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戦後思想の一断面
哲学者廣松渉の軌跡

熊野 純彦 著


2004年4月発行
税込定価 2520円
四六判 284頁
ISBN4-88848-869-X


<内 容>
戦後を代表する哲学者・廣松渉。彼の青年期の人となりを描き、その思想を分かりやすく解説する廣松哲学入門。

<著者紹介>
熊野 純彦(くまの・すみひこ)
1958年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。
現在、東京大学文学部助教授。専攻:倫理学
主要著作:『レヴィナス入門』(ちくま新書、1999年)
『レヴィナス 移ろいゆくものへの視線』(岩波書店、1999年)
『ヘーゲル<他なるもの>をめぐる思考』(筑摩書房、2002年)
『差異のエチカ』〔共著〕(ナカニシヤ出版、2004年)、他。


<目 次>

まえがき
凡 例

第一部 軌 跡―『世界の共同主観的存在構造』まで
一 一九七七年春、東大駒場
二 夢みられたふるさと
三 まぼろしの九州人民共和国
四 夜と霧の時代の中で
五 あかつきの鐘をならすもの
六 「認識論的主観に関する一論攷」
七 全世界を獲得するために―安保とブント
八 『ドイツ・イデオロギー』編集問題と疎外論批判
九 「マルクスの物象化論」
十 「世界の共同主観的存在構造」
十一 「人間存在の共同性の存立構造」
十二 一九九四年、五月二二日

第二部 解 読―廣松実践哲学の構想と、廣松哲学体系の<外部>
一 役割と実践―廣松哲学における役割理論をめぐって
  1 「廣松哲学」の相貌
  2 廣松役割理論の展開
  3 表情的現象への着目
  4 役割的行動の発生論
  5 役割理論と物象化論
  6 「正義論」の転回へ 
二 実践と体系―廣松哲学における実践の位置をめぐって
  1 <体系>への問い、<実践>への問い
  2 <あらわれ>としての世界、<おもて>としての世界
  3 価値を<になう>もの、価値を<かたちづくる>もの
  4 <わたし>となること、<ひと>であること
  5 私の<ふるまい>、ひとの<あいだがら>
  6 <精神的な動物の国>、<幻想的共同体>
  7 むすびにかえて
三 体系の外部―廣松哲学における「否定的なもの」をめぐって
  1 <差異>について―「として」構造の始原
  2 <他者>について―「否定判断」論の意味
  3 <外部>について―通用と妥当とのあいだ

あとがき
初出ノート
人名索引