことで家族との関わりを見つめ直し、いかに生きるかも問われているような気がした。」

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『日本を貧しくしないための経済学』の書評が『日刊ゲンダイ』(2015年7月5日付)に掲載されました。

評者は、森永卓郎さん(獨協大学経済学部教授)です。

 とても質の高い日本経済論だ。恐怖をあおるでもなく、極論を展開するでもなく、日本経済に起きていることを 淡々と解説していく。難しい経済理論は登場せず、数学もまったく使われない。出てくるのは、歴史的事実と丁寧な論理展開だ。だから経済学に詳しくない読者 にも、本書は読みやすいはずだ。
 しかも、著者が語っているのは、経済をどのように見たらよいのかという「物の見方」だから、やさしくても、深く理解できる。
…」

 

全文はこちら→『日刊ゲンダイ』週末オススメ本ミシュラン

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『京都 神社と寺院の森』の書評が『中外日報』(6月26日付)に掲載されました。

 

…樹木の学術的な解説に終わらず、植えられた由緒や言い伝えなども書かれていて興味深い。通読することで、寺社と森との関係が見えてくるだろう。森が寺社の景観や静寂を守ってきたように、寺社もまた、そこにある森、木々を守ってきた。何げなく通り過ぎてきた鎮守の森も、いつもと違う景色に見えてきそうだ。…

 

『中外日報』のサイトはこちら

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「立法学のフロンティア 全3巻」の書評が、雑誌『法と哲学』創刊号に掲載されています。

以下、信山社サイトより抜粋。

◇Ⅲ 書  評◇
『立法学のフロンティア』(全3巻)ナカニシヤ出版,2014年
 第1巻『立法学の哲学的再編』(井上達夫編)
 第2巻『立法システムの再構築』(西原博史編)
 第3巻『立法実践の変革』(井田良・松原芳博編)

1 法理論における立法の意義 〔森村 進〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 規範的法実証主義と法の「正統性」
 Ⅲ その他の論文三篇

2 熟議は立法府を救えるか? ―『立法学のフロンティア』と政治哲学との間で―〔早川 誠〕
 序 「政治の情況」と「再帰的近代化」
 Ⅰ 政治哲学・『フロンティア』・熟議民主主義論
 Ⅱ 実証的政治学からの問題提起
 Ⅲ 『フロンティア』の熟議論
 Ⅳ 結  び

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『音響メディア史』谷口 文和 中川 克志福田 裕大 著)の書評が『ミュージック・マガジン』7月号に掲載されました。

評者は、北中正和さんです。

「…各章はおおむね時系列にそって校正され、文章は入門用でわかりやすく、技術の背景や用途の可能性まで多様な角度から書かれている。コラムや、教科書として使うための項目なども随所に挿入されている。…音響機器についてこんなふうに通史的に概観した類書はなく、備忘録としてたいへん便利な本であることはまちがいない。…」

『ミュージック・マガジン』のホームページはこちら

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『宗教の社会貢献を問い直す』が、『新宗教新聞』(5/23付)で紹介されました。

 

……これまでの「宗教の社会貢献」という文脈では、宗教が社会的によいことを行っている、という価値判断が暗黙の前提となっていた。しかし、本書ではそういった「正」の部分を肯定しつつも、それだけに留まらない、宗教団体やそれに関連する組織(FRO)の公共領域における活動を包括的、中立的に描き出そうとしている。そこに本書の特色があり、今後の研究、そして活動への大きな示唆があると思われる。

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『ポスト代表制の政治学』が、『信濃毎日新聞』(5/31付)で紹介されました。

 

……議会や住民当表など多様な仕組みがありながら、十分に機能していない現状を「ポスト代表制」と定義し、米国の「ウォール街を占拠せよ」運動など、先進各国で広がる直接民主主義的な動きを紹介。グローバル化や個人主義の進展を踏まえ、一国単位の代表制の課題、民意を部分的に切り取らざるを得ない宿命、熟議との関係などを多角的に論じる。

代表制が多くの問題をはらんでいることを確認した上で、だからといって安易に否定するのではなく、デモクラシーと代表制の新しい関係構築を目指す政治学が求められていると説く。

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『宗教の社会貢献を問い直す』が、『図書新聞』(5/23付)で紹介されました。

「書店員、オススメの一冊」として、紀伊国屋書店新宿本店 大矢靖之さんに推薦していただきました。

「…本書で一番魅力的に思われたことは、一見して不可視なものとされやすい宗教の働きが、人間の実存と共にリアリティをもって立ち現れてくる姿であった。…」

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『現代アラブ・メディア』の書評が『図書新聞』(2015年5月2日号)に掲載されました。

評者は、山本達也さん(清泉女子大学准教授)です。

「…急速に変化するアラブ世界の現状説明要請に応える形で、多くの専門家が主に「ニューメディア」を中心とした考察に追われる中、従来型メディアの体系的な考察は後回しにされがちであったが、本書はその穴を見事に埋めてくれる意欲的な著作となっている。今後、現代のアラブ世界をメディアの視点から読み解くといった研究がより本格化すると思われるが、本書はそのための基礎をなす必読業績として評価されることになるだろう。…」

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『ゆとり京大生の大学論』が、『朝日新聞』(1/10付「be」)で紹介されました。

恵文社一乗寺店 堀部篤史さんに、「受験を見つめる」ためのお薦めの本として取り上げていただきました。

…「大学に入ると、何のために大学生になり、何を学び、これからどうなるのかという問題に直面する。転ばぬ先の杖、いや途方に暮れる前の杖的な一冊です」と言う。

 役に立たないと言われがちな教養教育の意義を、京大の教員や出身者らに問うた。ざっくばらんな人柄で知られるノーベル賞学者・益川敏英さんのインタビューも掲載。学生たちが、教員らの話を拝聴した上で座談会をするところなどは、実に折り目正しい。

 

『朝日新聞』のサイトから読めます(無料会員登録のみ必要です)。

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『東山魁夷』の書評が『図書新聞』(2015年1月1日号)に掲載されました。

評者は、梶 葉子さんです。

「東山魁夷といえば、独特の青やエメラルドグリーンの作品がすぐ目に浮かぶ。本書の表紙にも緑が美しい『緑のハイデルベルグ』が使われている。しんと静まりかえっているのに、無数の声で満ちているようにも感じられる豊饒な世界……そんな作品の魅力の淵源に触れることができる一書である。……本書は1983年にドイツの三都市で開かれた東山魁夷の展覧会を受けて、翌年1月に東京の日独友好協会で行われた魁夷の講演を適宜紹介しながら、著者が解説を加える形でまとめられている。読者は魁夷の肉声を聞くように、魁夷の創作に対する思いに触れることができる。……」

