生きづらさへの処方箋
「生きづらさ学」からの実践的アドバイス! 過保護,性差,外国人差別,発達障害など,学生生活をメインに想定した種々の「生きづらさ」を分野横断的に分析し,克服の具体的方策を提示する。
■編者紹介
小山 真紀(こやま・まき)
1972年生まれ。東京工業大学大学院総合理工学研究科人間環境システム専攻博士後期課程単位取得退学。博士(工学)(東京工業大学)。地域防災学専攻。岐阜大学流域圏科学研究センター准教授。『Human Casualties in Earthquakes: Progress in Modelling and Mitigation』〔分担執筆〕(Springer, 2011年),『災害対策全書4 防災・減災』〔分担執筆〕(ぎょうせい,2011年),他。
【担当】あとがき,第5章
相原 征代(あいはら・まさよ)
1970年生まれ。青山学院大学大学院国際政治経済学研究科国際政治学専攻 5年一貫制博士課程単位取得満期退学。フランス・トゥールーズ第二(ミライユ)大学社会学研究科修了。博士(社会学)(トゥールーズ第二大学)。社会学・ジェンダー学専攻。岐阜大学流域圏科学研究センター特別協力研究員。『家族――共に生きる形とは?』〈愛・性・家族の哲学 第3巻〉〔共著〕(ナカニシヤ出版,2016年),『臨床知と徴候知』〔共著〕(作品社,2012年),他。
【担当】この本を読むあなたへ,第2章
舩越 高樹(ふなこし・こうじゅ)
1974年生まれ。東京大学大学院新領域創成科学研究科修士課程修了。修士(環境学)(東京大学)。東京学芸大学大学院教育学研究科特別支援教育専攻修士課程修了。修士(教育学)(東京学芸大学)。元私立中学校教頭。京都大学学生総合支援センター障害学生支援ルーム高等教育アクセシビリティプラットフォーム特定准教授。
【担当】第6章
■著者紹介(執筆順)
大塚 類(おおつか・るい)
1979年生まれ。東京大学大学院教育学研究科総合教育科学専攻博士課程修了。博士(教育学)(東京大学)。青山学院大学教育人間科学部教育学科准教授。『あたりまえを疑え!――臨床教育学入門』〔共著〕(新曜社,2014年),『エピソード教育臨床――生きづらさを描く質的研究』〔共編著〕(創元社,2014年),『施設で暮らす子どもたちの成長――他者と共に生きることへの現象学的まなざし』(東京大学出版会,2009年),他。
【担当】第1章
吉岡 剛彦(よしおか・たけひこ)
1972年生まれ。九州大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)(九州大学)。法哲学専攻。佐賀大学教育学部教授。『境界線上の法/主体─―屈託のある正義へ』〔共編〕(ナカニシヤ出版,2018年),『圏外に立つ法/理論??法の領分を考える』〔共編〕(ナカニシヤ出版,2012年),『家族――共に生きる形とは?』〈愛・性・家族の哲学 第3巻〉〔共著〕(ナカニシヤ出版,2016年),他。
【担当】第3章
王 柳蘭(おう・りゅうらん)
神戸市生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程退学。人間・環境学博士(京都大学)。同志社大学グローバル地域文化学部准教授。『越境を生きる雲南系ムスリム――北タイにおける共生とネットワーク』(昭和堂,2011年),『他者との邂逅は何をもたらすのか』〔共著〕(昭和堂,2017年),Liulan Wang-Kanda, “Bottom-up Coexistence: The Negotiation of Chinese Ethnicity, Islam, and the Making of Ethno-religious Landscapes among Yunnanese Muslims in the Thai-Myanmar Borderland” in Toko Fujimoto and Takako Yamada eds. Migration and the Remaking of Ethnic/ Micro-Regional Connectedness, Senri Ethnological Studies, National Museum of Ethnology, 2016, 他。
【担当】第4章
佐分利 応貴(さぶり・まさたか)
1968年生まれ。1991年京都大学経済学部を卒業,通商産業省(現:経済産業省)に入省。在エジプト日本国大使館一等書記官,東北大学公共政策大学院准教授,経済産業省通商政策局企画調査室長,農林水産省生産局花き産業振興室長,京都大学経済研究所准教授,総務省行政評価局評価監視官等を経て2017年より笹川平和財団安全保障事業グループ・グループ長。評価士。『通商白書2009 ~ピンチをチャンスに変えるグローバル経済戦略~』〔編著〕(日経印刷,2009年),『ハイテク産業を創る地域エコシステム』〔共著〕(東洋経済新報社,2012年),他。
