自分というジレンマ
批判・反抗・反問する私たちの射影
自分の主体性がたもたれているか,自分には一貫性があるか,仲間が確保されているか。
それらは「自分」を大事にすると立ち現れる3つのジレンマである。
そのジレンマの解決と、社会と自己の統合のメカニズムを、わかりやすい例を挙げながら論じた社会心理学の理論書。
●著者紹介
田島 司(たじま・つかさ)
北九州市立大学文学部教授。
学習院大学人文科学研究科博士後期課程単位修得退学。
博士(心理学)。
専門は社会心理学。
主著に『現代社会を社会心理学で読む』(分担執筆 ナカニシヤ出版 2009),
『社会心理学のストーリー―無人島から現代社会まで』(ナカニシヤ出版 2012)
がある。
それらは「自分」を大事にすると立ち現れる3つのジレンマである。
そのジレンマの解決と、社会と自己の統合のメカニズムを、わかりやすい例を挙げながら論じた社会心理学の理論書。
●著者紹介
田島 司(たじま・つかさ)
北九州市立大学文学部教授。
学習院大学人文科学研究科博士後期課程単位修得退学。
博士(心理学)。
専門は社会心理学。
主著に『現代社会を社会心理学で読む』(分担執筆 ナカニシヤ出版 2009),
『社会心理学のストーリー―無人島から現代社会まで』(ナカニシヤ出版 2012)
がある。
まえがき
序章 外界適応と内界適応
1 雑談や無駄話は人間ならでは
2 自分と外界とのかかわりを認識する
3 外界適応の結果としての内界
4 外界適応と内界にはズレがある
5 内界をつくる学問という営み
6 内界に適応しつつ外界にかかわる
1章 主体性のジレンマ
なぜ反抗するとスカッとするのか
1 われわれは主体性の自覚を求めている
2 主体と主体性の自覚とは
3 他者の期待は主体性を自覚させにくくする
4 他者の期待に邪魔されない工夫
5 他者の期待に沿うことの悪影響を減らすには
6 主体性の認識には期待が不可欠
7 他者の期待に沿わないことで主体性は自覚される
8 主体性の自覚のたもの反抗
9 良い自己評価を求めている
10 自己評価を求める理由
11 ここに現れる主体性のジレンマ
12 ジレンマ解決の必要性と可能性
13 解決のメカニズム
14 役割形成集団でのジレンマ解決
15 ジレンマ解決と本来の自己の成立
2章 一貫性のジレンマ
なぜ引きこもって「自分探し」をしてしまうのか
1 われわれは自己の一貫性を求めている
2 自己の一貫性はどこで問題となるのか
3 自己の一貫性が得られない場合の癒やし
4 集団間の転入出における自己の一貫性
5 内界だけを一貫させる工夫も
6 かかわる集団は増加の一途
7 集団間の転出入も増加
8 集団ごとに変化するのが適応的
9 ここに現れる一貫性のジレンマ
10 変化しなければ一貫性のジレンマは解決しない
11 異動性の役割形成集団でのジレンマ解決
12 異なる期待が活かされて積み上がる
13 ジレンマ解決と本来の個人的アイデンティティの成立
3章 仲間感のジレンマ
なぜ暇なほど「いじめ」が起きるのか
1 外界とのかかわりで求められるのは
2 外界とのかかわりを他者と類似させる
3 外界とのかかわりが類似する他者を求める
4 外界とのかかわりを類似させるのは何のためか
5 外界適応に否定的な場合もある
6 自明な問題までも他者と類似させる意味
7 求めているのは内界での仲間感
8 仲間感は相対的に変動する
9 無意味なはずの仲間もつくってしまう
10 ここに現れる仲間感のジレンマ
11 仲間感を求めて起きる「いじめ」
12 仲間感のジレンマの解決へ
13 外界の具体的課題を重視すること
14 集団的分業でのジレンマ解決
15 ジレンマ解決と本来の社会的アイデンティティの成立
終章 その後の外界と内界
1 ここまでのまとめ
2 3つのジレンマの同時解決
3 自分というジレンマの今後
あとがき
引用文献
索 引
序章 外界適応と内界適応
1 雑談や無駄話は人間ならでは
2 自分と外界とのかかわりを認識する
3 外界適応の結果としての内界
4 外界適応と内界にはズレがある
5 内界をつくる学問という営み
6 内界に適応しつつ外界にかかわる
1章 主体性のジレンマ
なぜ反抗するとスカッとするのか
1 われわれは主体性の自覚を求めている
2 主体と主体性の自覚とは
3 他者の期待は主体性を自覚させにくくする
4 他者の期待に邪魔されない工夫
5 他者の期待に沿うことの悪影響を減らすには
6 主体性の認識には期待が不可欠
7 他者の期待に沿わないことで主体性は自覚される
8 主体性の自覚のたもの反抗
9 良い自己評価を求めている
10 自己評価を求める理由
11 ここに現れる主体性のジレンマ
12 ジレンマ解決の必要性と可能性
13 解決のメカニズム
14 役割形成集団でのジレンマ解決
15 ジレンマ解決と本来の自己の成立
2章 一貫性のジレンマ
なぜ引きこもって「自分探し」をしてしまうのか
1 われわれは自己の一貫性を求めている
2 自己の一貫性はどこで問題となるのか
3 自己の一貫性が得られない場合の癒やし
4 集団間の転入出における自己の一貫性
5 内界だけを一貫させる工夫も
6 かかわる集団は増加の一途
7 集団間の転出入も増加
8 集団ごとに変化するのが適応的
9 ここに現れる一貫性のジレンマ
10 変化しなければ一貫性のジレンマは解決しない
11 異動性の役割形成集団でのジレンマ解決
12 異なる期待が活かされて積み上がる
13 ジレンマ解決と本来の個人的アイデンティティの成立
3章 仲間感のジレンマ
なぜ暇なほど「いじめ」が起きるのか
1 外界とのかかわりで求められるのは
2 外界とのかかわりを他者と類似させる
3 外界とのかかわりが類似する他者を求める
4 外界とのかかわりを類似させるのは何のためか
5 外界適応に否定的な場合もある
6 自明な問題までも他者と類似させる意味
7 求めているのは内界での仲間感
8 仲間感は相対的に変動する
9 無意味なはずの仲間もつくってしまう
10 ここに現れる仲間感のジレンマ
11 仲間感を求めて起きる「いじめ」
12 仲間感のジレンマの解決へ
13 外界の具体的課題を重視すること
14 集団的分業でのジレンマ解決
15 ジレンマ解決と本来の社会的アイデンティティの成立
終章 その後の外界と内界
1 ここまでのまとめ
2 3つのジレンマの同時解決
3 自分というジレンマの今後
あとがき
引用文献
索 引
関連書籍
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定価 1,760円(税込)