 

『図書新聞』のホームページはこちら

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『近代日本政治思想史』が、『信濃毎日新聞』(12/7付)に掲載されました。 近現代の日本で繰り広げられてきた思想的論争を読み解いた意欲的な論文集。1980年前後に生まれた俊英たちの展開する考察が光る。……
編者3人らによる「討議」も収録。史学や政治学、社会学の周縁に成立した日本政治思想史の弱点を踏まえつつ、その可能性にかける議論が熱い。

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『近代日本政治思想史』の書評が『『週刊 読書人』(11/28号)に掲載されました。

評者は、鈴木 正さん(名古屋経済大学名誉教授)です。

「本書は浩瀚な思想史の大著だ。…」

 

『週刊 読書人』のホームページはこちら

(コンビニで記事のプリントができます)

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『草叢の迷宮』の書評が『AERA』(10/20号)に掲載されました。

評者は、苅部 直さん(政治学者)です。


「……鏡花の謎めいた小説世界についての明晰な分析であるが、それで納得して終わりという本ではない。みごとな読解を通じて、草むらからのぞく月のように、作品の魅力が浮かびあがってくる。そしておのずと鏡花の小説を読み返したくなるのである。」

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『なぜ、私たちは恋をして生きるのか』の書評が『図書新聞』(9/20号)に掲載されました。

評者は、藤村安芸子さん(駿河台大学准教授)です。

本書によって、私たちは、苦しみの中から問いが生まれること、そして、その問いがあるからこそ、人間に対する深い思索が可能になることを知る。さらに本書が、私たちに最後に残してくれるのは、一つの光である、と思う。それは決して、本書が恋愛を美しく貴いものとして朗らかに肯定しているからではない。むしろ逆に、本書が描き出す恋愛は、重く暗い。……そうした暗い欲望を直視した結果として、人間という存在に絶望することは、たやすいだろう。けれども、そこで著者は、なおその地点から、他者とともに生きる道を模索しようとする。「自己への欲望」を不可避的に抱え込んだ私たちが、他者を慈しむ道はないのかと問い続ける。その真摯な姿勢こそが、本書を閉じた後の私たちの、大きな希望となるのである。

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『現代社会と紛争解決学』の書評が、『毎日新聞』(5/11付け)に掲載されました。

……紛争と向き合う立場としては、紛争が直截に「解決」できる可能性は現実には少ないことを踏まえて、紛争の管理(つまり、紛争は完全になくなることはないから、害の少ない形で管理する)が現実的である、という形もあり得るが本書の基本姿勢は、紛争変容を目指すところにある、と考えられる。そして実際に紛争に介入する際の手段として、当事者同士の間での方法も当然あるだろうが、主として第三者による介入の場合の具体的な方法が説かれる。……


評者は、村上陽一郎さんです。

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『日本の企業統治と雇用制度のゆくえ』の書評が、『毎日新聞』(5/4付け)に掲載されました。

……長期雇用を保証される正社員は目に見えて減り、早期退職やリストラも異例ではなくなった。国立大学にさえ、民間企業を模した短期契約の「特任教授」が溢れている。日本の企業組織はどこへ向かうのだろうか。著者はながらく企業経済の理論分析に取り組んできたが、今回は日本労働政策研究・研修機構が2004年から09年にかけて実施した企業と従業員に対する膨大なアンケート結果をデータ処理し、このうねりの向かう先を予測している。……


評者は、松原隆一郎さんです。

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『ハイエクを読む』の書評が、『日本経済新聞』(4/27付け)に掲載されました。

本書は、新進気鋭の研究者を多数起用し、「ハイエク思想(およびその批判的検討)を通して現代を読み解く」というコンセプトで編まれたハイエク読本である。ベルリンの壁の崩壊以後、ハイエクの思想や哲学に対する関心が高まったが、ハイエクを「市場原理主義者」のように誤解した言説が横行したことがあった。その「流行」も過ぎ、ハイエクの思想を経済学ばかりでなく、法哲学、社会哲学、認識論、心理学なども含めて冷静に再検討する試みが根づいてきたように思われる。……本書は、ハイエク思想を様々な角度から検討する研究者を総動員し、ハイエク思想の多面性を明らかにすることに成功している。……


評者は、根井雅弘さん(京都大学教授)です。

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『ロラン・バルトにとって写真とは何か』の書評が『週刊 読書人』(3/28号)に掲載されました。

評者は、岡本源太さん(岡山大学准教授)です。

イタロ・カルヴィーノが語ったように、古典とは読み返すたびごとに発見のある書物なのだとしたら、ロラン・バルトの『明るい部屋』(1980)がその意味での写真論の古典であることは、言を俟たないであろう。……本書『ロラン・バルトにとって写真とは何か』で、著者はあらためて『明るい部屋』の読解に取り組んでいる。『ミトロジー』(1957)以来のバルトの思索――とりわけ映像・言語・演出に関する――の軌跡を丁寧にたどりなおしながら、彼の写真論を「言語=権力」の〈外〉への冒険として明快に描き出す本書は、『明るい部屋』再読の優れた手引きとなる一冊だろう。……

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『マックス・シェーラーの哲学的人間学』の書評が『図書新聞』(3/8号)に掲載されました。

評者は、音喜多信博さん(岩手大学准教授)です。

……本書の実にみごとなところは、この形而上学的テーマに向かって、シェーラーの他のあらゆる研究領域が収斂しているということを可視化してくれているところにある。たとえば、人間観の類型論、現象学的還元、「抵抗」体験としての実在性、共同感情、「苦悩」の意味、「調和」の概念と理想的人間像としての「全人」。こういったトピックスが、本書の各章でさしあたり個別に扱われているわけであるが、つねにシェーラーの形而上学の全体的構想のなかに位置づけられる形で叙述されている。そのため、本書の全体を読み通したときに、ヤヌス的な多面性をもったこの哲学者の後期の全思想を貫く一本の筋が、不思議と自然に浮かび上がってくるのである。…

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高増 明 編、『ポピュラー音楽の社会経済学』の書評が、『サンデー毎日』(2/16号)に掲載されました。

評者は、陣野俊史さん(批評家)です。

「…… この本には、日本の音楽産業の話に始まり、デジタル化の問題、著作権、もちろんポピュラー音楽の歴史、ヴィジュアル系ロックの帰趨、ミスターチルドレンとAKB48の楽曲の比較まで、相当いろんなジャンルの議論が詰まっている。頑張っている。
 なかでも特に面白かったのは、「日本のポピュラー音楽はなぜ海外で評価されないか?」。この理由を、言語、声、リズム感、ルックス、メロディーとコードの面から考察している。日本人には「太い声」の人が少ない、と言われると、軽く絶望もするけど、頷く部分もある。 ……」