【担当】番外編
今井 必生(いまい・ひっせい)
1976年生まれ。京都大学総合人間学部,北海道大学医学部卒業。京都大学医学研究科博士課程修了。博士(医学)。精神科医。大橋クリニック院長。『続・生老病死のエコロジー』〔共著〕(昭和堂,2013年),『青春期精神医学』〔共著〕(診断と治療社,2010年),『カプラン臨床精神医学テキスト 第3版』〔共訳〕(メディカル・サイエンス・インターナショナル,2016年),『不登校の子どもに親ができること―― 4つのタイプ別対処法』〔翻訳〕(創元社,2018年),他。
【担当】第7章
上野 ふき(うえの・ふき)
1981年生まれ。名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。ドイツ文学専攻。中京大学工学部助教を経て,名古屋大学大学院情報科学研究科博士後期課程在学。複雑系科学専攻。「知の創発モデル ライプニッツの〈モナド〉の現代的意義」(『理想』No. 691,2013年),ライプニッツ「図書館計画」〔共訳・解説〕(『ライプニッツ著作集 第II期 第3巻 技術・医学・社会システム』工作舎,2018年),他。
【担当】第8章
■編者紹介
小山 真紀(こやま・まき)
1972年生まれ。東京工業大学大学院総合理工学研究科人間環境システム専攻博士後期課程単位取得退学。博士(工学)(東京工業大学)。地域防災学専攻。岐阜大学流域圏科学研究センター准教授。『Human Casualties in Earthquakes: Progress in Modelling and Mitigation』〔分担執筆〕(Springer, 2011年),『災害対策全書4 防災・減災』〔分担執筆〕(ぎょうせい,2011年),他。
【担当】あとがき,第5章
相原 征代(あいはら・まさよ)
1970年生まれ。青山学院大学大学院国際政治経済学研究科国際政治学専攻 5年一貫制博士課程単位取得満期退学。フランス・トゥールーズ第二(ミライユ)大学社会学研究科修了。博士(社会学)(トゥールーズ第二大学)。社会学・ジェンダー学専攻。岐阜大学流域圏科学研究センター特別協力研究員。『家族――共に生きる形とは?』〈愛・性・家族の哲学 第3巻〉〔共著〕(ナカニシヤ出版,2016年),『臨床知と徴候知』〔共著〕(作品社,2012年),他。
【担当】この本を読むあなたへ,第2章
舩越 高樹(ふなこし・こうじゅ)
1974年生まれ。東京大学大学院新領域創成科学研究科修士課程修了。修士(環境学)(東京大学)。東京学芸大学大学院教育学研究科特別支援教育専攻修士課程修了。修士(教育学)(東京学芸大学)。元私立中学校教頭。京都大学学生総合支援センター障害学生支援ルーム高等教育アクセシビリティプラットフォーム特定准教授。
【担当】第6章
■著者紹介(執筆順)
大塚 類(おおつか・るい)
1979年生まれ。東京大学大学院教育学研究科総合教育科学専攻博士課程修了。博士(教育学)(東京大学)。青山学院大学教育人間科学部教育学科准教授。『あたりまえを疑え!――臨床教育学入門』〔共著〕(新曜社,2014年),『エピソード教育臨床――生きづらさを描く質的研究』〔共編著〕(創元社,2014年),『施設で暮らす子どもたちの成長――他者と共に生きることへの現象学的まなざし』(東京大学出版会,2009年),他。
【担当】第1章
吉岡 剛彦(よしおか・たけひこ)
1972年生まれ。九州大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)(九州大学)。法哲学専攻。佐賀大学教育学部教授。『境界線上の法/主体─―屈託のある正義へ』〔共編〕(ナカニシヤ出版,2018年),『圏外に立つ法/理論??法の領分を考える』〔共編〕(ナカニシヤ出版,2012年),『家族――共に生きる形とは?』〈愛・性・家族の哲学 第3巻〉〔共著〕(ナカニシヤ出版,2016年),他。
【担当】第3章
王 柳蘭(おう・りゅうらん)
