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『哲学しててもいいですか?』書評掲載『朝日新聞』『週刊新潮』『京都新聞』ほか
書評 - 2017/06/07
『哲学しててもいいですか?』の書評が、『朝日新聞』4/9付、『週刊新潮』6/8号、『京都新聞』5/28付、『西日本新聞』6/4付、などに掲載されています。
「…こわいのは、学生たちの多くもまた、鋳型にはめてもらいたがっているということだ。いまの我が国は、国民に考えさせず、一方的に決めつけようとする。ところが国民の側からも、決めてくれた方が考えなくて済むから楽でいいといわんばかりの声が聞こえてきはしないだろうか。
そんな時代に、哲学教育が果たすべき役どころはむしろ大きい。では、その役どころとは何か。著者はそれを模索する。
この本は、その意味でまさに「哲学的」に書かれている。あなたの代わりに考えて、上から目線で決めつけたりはしない。一歩ずつ、読者とともに、考えようとする。だから、本書を読み終えたとき、あなたは著者とともに、次の一歩へと歩み出すに違いない。私たちは、私たちがどうすべきなのか、私たち自身で、考えなければいけない。」(朝日新聞 4/9付 全文はこちらから)
評者は、野矢茂樹さん(東京大学教授)です。
「いわゆる人文系には逆風の時代である。どこの大学も、社会の即戦力を育てるとか、外国語でのコミュニケーション力を養成するとうたうようになった。ほとんど流行語みたいな理念のもと、人文系は予算も人員も削られている。
この危機に、人文系はどう対処するのか。…現在まさに国立大学で哲学を教えている先生が書いたこの本はいまのところベストの手応えだ。「大学の現在」をしっかり見つめた、切れば血の出るような文章である。…」(週刊新潮 6/8号)
評者は、渡邊十絲子さん(詩人)です。
「…こわいのは、学生たちの多くもまた、鋳型にはめてもらいたがっているということだ。いまの我が国は、国民に考えさせず、一方的に決めつけようとする。ところが国民の側からも、決めてくれた方が考えなくて済むから楽でいいといわんばかりの声が聞こえてきはしないだろうか。
そんな時代に、哲学教育が果たすべき役どころはむしろ大きい。では、その役どころとは何か。著者はそれを模索する。
この本は、その意味でまさに「哲学的」に書かれている。あなたの代わりに考えて、上から目線で決めつけたりはしない。一歩ずつ、読者とともに、考えようとする。だから、本書を読み終えたとき、あなたは著者とともに、次の一歩へと歩み出すに違いない。私たちは、私たちがどうすべきなのか、私たち自身で、考えなければいけない。」(朝日新聞 4/9付 全文はこちらから)
評者は、野矢茂樹さん(東京大学教授)です。
「いわゆる人文系には逆風の時代である。どこの大学も、社会の即戦力を育てるとか、外国語でのコミュニケーション力を養成するとうたうようになった。ほとんど流行語みたいな理念のもと、人文系は予算も人員も削られている。
この危機に、人文系はどう対処するのか。…現在まさに国立大学で哲学を教えている先生が書いたこの本はいまのところベストの手応えだ。「大学の現在」をしっかり見つめた、切れば血の出るような文章である。…」(週刊新潮 6/8号)
評者は、渡邊十絲子さん(詩人)です。
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定価 2,420円(税込)