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高増 明 編、『ポピュラー音楽の社会経済学』の書評が、『毎日新聞』(2014年1月16日付)夕刊に掲載されました。


「…… 本書の分析は、こうだ。景気低迷が続くなか、レコード会社などは売れる分野に宣伝を集中する傾向がある。社会に閉塞(へいそく)感が漂うと消費者も保守的になりがちで、新しいジャンルに興味を示さない。結果、音楽ジャンルの豊かさが損なわれて、全体のパイがますます小さくなる。……
 ポピュラー音楽だけでなく、日本の産業全体の閉塞状況も透けて見えるような概説本となっている。」

◎全文はこちら→http://mainichi.jp/area/news/20140116ddf012040014000c.html
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中西健夫 著、『山の本をつくる』の書評が、『毎日新聞』(2014年1月19日付)夕刊に掲載されました。 


「……今の中高年登山は健康志向で、山の本を読まなくなった。大手出版社もあまり出したがらない。
 だがターゲットを絞れば山岳書も採算がとれる。『その辺りのノウハウもこの本に込めました』。伝統を絶やさず、次代に受け継ぎたいという思いが伝わる。」


★全文はこちら→http://mainichi.jp/shimen/news/20140119ddm015070020000c.html
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『沖縄タイムス』(8月17日付)書評欄で、金井淑子 著『倫理学とフェミニズム』が取り上げられました。


「……2013年7月には、県立中部農林高校でトランスジェンダーを含む性的少数者の当事者ら22人が「いろんな性と生」をテーマに特設授業をし、話題となった。そして、7月14日には多様な性を認め、性的少数者(LGBT=レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)の人たちが生きやすい社会を目指すイベント「ピンクドット沖縄」が国内で初めて沖縄で開かれた。/このように、沖縄においても本書の問題群のひとつであるトランスジェンダーをめぐって確実に動きがある。一読をすすめたい。」(鈴木規之・琉球大学教授、社会学)

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岸 政彦著、『同化と他者化』が、『沖縄タイムス』(7月27日付)書評欄で取り上げられました。


「本書は、沖縄の独特なアイデンティティーが構築されてきた過程について考察した研究書である。対「内地」としての沖縄アイデンティティーは、近代国家日本における差別や暴力への抵抗の証しとしてしばしば語られる。しかし著者は、主に戦後から復帰にかけての本土就職者たちの「ノスタルジックな誇り」に焦点を当て、単純化された沖縄アイデンティティーに異議を申し立てる。……」(新垣 誠・沖縄キリスト教学院大学准教授)

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岸 政彦著、『同化と他者化』の書評が、『図書新聞』(2013年6月22日号)に掲載されました。


『図書新聞』 2013年6月22日号
 「同化主義的な旅の果ての、望郷と帰郷の物語」を解き明かす
 評者:田仲康博氏

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水溜真由美 著『『サークル村』と森崎和江』 が、『読売新聞』(2013年6月16日付 書評欄)にて紹介されました。


評者:宇野重規氏 (政治学者・東京大学教授)


(前略)本書が興味深いのは、植民地であった朝鮮半島に生まれ、女性の立場から運動に加わった森崎の目で「サークル村」の意義を問い直している点にある。
既存の日本社会を批判する運動の中にも、男性中心主義が入り込んでいるのではないか。炭鉱の合理化に反対する闘争が団結を重視するあまりに、伝統的な共同体の閉鎖性を温存したのではないか。本書を通じて、しなやかに、しかし鋭く問題を指摘する森崎の姿が浮かび上がる。
(後略)

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水溜真由美 著『『サークル村』と森崎和江』 が、『読売新聞』(2013年6月16日付 書評欄)にて紹介されました。

 

『図書新聞』 2013年6月22日号
 「三つの主題を一つの生きた現実として再構成する──壮大な企図と厖大な辛苦の重大さは計り知れない」
 評者:池田浩士氏

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水溜真由美 著『『サークル村』と森崎和江』 の書評が、『読書人』(2013年6月21日号)に掲載されました。

 

『読書人』 2013年6月21日号
 「文化運動を立体的にみせる──資料やインタビューを作業の中心にすえて、熟考」
 評者:茶園梨加氏

 

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伊藤洋典 著『〈共同体〉をめぐる政治学』 が、『京都新聞』(2013年6月2日付 書評欄)のほか、『山形新聞』『信濃毎日新聞』『神戸新聞』『山陽新聞』『山陰中央新報』『徳島新聞』『沖縄タイムス』などで紹介されました。

評者:開沼 博(社会学者)

近年、「共同体」が注目されている。もちろん、「共同体」が思想の対象として重要な位置にあるのは今に始まったことではないが、「シェア」とか「コミュニティデザイン」といった概念が一般的な用語としてひろがり、「共同体を軸にした社会形成の方法」が議論され始めているのだ。

本書では、そのような「やわらかな共同体論」こそ出てきはしないが、現代社会と共同体の結びつきが捉え直されていく。
(後略)

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シノドスの新刊著者インタビューで、岸政彦著『同化と他者化』が取り上げられました。(5月26日)

「自分語り」がしたくなる本を
『同化と他者化 戦後沖縄の本土就職者たち』著者、岸政彦氏インタビュー



復帰前に行われた沖縄での本土就職は、沖縄の人々が「日本人になろうとした」大きなムーブメントとなった。しかし、本土に渡った若者たちの多くが、沖縄に帰還してしまう。なぜ、彼らは故郷に帰ってしまったのか? 「多くの人びとに自分の話だと思って読んで欲しい」と語る著者の岸政彦氏に、お話を伺った。(聞き手・構成/山本菜々子)

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市野川容孝・宇城輝人編『社会的なもののために』の書評が、『週刊読書人』(2013年7月12日号)に掲載されています。

 

『週刊読書人』 2013年7月12日号

 「批判的に可能性を再検討──「社会的なもの」そして「社会」をどのように理解するか」
 評者:毛利嘉孝氏

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江口厚仁・林田幸広・吉岡剛彦 編『圏外に立つ法/理論』 が、『朝日新聞』(6月20日付 書評欄)にて紹介されました。

「コンプライアンス、裁判員制度……。社会の隅々まで「法」が入りつつあるようにみえる現在だが、法が及ばない領域は存在する。法の「圏外」「圏内」のせめぎ合いを、法社会学者が様々な事例からたどる。(後略)」