神戸市生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程退学。人間・環境学博士(京都大学)。同志社大学グローバル地域文化学部准教授。『越境を生きる雲南系ムスリム――北タイにおける共生とネットワーク』(昭和堂,2011年),『他者との邂逅は何をもたらすのか』〔共著〕(昭和堂,2017年),Liulan Wang-Kanda, “Bottom-up Coexistence: The Negotiation of Chinese Ethnicity, Islam, and the Making of Ethno-religious Landscapes among Yunnanese Muslims in the Thai-Myanmar Borderland” in Toko Fujimoto and Takako Yamada eds. Migration and the Remaking of Ethnic/ Micro-Regional Connectedness, Senri Ethnological Studies, National Museum of Ethnology, 2016, 他。
【担当】第4章
佐分利 応貴(さぶり・まさたか)
1968年生まれ。1991年京都大学経済学部を卒業,通商産業省(現:経済産業省)に入省。在エジプト日本国大使館一等書記官,東北大学公共政策大学院准教授,経済産業省通商政策局企画調査室長,農林水産省生産局花き産業振興室長,京都大学経済研究所准教授,総務省行政評価局評価監視官等を経て2017年より笹川平和財団安全保障事業グループ・グループ長。評価士。『通商白書2009 ~ピンチをチャンスに変えるグローバル経済戦略~』〔編著〕(日経印刷,2009年),『ハイテク産業を創る地域エコシステム』〔共著〕(東洋経済新報社,2012年),他。
【担当】番外編
今井 必生(いまい・ひっせい)
1976年生まれ。京都大学総合人間学部,北海道大学医学部卒業。京都大学医学研究科博士課程修了。博士(医学)。精神科医。大橋クリニック院長。『続・生老病死のエコロジー』〔共著〕(昭和堂,2013年),『青春期精神医学』〔共著〕(診断と治療社,2010年),『カプラン臨床精神医学テキスト 第3版』〔共訳〕(メディカル・サイエンス・インターナショナル,2016年),『不登校の子どもに親ができること―― 4つのタイプ別対処法』〔翻訳〕(創元社,2018年),他。
【担当】第7章
上野 ふき(うえの・ふき)
1981年生まれ。名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。ドイツ文学専攻。中京大学工学部助教を経て,名古屋大学大学院情報科学研究科博士後期課程在学。複雑系科学専攻。「知の創発モデル ライプニッツの〈モナド〉の現代的意義」(『理想』No. 691,2013年),ライプニッツ「図書館計画」〔共訳・解説〕(『ライプニッツ著作集 第II期 第3巻 技術・医学・社会システム』工作舎,2018年),他。
【担当】第8章
この本を読むあなたへ
この本の使い方
生きづらさインデックス
Ⅰ.この「状況」,どうにかならない?
――周りに対する「生きづらさ」を抱えながら――
1 私って,過保護にされてる?
……「臨床現象学」からの処方箋
1 はじめに:家族をめぐる「あたりまえ」の問い直し
2 親との関係を〈見える化〉してみよう(実践編)
3 過保護が続くと何が起こるのか(理論編)
4 おわりに:親は一番身近な〈他者〉
2 その「区別」,本当に必要ですか?
……「社会学」からの処方箋
1 はじめに:女という『生活習慣病』
2 「女病」の特徴
3 「女病」にかかるべきか? 「男病」はないのか?
4 男女の区別,本当に必要ですか?:「女病」の予防のために
5 おわりに:女病予防ワクチンとしてのフェミニズム
3 「空気」には逆らえない?
……「法哲学」からの処方箋
1 コンパ問題なんて,重要じゃない,か?
2 大学生のコンパ事情
3 “空気”という暗黙のルール:内部告発にも目くばりしつつ
4 “空気”の取扱説明書はあるか?
4 ピンチをチャンスに
……「文化人類学」からの処方箋
1 はじめに:「外国人」として生き抜くこと
2 タイに暮らすムスリム移民の話
3 おじいちゃんの移民経験を知る:翻弄された歴史
4 移民はどんな影響を受け入れ国に及ぼしたのか
5 多様な「ピンチ」に直面する
6 移民たちのネットワーク力①:宗教を活かしたつながりへ
7 移民たちのネットワーク力②:民族の壁を超え,次世代に教育の機会を
8 心のピンチ,民族のピンチを乗り越え,新しい未来を生み出す
【番外編】生きづらさの「モノサシ」
……モノサシを作れば世界が変わる
1 社会問題を解決するには
2 問題を「見える化」しよう
3 問題を指標化しよう
4 問題の対策を考えよう
5 むすび:目に見えないもの
Ⅱ.この「気持ち」,どうにかならない?
