ゼロリスク評価の心理学

中谷内 一也 著

2004年2月発行 4600円+税

A5判 146頁

ISBN4-88848-828-2

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環境問題をめぐる人々の意思決定プロセス

環境問題における「ゼロリスクを求める公衆」像は正しいのかを理論的・実証的に解明し、その意思決定プロセスを明らかにすることにより、行政・企業と消費者・市民の間での合意形成のあり方を探る。

中谷内 一也(なかやち・かずや)
1990年、同志社大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(心理学)
現在、帝塚山大学教授。
●主要著作:
『環境リスク心理学』(ナカニシヤ出版、2003年)


<目 次>
まえがき

第1部 環境リスク論とリスク認知研究
第1章 リスク認知研究の背景
1-1.多様な環境問題
1-2.今日的環境問題の特徴
1-3.リスクアセスメントの考え方
1-4.リスク問題に関する心理学的研究の必要性
第2章 リスク認知研究の主要な知見
2-1.主要な用語の概念規定
 2-1-1.リスクとは
 2-1-2.リスク認知とは
 2-1-3.ハザードとは
 2-1-4.リスクコミュニケーションとは
 2-1-5.本書の射程
2-2.リスク認知研究の推移と代表的知見
 2-2-1.自発性要因の発見
 2-2-2.致死事象の生起頻度推定における基本的特徴
 2-2-3.リスクランキングの専門家―公衆間比較
 2-2-4.リスク認知の2次元
 2-2-5.リスク認知概念の拡張
第1部のまとめ

第2部 ゼロリスク要求について
第3章 ゼロリスクをめぐる専門家と公衆の相違
3-1.専門家側の姿勢
3-2.公衆側の反応
第4章 ゼロリスク要求についての理論的説明
4-1.行動的意思決定理論(Behavioral Decision Theory)とは
4-2.Allaisのパラドクス
4-3.確実性効果と擬似確実性効果
4-4.価値関数によるゼロリスク要求の説明
第5章 ゼロリスク要求についての「結果の程度」へのアプローチ
5-1.問題提起
5-2.方 法
5-3.結 果
5-4.考 察
第6章 将来のゼロリスクに結びつき得る現在のリスク対策の価値
6-1.問題提起
6-2.方 法
6-3.結 果
6-4.考 察
第7章 ゼロリスクへの高い評価の制限
7-1.問題提起
7-2.第1実験
 7-2-1.概 要
 7-2-2.方 法
 7-2-3.結 果
 7-2-4.考 察
7-3.第2実験
 7-3-1.概 要
 7-3-2.方 法
 7-3-3.結 果
 7-3-4.考 察
7-4.総合考察
第8章 ゼロリスク要求についての領域分類
8-1.調査のねらい
8-2.方 法
8-3.結 果
8-4.考 察
第9章 環境リスクマネジメントにおける人々のゼロリスク追求

引用文献
あとがき
人名索引
事項索引