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中野剛志編、成長なき時代の「国家」を構想するの書評が毎日新聞(4月24日付)書評欄に掲載されました。社会的包摂の新しい形をどう作るか(リンク切れ)

「刺激的な主張がちりばめられた一冊。民主党も自民党も、経済成長実現をめぐる戦略上の違いはあるけれど、成長そのものを問い直す構えはなさそうだ。本書が切り込むのは、まさにこの問題。資源・環境の制約によって、いずれは成長が壁にぶつかることになろう。でも、そうした制約ゆえにやむなく低成長(ないしゼロ成長)を受け入れるというのではなく、むしろ進んで低成長を選択するというのである。
執筆人は、30代から40代の若手。この世代が社会人として世に登場したのは、すでに高度成長が終わり、低成長が常態となっていた時期。高度成長を忘れられない世代とは異なり、ごく自然に低成長を前提に構想することのできる世代なのかもしれない。編者の中野が問題提起をし、それをめぐって14人が白熱した議論を繰り広げる。扱う分野も、経済学だけでなく法哲学、政治思想史、社会思想史等々、分野横断的で多彩だ。……」

危機の時代の新しい国家ヴィジョンを、気鋭の論客たちが提言
「豊かさ」とは、「国民」とは、「共同体」とは、「国家」とは――低成長時代を生き抜くための国家と社会、そして経済のあり方をめぐり、新進気鋭の若手思想家たちが縦横無尽に論じる。松永和夫・現経済産業事務次官を交えた座談会も収録。

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ブッククラブで楽しく学ぶクリティカル・リーディング入門―国際化時代を生き抜く読書力がだれでも身につくについて朝日新聞(2010年7月25日付)に書評が掲載されました。

「……米国のテレビ司会者オプラ・ウィンフリーのブッククラブ(読書会)などの例を引き、成功する大人の読書会を提案……」

読書会でクリティカルに読む力をみがく!
2010年は「国民読書年」――本書を片手にブッククラブに参加し、書かれた情報を鵜呑みにせず,本当に正しい情報か,価値のある情報か評価し,批判しながら読むクリティカル・リーディングの力をみがきませんか?

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オバマ現象を解読する週刊エコノミスト8月10日号に書評が掲載されました。

「……分析は克明で、とりわけゴールドマン・サックスと政治家との人脈について詳しく、サブプライム恐慌で巨額の国民の税金がゴールドマン・サックスをはじめ、巨大投資銀行や商業銀行に投入されるに至ったいきさつがリアルに描かれている。……」(評者 奥村 宏〔経済評論家〕)

京都新聞読書面にも書評が掲載されています。
□ 2010年7月11日熱狂的心理生む権力装置
「……本書は、こうした「オバマ現象」の背後に潜む金融人脈と米中融合にメスを入れながら。人々の熱狂的心理を生み出す「帝国」という権力装置を丹念かつ大胆に分析した野心作である。……この金融人脈が次の巨大市場として期待を寄せているのが中国である。彼らは、米経済の窮状を尻目に、着々と「パックス・サイノ・アメリカーナ」(米中による世界秩序)の成立を準備している。……」

人々の熱狂の背後にあるものは何か
アメリカはなぜオバマを選んだのか。金融人脈、ウォール街の中国シフト、メガチャーチの支持、レフト・ビハインド現象……。熱狂的な「オバマ現象」の背後に隠されたアメリカの実態を暴く!

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クロスロード・ネクスト朝日新聞読書面にて書評されました。

□ 2009年9月13日大災害 あなたならどうする? クロスロード・ネクスト―続・ゲームで学ぶリスクコミュニケーション
「………司会者が読み上げる問いに、イエスかノーのカードを一斉に皆で開ける。多数派はどちらか? 参加者は互いの意見を交換する。クロスロードとは決断の岐路であり、人と人の意見が交わる場所だ。5年前、社会心理学者とゲームデザイナーが阪神大震災の調査を基に作り上げたこのゲームは、その奥深さからたちまち市民に広がり、災害だけでなく食品安全や感染症編など多くのバリエーションが生まれた。これはその熱き現場を報告するエキサイティングな書物だ。……(瀬名秀明〔作家〕)」

続:ゲームで学ぶリスク・コミュニケーション
災害対応カードゲーム教材「クロスロード」のその後の展開。現場でどのように活用されているか、また新バージョン「市民編」「要援護者編」「感染症編」「食品安全編」、新ゲーム「ぼうさいダック」「大ナマジンすごろく」を紹介し、防災教育におけるゲームの活用の意義と課題についても論じる。

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貞奴物語――禁じられた演劇『日本経済新聞』で書評されました。

□ 2009年8月2日『日本経済新聞』書評欄 
「……近代日本における「女優第1号」とされ3度の欧米渡航によって広く海外でも名を知られた川上貞奴。……明治大正期の演劇と女性を取り巻いていた社会の構造をあぶり出し、貞奴の果たした歴史的役割の再評価を果敢に試みる。」

かつての女優の生き様に演劇の本質を探る
明治期に欧米で活躍し、世界において日本を代表するステレオタイプとなった「女優」貞奴。その人生と、彼女を取り巻いた社会や政治の動向を通し、演劇の社会的意義を問い、現代日本の演劇に欠けたものに迫る画期的評伝。

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ヨーロッパのデモクラシー『週刊東洋経済』にて書評掲載されました。

□ 2009年7月18日『週刊東洋経済』Review欄 
「EUプラスα」の現実から現代日本を考える
「……本書の大きな特色はヨーロッパのほとんどの国と地域をカバーしていることである。……本書一冊で「EUプラスα」諸国がとにかく網羅されていて、比較にたいへん便利である……本書ではヨーロッパにおける「組織政党デモクラシー」のあり方に注目している。……無党派層が増大し、「テレビ・ポピュリズム」と言いたくなるような現象が続くのはなぜか。政党や内閣の支持率が大きく振れるのはなぜか。政党や内閣の支持率が大きく振れるのはなぜか。こうした現代日本の問題を考えるうえでも、本書はいろいろと示唆に富んでいる」〔野中尚人(学習院大学)〕

欧州28ヵ国の最新の政治動向を各国別に紹介する決定版テキスト!
民主主義の赤字、福祉国家の危機、新自由主義、移民とポピュリズム、政治不信……。欧州諸国は民主主義をめぐる様々な困難に、どのように立ち向かおうとしているのか。EU加盟国を中心に、欧州28ヵ国の最新の政治状況を分かりやすく紹介。

