『なぜ、私たちは恋をして生きるのか』が『読売新聞』で紹介されました
『なぜ、私たちは恋をして生きるのか』の著者、宮野真生子さんへのインタビューが、『読売新聞』(10/7付)に掲載されました。
九鬼周造流 恋愛のススメ
…身を焦がすような、相手に対する所有欲をどう処理すべきか。人とつながることと主体性を維持することのバランスをどう保つか。ネットなどでの弱いつながりから踏み出せないでいる現代の若者らに、「『いき』の構造」は有益な指針を与えてくれる、という。
九鬼とほぼ同時代に活躍した文学者、岩野抱鳴や有島武郎らにも言及。彼らの恋愛が「自己本位でうまくいかなかった」のに対し、「九鬼が『いき』を用いて伝えようとした生き方とは、自分を前面に出すのではなく、揺れ動く人間関係に身を置き、そのつど今の私を見いだすことだったのだと思います」と宮野さんは評価する。