――もやもやとした「生きづらさ」を抱えながら――
5 こんなはずじゃなかった
……「防災学」からの処方箋
1 はじめに:災害から見た生きづらさ
2 避難所での生きづらさ
3 長距離避難の生きづらさ
4 おわりに
6 大学生活いろいろ難しい
……「障害学生支援」からの処方箋
1 ボクの難しさ
2 相談にのってもらうということ
3 障害かどうかわからない:診断を受けるということ
4 診断を受けてみた
5 修学上の合理的配慮を受けるには:合理的配慮は何をどこまでしてもらえるのか
6 修学上の合理的配慮を受けて,その後は……
7 集中できないのは病気だから?
……「精神医学」からの処方箋
1 病気か病気じゃないか
2 心の病気とは何なのでしょう?
3 「今の診断基準」と「今までの診断」
4 地域・文化による違い
5 個人の体験
8 あなたの偏見はどこから?
……「環境分析」からの処方箋
1 はじめに:なにを望むのか?
2 意思決定の方法
3 「観」の形成過程
4 おわりに:「観」はあなたがつくっている
あとがき
この本の使い方
生きづらさインデックス
Ⅰ.この「状況」,どうにかならない?
――周りに対する「生きづらさ」を抱えながら――
1 私って,過保護にされてる?
……「臨床現象学」からの処方箋
1 はじめに:家族をめぐる「あたりまえ」の問い直し
2 親との関係を〈見える化〉してみよう(実践編)
3 過保護が続くと何が起こるのか(理論編)
4 おわりに:親は一番身近な〈他者〉
2 その「区別」,本当に必要ですか?
……「社会学」からの処方箋
1 はじめに:女という『生活習慣病』
2 「女病」の特徴
3 「女病」にかかるべきか? 「男病」はないのか?
4 男女の区別,本当に必要ですか?:「女病」の予防のために
5 おわりに:女病予防ワクチンとしてのフェミニズム
3 「空気」には逆らえない?
……「法哲学」からの処方箋
1 コンパ問題なんて,重要じゃない,か?
2 大学生のコンパ事情
3 “空気”という暗黙のルール:内部告発にも目くばりしつつ
4 “空気”の取扱説明書はあるか?
4 ピンチをチャンスに
……「文化人類学」からの処方箋
1 はじめに:「外国人」として生き抜くこと
2 タイに暮らすムスリム移民の話
3 おじいちゃんの移民経験を知る:翻弄された歴史
4 移民はどんな影響を受け入れ国に及ぼしたのか
5 多様な「ピンチ」に直面する
6 移民たちのネットワーク力①:宗教を活かしたつながりへ
7 移民たちのネットワーク力②:民族の壁を超え,次世代に教育の機会を
8 心のピンチ,民族のピンチを乗り越え,新しい未来を生み出す
【番外編】生きづらさの「モノサシ」
……モノサシを作れば世界が変わる
1 社会問題を解決するには
2 問題を「見える化」しよう
3 問題を指標化しよう
4 問題の対策を考えよう
5 むすび:目に見えないもの
Ⅱ.この「気持ち」,どうにかならない?
――もやもやとした「生きづらさ」を抱えながら――
5 こんなはずじゃなかった
……「防災学」からの処方箋
1 はじめに:災害から見た生きづらさ
2 避難所での生きづらさ
3 長距離避難の生きづらさ
4 おわりに
6 大学生活いろいろ難しい
……「障害学生支援」からの処方箋
1 ボクの難しさ
2 相談にのってもらうということ
3 障害かどうかわからない:診断を受けるということ
4 診断を受けてみた
5 修学上の合理的配慮を受けるには:合理的配慮は何をどこまでしてもらえるのか
6 修学上の合理的配慮を受けて,その後は……
7 集中できないのは病気だから?
……「精神医学」からの処方箋
1 病気か病気じゃないか
2 心の病気とは何なのでしょう?
3 「今の診断基準」と「今までの診断」
4 地域・文化による違い
5 個人の体験
8 あなたの偏見はどこから?
……「環境分析」からの処方箋
1 はじめに:なにを望むのか?
2 意思決定の方法
3 「観」の形成過程
4 おわりに:「観」はあなたがつくっている
あとがき