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ビジネス倫理の論じ方の書評が『図書新聞』に掲載されました。

□ 2009年6月27日『図書新聞』ノンフィクション欄 
親密なコミュニケーションで労働のモチベーションを分厚く
「……はたして経済活動は人間の美質を高めるように営まれるべきなのか。それとも経済は倫理から自律した領域でかまわないのか。経済倫理のこの根本問題に正面から挑んだ本書は,執筆者たちの熱意が伝わる好著である。各章ともネタの仕込みが周到で思想とエンターテイメント性を兼ね備え、教育者として色気のある文体でもって読者を問題の本質へと誘い込む……」〔橋本努〕

ビジネスに「倫理」は問えるのか?
CSR、競争と格差、食品偽装、働くことの意味、グローバル化……。現代世界で噴出する「ビジネスと倫理」をめぐるさまざまな問い。それはしかし、いまに始まった問題ではない。錯綜する議論を歴史的観点から捉え返し、現代の「ビジネス・エシックス」の新たなる可能性を探る!

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エスト-エティカ―〈デザイン・ワールド〉と〈存在の美学〉『朝日新聞』読書欄で田中純著「政治の美学―権力と表象」(東京大学出版会)とともに書評されました。

□ 2009年3月1日『朝日新聞』読書欄 美の追求と権力はどう結びついたか

「イタリア語では、美学(エステティカ)という語のなかに、倫理学(エティカ)が隠れている。この言葉の重なりは、芸術作品の創造と同じ原理が、人と世界とのあらゆるかかわりの根柢(こんてい)に働いていることを示すものにほかならない。それが、山田忠彰による新著の表題にこめられた洞察である。……」〔苅部直(東京大学教授・日本政治思想史)〕

〈存在の美学〉としての倫理学の試み

倫理学のテーマである人間的生の存在論的探求の問題に,美学的知見を同時に援用することによって,人間のあり方と芸術との密接不可分な存在論的関係を明らかにすることに挑んだ意欲作。

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『国際緊急人道支援』『朝日新聞』読書欄で書評されました。

□ 2008年11月2日『朝日新聞』読書欄 一刻を争う救援から自立まで詳しく

「……緊急の人道支援に向けた取り組みは、国際機関のレベルでも、日本国内でも、現場でも多くの課題を抱えている。それぞれ第一線で活躍している19人が総力を結集した本書には、そのような支援の理念、歴史、現状、課題について、情報と分析が詰まっている。……最近の日本では、海を越えての人助けや意義ある国際的活動に関心を持つ方も増えている。本書はこのテーマに関して本格的に取り組んでおり……そういう方にぜひ読んでいただきたい。」〔小杉泰[京都大学教授]〕

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『ゴローのヒマラヤ回想録』『朝日新聞』読書欄で書評されました。

□ 2008年10月26日『朝日新聞』読書欄 

「野放図できわめて個性的な人材が集まり、好き勝手に多大な学問成果をあげたある時代の大学の雰囲気が伝わる。」

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モダン都市の系譜の書評が、『朝日新聞』読書欄に掲載されています。

□ 2008年7月13日『朝日新聞』読書欄 背後に潜む都市問題も浮き彫りに
 「……地理学の醍醐味は「読図」にある。部屋の中で地図を眺めつつ、想像の中で街を遊歩し、時に鳥の目で上空から国土を眺める疑似体験は、実に知的な楽しみである。そのことを意識しつつも著者たちは、あえて都市で生きることの厳しさを読者に示し、深刻な都市問題について真剣に考える機会を用意する。……」(橋爪紳也〔大阪府立大学・大阪市立大学〕)

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モダン都市の系譜の書評が、『図書新聞』に掲載されています。

□ 『図書新聞』第2886号 地図を読図するように「読む」べき、深みをもった一書 多くの都市論が東京に偏る中、京阪神三都の都市形成を描き出す 

 「……本書で、都市を語るテキストの視点としてしばしば選びとられるのは、工場労働者、棒給生活者といった小さな民の視点であり、あるいは日雇い労働者、在日朝鮮人、被差別部落民、沖縄出身者、等々の社会的弱者、ないし抑圧される側の視点である。そうした、いわば「虫の眼」からの都市をめぐる言説を、権力側の言説と噛み合わせていくことで、本書は権力と抵抗が編み上げてきた都市の具体的な姿を、より生々しく、動態的に描き出している…」(山田晴通〔東京経済大学・メディア論〕)

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モダン都市の系譜の書評が、『神戸新聞』文化欄に掲載されています。

□ 2008年7月9日『神戸新聞』文化欄 京阪神の都市を解読

 「……「読図」が同書のキーワード。地図に刻み込まれた資本や権力の営みに着目しつつ、都市の近代化を詳説。都市空間とそれを消費する人々との関係について、当時書かれた文学作品や新聞記事、写真も参照しながら分析する。……」(松岡健)

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モダン都市の系譜の書評が、『産経新聞』読書欄に掲載されています。

□ 2008年6月15日『産経新聞』読書欄 地図から読み解く京阪神

「戦前から現代までを視野に入れ、大阪を中心に、関西圏の都市がもつ魅力について語る本であるが、単なる「都市論」をこえて「大阪論」にもなっている。……地図など図版も多く、本を持ってまちに出ていけば、今までと違った目で都市をみるようになることであろう。地図を使うことはあっても、道案内としてしか使ったことのない多くの人にとって、地図からこれほど多くの事象が読み取れるのかといった、驚きをおぼえるに違いない。」(初田亨〔工学院大学〕)

 

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『テロリズムを理解する』『読売新聞』読書欄「本よみうり堂」で書評されました。http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20080421bk02.htm(リンク切れ)


□ 2008年4月20日『読売新聞』読書欄「本よみうり堂」 真剣な学問姿勢に感動
「理不尽なテロ攻撃を受けた米国人が、テロリズムをどのように「理解」するのか。米国の心理学者たちによる論文集だ。……もちろん本書の中にも、テロリズムは放火や殺人と同じ一般的犯罪にすぎないのだと主張する論者もいるが、米国人は世界の多様性について無知であり、自民族中心主義的である、という自覚から出発する論者も多い。……あくまでテロリズムを理解しようとする真剣な姿勢は、感動的ですらある。日本で北朝鮮たたきが盛んだった時期、日本の知識人はこのような努力をしただろうか。理解することの不可能性に圧倒されながら、それにもかかわらず真摯(しんし)に理解しようとしたであろうか。」(小倉紀蔵〔京都大学人間・環境学研究科〕) 

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『経済政策形成の研究」『経済セミナー』で書評されました。

