『ハイエクを読む』書評掲載(『日本経済新聞』〔4/27付〕)

書評 - 2014/04/28


『ハイエクを読む』の書評が、『日本経済新聞』(4/27付け)に掲載されました。

本書は、新進気鋭の研究者を多数起用し、「ハイエク思想(およびその批判的検討)を通して現代を読み解く」というコンセプトで編まれたハイエク読本である。ベルリンの壁の崩壊以後、ハイエクの思想や哲学に対する関心が高まったが、ハイエクを「市場原理主義者」のように誤解した言説が横行したことがあった。その「流行」も過ぎ、ハイエクの思想を経済学ばかりでなく、法哲学、社会哲学、認識論、心理学なども含めて冷静に再検討する試みが根づいてきたように思われる。……本書は、ハイエク思想を様々な角度から検討する研究者を総動員し、ハイエク思想の多面性を明らかにすることに成功している。……


評者は、根井雅弘さん(京都大学教授)です。

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