□ 2007年1月1日日本評論社発行『経済セミナー』 「書評」 思想・歴史・理論から経済政策の形成過程を考察

「本書は、経済政策がその実現に成功あるいは失敗するメカニズムを、「観念」に焦点をあてて解明している。なぜ「観念」が重要なのか。……J.M. ブキャナンらによる公共選択論では、……政治主体が自らの利益・効用を最大にするように政策決定に影響を与えると考える。本書もこうした見方を受け入れるが、政治主体の利害は「観念」という思考の枠組み、すなわちモデルに依存するので、正しい政策の実現には誤った「既得観念」を正すことが重要だという。さらに問題となる「観念」は……「世間知」だ、と編者はいう。……「世間知」は「特定の思想の陳腐化された把握」で望ましい政策の障害となる。マスメディアはそうした「世間知」に親和的で、「専門知」、すなわち専門家による正しい知見の社会への浸透を妨げる。こうした「観念」の重要性を共有しつつ……7人の執筆者……が思想・歴史・理論という各自の専門から経済政策の形成過程を濃密に考察している。」(北坂真一〔同志社大学経済学部〕) 

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『イスラーム政治と国民国家』『毎日新聞』で書評されました。

□ 2007年12月23日朝刊 今週の本棚
「現代のイスラーム原理主義運動を「両極化」と「地域化」の二つの観点から分析し、エジプトとヨルダンのムスリム同胞団を扱った書物。九・一一以来、国家との共存をめざす穏健派と、「過激派テロリスト」との二分化が進み各地の状況や条件に応じたイスラームの地域特化や、「俗化」も進んでいると説く。これらを単純に「イスラームの脅威」で語ることはできず、イスラームがさながら「人為的な政府形態の正当性を否定する傾向にあると決めつける不毛さを批判する。……」 

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『世界を見せた明治の写真帖』『読売新聞』で書評されました。

□ 2007年12月3日発行、読売新聞朝刊 本よみうり堂
「……本書が注目する写真帖という形式は幕末の開国以来、外国情報の熱心な収集に努めたわが国民的性格の産物と私は見る。開国後半世紀を待たずに、未開から文明国まで、極地から赤道・熱帯まで、世界各地の写真映像がアルバムにされ、刊行された。さらに日本国内もつぶさに写真帖化された。のち、海外で首からカメラをぶら下げた姿に戯画化された戦後日本人の性向はもうこの頃にあったようだ。世界の情報を自分だけでなくみんなの目で(画像で)共有しようとする写真帖。その隆盛は日本近代精神史としてもきわめて興味深い。」 (白幡洋三郎〔日文研教授〕) 

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『生命の産業』が、『北海道新聞』で書評されました。

□ 2007年11月11日発行、北海道新聞 

「現代読書灯ナビ」「新鮮な驚きをもたらすさまざまな新しい視点」(一部)

「……科学技術を、経済学や倫理学など別種の学問の視点から見ることも、新鮮な驚きをもたらしてくれる。複数の研究者たちのよる問題提起とディスカッションをまとめた「生命の産業」が、そうした視点を提供している。……研究開発に投資をすればするほど、優れた製品が生み出され人々の暮らしもよくなる、というわけにはいかないようだ。医薬品の開発や高度先端医療の現場で起きていることを例に、そのことが示される。……」(杉山滋郎〔北海道大学〕) 

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『生命の産業』が、『日経ビジネス』で書評されました。

□ 2007年11月19日発行、日経ビジネス

「バイオ産業の問題点を整理」

「……バイオテクノロジーを基盤とした産業の問題点を様々な角度から整理して示す。大阪市立大学大学院経済研究科を母体とした「バイオエコノミクス」研究会が2006年春に開催した会議で発表された基調報告論文と、それに関する討論の記録を編集した。……「生命の操作可能性」「人体のモノ化―医療資源化につながりかねない「生命の産業」について、経済学、統計学、倫理学、哲学、医療社会学など様々な分野の研究者が、学際的なアプローチで問題を浮き彫りにしていく。」 

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『思考のエシックス』『毎日新聞』朝刊で書評されました。


□ 2007年9月16日 読書  語る相手を失った哲学の疲弊

「……近代の学問はすべて独自の方法を設け、それに従って思考を整合的に導くことによって成立した。……鷲田さんが鋭いのは、この方法純粋主義に学者の自閉と独善を嗅ぎつけ、彼らがだれに向かって語るかを忘れたからだ、と指摘するところである。……その代わりに努力すべきはエッセイを書くことだと、鷲田さんはヒュームとともに主張する。エッセイとは「試論」であり、試論であることを自覚した文章である。アドルノの言うように、それは「方法的に非方法な」文章であり、体系性の限界を意識し、あえて断片的であることを恐れない文章である。鷲田流にいえばだれに向かって書くか、相手の顔の見える文章だといってもよい。この本には、その意味でエッセイとして書かれた国家論、九鬼周造論、フロイト論、介護論なども併録されている。……読者には歯ごたえ十分な文章が続くが、忍耐強く読めば、およそものを深く考えたい人にとっては、栄養満点の一冊であることを保障しておく。」(山崎正和〔評論家〕) 

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『入門制度経済学』『週刊朝日』で書評されました。

□ 2007年7月27日号 週刊図書館 現代経済学の理解を深めたい人のために

「……「制度」についての研究は一九七〇年代後半以降に復興し、いまでは様々な制度的アプローチが存在するようになっている。……本書は、コンパクトながら最近の制度経済学の流れを要領よくまとめた好著である。……訳文も読みやすく、現代経済学の理解を深めたい人たちに一読を勧めたい。」(根井雅弘〔京都大学大学院教授〕) 

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『知のリテラシー 文化』『産経新聞』朝刊で書評されました。

□ 2007年6月25日朝刊 読書

「リテラシーとは「読み書き能力」という意味。マンガ、ファッション、映画、音楽…。10テーマをそれぞれサブカルチャーとしてではなく時代の中に根差す文化として論じ、これを読み解く"リテラシー"を身につけるための解説書として編集された。文化論や芸術論を学ぶ大学生の教科書を想定しての編集という視点も興味深い。……」

本書はこれまでに神戸新聞(朝刊、5/21)、毎日新聞(朝刊、6/6)にて紹介されています。

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『近代日本とマイノリティーの<生‐政治学>』『東京新聞』で書評されました。

□ 2007年6月10日朝刊 読書 BOOK ナビ 人文・社会 「もう一つの戦争」

「いまこの世界では、二つの戦争が戦われている、というのは小畑清剛『近代日本とマイノリティの<生-政治学>』である。それによれば「A戦争」と名づけられる一つ目の戦争は国家間のものである。そして、一見平和にみえる社会でもう一つの戦争「B戦争」がA戦争に劣らず苛烈に戦われている、というのである。
 B戦争とは、「健常者」と「障害者・病者」の戦争である。「健常者(とその背景にひそむ国家)は、「障害者・病者」を「敵」とみなし、「われわれ」の結束を固める。そして「敵」である「障害者・病者」を隔離、監禁し、しばしば絶滅へ導こうとするのである。
 著者は、M・フーコーなど現代思想の代表的思想家を活用しながら、近代において優生思想、仏教思想、精神医学が、いかにB戦争の積極的な武器となっていたかをハンセン病などを事例に解明しようと試みている。……」(酒井隆史〔大阪府立大、准教授〕) 

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『公共性の法哲学』『聖教新聞』で書評されました。

□ 2007年5月23日号 新刊短評

「公共性って何? 改めて問われると考え込む。例えば、社員に"公私のけじめをつけろ"と叱る社長が、企業の福利厚生責任を強化する政府の政策には"私企業に責任を押し付けるな"と反発するような場合を考えてみる。その社長は公共性について二重基準をもち、かつそれが、ねじれていないだろうか?……巷にあふれる「公共性」言説の困難さ、危うさに、編者をはじめ20人の法哲学者が警鐘を鳴らす。」

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『出生児数決定のメカニズム』が、『京都新聞』読書欄で書評されました。

□ 2007年5月6日読書 新刊の本棚

「「出生時数を決定するメカニズムは何か」という疑問に正面から取り組み、分析の結果を、育児負担の軽減や育児環境の整備へつなげることを狙った意欲的な本だ。子育て中の父母へのアンケート調査やインタビューなどを通して「生の声」を伝える。……
……著者自身が、地域で子育てサポートの活動にかかわっており、その経験も交えて、最終章として育児のセーフティネットの構築など、子育て支援策への提言が記されている。」

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『リベラル優生主義と正義』が、『読売新聞』で書評されました。

□ 2007年3月4日本よみうり堂リンク(リンク切れ)

 (評者:米本 昌平(科学技術文明研究所長))

「……本書は、人間の遺伝子への操作を個人の選択としてどこまで許しうるか、というすぐれて現代的な問いに応えようとする、問題提起の書である。かつて国家が力ずくで推し進めたのが優生学や優生政策であるのに対し、リベラル優生主義とは、親がわが子のより良き生活を願って生殖の過程で遺伝子技術を用いることを意味する。海外では、生殖細胞の遺伝子治療を含め、この問題を多くの哲学者や倫理学者が論じており、著者はこれらをバランスよく素材にし、見通しのよい議論を展開する。……」

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『森林はモリやハヤシではない』 が、『岳人』で書評されました。

□ 2007年2月号 GAKUJIN NETWORK 書評

「「里山」。今では多くの場で使われている言葉だが、その歴史は浅い。試しに、手元の昭和四十四年版広辞苑第二版を繰ってみたが、里山という項はない。この「里山」を自分の造語と語るのは四手井綱秀である。四手井は一九一一年生まれ。京都大学農学部林学科を卒業後、山林局(現在の林野庁)に働き、一九四一年、京都大学農学部教授に就任。退官後は、日本モンキーセンター所長や京都府立大学学長などを歴任した学者である。そして、本書は、戦前戦後を通じて、森林と深く関わってきた研究人生の回顧録となっている。……」(評者 三宅 岳氏〔写真家〕)

 

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『森林はモリやハヤシではない』 が、これまで北海道新聞』(7/23付 朝刊)、サライ』(9/7号)、読売新聞』(7/5付 夕刊)、BE-PAL』(8月号)、日本経済新聞』(7/16付 朝刊)、読売新聞』(8/27付 朝刊、書評欄)など数多くのメディアでご紹介、ご書評を頂いています。

大好評5刷です! 

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『大学生と著作権』が、『毎日新聞』(京都版)で書評されました。

□ 2006年7月9日発行、23面 京都読書の森

「……日常生活に多くはんらんする著作物と付き合わなければ生きられない現代社会で、著作権に関する知識と心構えは必須なだけに、概論から具体的事例まで盛り込んだ本書は大学生だけでなく市民としても参考になる入門書といえそう。……」

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『旗振り山』が、『東京新聞』で書評されました。

2006年7月2日発行、読書

「……「旗振り通信」と呼ばれたこの方式の原理は単純、大きな旗を……高台で振って、やぐらから峠へ、峠から丘へ、丘から目的地の米問屋へと中継してゆくのだ。その巨大ネットワークの遺跡遺構は全国各地に今なお存在している。……本書はそれら遺構のありかを文書記録や現地調査、古老からの聞き書きなどによって検証した空前絶後の研究書である。聞き書き?そう、旗振り通信は、電報も電話も不便だった明治末、一部では大正初めまで実際に用いられていたのである。」(評者 永瀬唯氏 〔評論家〕)

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『アジアは<アジア的>か』が、『聖教新聞』で書評されました。(2006年6月28日発行、書窓)

「…一見正反対の「脱亜」と「興亜」。だが、欧米の目を意識しての不安と、その裏返しとしての日本特殊論だ。「興亜」も真のアジア重視ではない故にアジアの連帯を目指す「興亜」は「大東亜共栄圏」等の大義名分に利用され、侵略戦争の一翼を担う結果となった。孫文や竹内好を引用しての論述は読みごたえ十分だ…経済でも文化でも現実的な関係構築の中で、地に足の着いたアジア像を提示する重要性を訴える。」

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『リベラリズム 古代と近代』が、『読売新聞』で書評されました。(2006年5月28日発行、読書欄 リベラリズム 古代と近代 自由主義への疑義)

「原題に「ancient and modern(古代と近代)」という題がつく政治思想の書物には名著が多い。……著者シュトラウスは近代の自由主義への熾烈な批判者として知られるが、一体、どのような「古代」の自由主義を描こうというのか。……議論は多岐にわたり、簡単に読み解ける本ではないが、この難解な叙述のスタイルも含めて、シュトラウス哲学の真骨頂がここにある。」(評者 川出良枝 氏 〔東京大学〕)

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『個に応じた学習集団の編成』が、『教育新聞』で書評されました。(2006年5月18日発行、形だけの模倣に警鐘)

「……能力別指導が定着しており、一方、その問題性を追及する研究が続けられてきているイギリスでの実証研究が、本書の内容となっている。実証的成果を踏まえてこの問題を議論するための重要な情報が込められている。 さらに、イギリスの教育事情も、学級編成という課題を通して知ることができる。……形だけの模倣がいかに危険な改革になりうるかということについても有意義な示唆の得られる内容となっている。」

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『実験室の幸福論―悩み多き大学院生への助言』が、『化学』で書評されました。(化学同人 2006年6月1日発行、化学の本だな Book Review)

「……著者による個々の助言は、研究を面白く進めるためのさまざまな知恵や方策で肉付けされている。それらの多くは先人たちの知恵であり、著者の経験である。本書を読んで幸福になれるかどうかは別として、研究がまだ順調でない大学院生には一読に値する箴言集である。……」(評者 相原惇一氏 〔静岡大学〕)

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『経済のグローバル化とは何か』が、『日本経済新聞』で書評されました。(2006年3月23日、読書欄 23面)

 「フランスの経済学者が著した良質で新しさを感じさせる国際経済学の教科書だ。世界の通商史と経済学説を重ね合わせて簡潔におさらいをした後、現代の市場と国家と多国籍企業の関係などを解説。……世界システムや覇権という問題意識からグローバル化を問い直す視点も含め、テキストとしての水準は高い。……」

 

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『新日本山岳誌』が雑誌『山と渓谷』において書評されました。

「多くの岳人が待望していた日本山岳会編の『新日本山岳誌』が発刊された。……日本山岳会が創立百年を記念した総力をあげての力作で、岳人の書棚を飾るに相応しい書物である。……まさに日本の山岳について総合的視野から科学知識のみではなく実際的な登山の参考になるように記述されており、いきいきとした日本の山の姿がみえてくる。……」

(2006年2月号、書評記事 日本全国の山々4000座の解説を実践的な視点からまとめた山岳事典の集大成『新日本山岳誌』より抜粋。評者 徳久 球雄 氏 〔日本山岳文化学会副会長〕)

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『新日本山岳誌』が、雑誌『岳人』(2006年2月号、GAKUJIN NETWORK TOPICS)において、日本近代登山の世紀を超えて、日本の山と登山史の集成事業成るで書評されています。(評者 宗像 充 氏 〔フリーライター〕)

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『あなたへの社会構成主義』が、金剛出版発行の雑誌『臨床心理学』の「書評特集 今年の注目!私のBooks&Papers 5」において書評されました。(2006.1.10発行 通巻31号、評者 松嶋 秀明氏)

「……「社会構成主義」という認識論を心理学にもちこんだ先駆者であり、「ナラティヴ・セラピー」の理論的基盤ともなっているK・ガーゲンの著作である。……「ナラティヴ(セラピー)」概念が安易にもてはやされている昨今のわが国の状況をみれば、もともとの理論家が本当のところ、どんなことを言っているのかを確認し、その理論の実践における適用の意義について吟味することはとても重要だと思う。本書はそのためにうってつけの書である。……」

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『持続可能な世界論』が、読売新聞で書評されました。(12月18日、書評欄、***記者が選ぶ***)

「……冷戦終結後の民族利害、南北問題など新たな世界潮流の中で、持続可能世界を実現することはいかに困難かを、さまざまな実現モデルを検討しながら概説する本書の著者は、それでもビジョンと道筋がないわけではないと指摘。そのキーワードは「地球市民」だとする。……」

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『留学生アドバイジング』が、財団法人入管協会発行『国際人流』第225号、書評記事「この人のこの一冊」で書評されました。(2005/10)

「本書は、大学における留学生担当者の仕事を専門職として確立するとともに、一つの研究領域としても体系化しようという意欲的な試みである。……外国人の受け入れに関心を持っている人、実際にその受け入れを担当している人たちはこの本をぜひ手にしてほしい。……」
 評者:佐藤 郡衛氏 東京学芸大学国際教育センター

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『ポストモダンの思想的根拠』 『朝日新聞』(2005年09月25日)において書評されました。

(評者:刈谷 剛彦 氏)

「……ポストモダンの思想を、流行時の読み取りの問題点を明快に解説した上で、著者は、何が今問われるべきかを明かす道具立てとして読み直していく。……思想家のアイデアをおさえつつ、自由の拡大を求めるがゆえに、安全を確保し、管理を強めていく現代社会の逆説を説く。……格好の現代思想入門書である。」

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『市民メディア論』が、2005年9月18日付け『西日本新聞』で書評されました。

「デジタル技術、ブロードバンドの発達で、市民は……インターネットやケーブルテレビ(CATV)などを通じて情報発信を行っている。そんな全国各地の市民メディア活動を追い、近未来のメディア像を展望した一冊。」

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『スポーツ倫理学講義』が、大修館書店発行の雑誌 『体育科教育』2005年9月号(2005/9/1発行)"えつらん室"において書評されました。(評者:友添 秀則 氏)

「……スポーツの日常に生起する問題群をネタに、平明な言葉で「講義」は展開されるが、講義の対象に据えられた「スポーツ」は……明晰な論理で考察され解剖されていく。……」

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『事例に学ぶ心理学者のための研究倫理』が、2005年8月7日付け信濃毎日新聞読書で書評されました。

「…・・・協力者に対する倫理と研究発表・報告に関わる倫理の二部構成。研究者のコラムを含め、心理学者が心を科学的に解明するにあたって苦悩する姿が浮かび上がってくる。」

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『岳書縦走』が雑誌 『岳人』(2005年8月号)において書評されました。

「……足かけ11年にわたって「岳人」で連載した書評で取り上げた、山岳書の数々がこのほど1巻にまとめられた。……「作品・著者解説」が付され、別紙には「著者・訳者名索引」があり、読み応えある集大成となっている。……すでに読んだ本、未知の本、岳書好きにはたまらない、山の世界に侵される。」

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『地域実践心理学 支えあいの臨床心理学へむけて』が、日本評論社発行の雑誌、『こころの科学』122号(2005/7/1発行)"ほんとの対話"において書評されました。

(評者:神田橋 條治 氏)

「臨床心理学をオフィスから出て生活の場で実践しよう、……との願いが表題を生んだ。……本書は教科書として書かれた小ぶりの本である。入門書である。にもかかわらず、本書を読む体験は新鮮である。」

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『留学生アドバイジング』が、『朝日新聞アジアネットワーク』書評:アジア関連書籍の紹介ページにおいて、書評されました。

「……この分野の体系だった専門書は少ないし、各大学等の現場にもノウハウが十分に蓄積されているとは言い難い。その意味で、本書は極めて貴重な、大学関係者に必携の書である。……」

 評者:大塚 晶 氏 2004年度 AAN主査

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