ホーム > 大学生・社会人のためのイスラーム講座

大学生・社会人のためのイスラーム講座  新刊

大学生・社会人のためのイスラーム講座

イスラームの歴史・文化・社会から,ハラール認証・イスラーム金融・日本のコミュニティ等まで,総合的に学ぶ最新の標準テキスト

著者 小杉 泰
黒田 賢治
二ツ山 達朗
ジャンル テキスト
哲学・倫理 > 宗教学
社会・文化 > 文化研究
社会・文化 > イスラーム(イスラム)
出版年月日 2018/12/01
ISBN 9784779513312
判型・ページ数 A5・288ページ
定価 本体2,400円+税
 

目次

第1章 イスラームの学び方 ――今日の世界を歩く
 1 はじめに  
 2 イスラームの形成と拡大  
 3 六信五行  
 4 本書におけるイスラームの捉え方  
 5 本書の構成  

コラム1 博物館で学ぶ世界各地のイスラーム文化  

第2章 日本とイスラーム ――モスクから見る日本のムスリム・コミュニティ
 1 はじめに  
 2 ムスリムの人口  
 3 モスクの活動  
 4 ムスリム・コミュニティの課題  
 5 おわりに ――広がる社会空間――

コラム2 石油危機とパレスチナ問題がつなぐ中東・イスラーム  

第3章 イスラーム復興 ――西洋モデルに依存しないイスラーム的近代の試み

 1 はじめに  
 2 イスラーム的近代の模索に至る歴史的背景  
 3 アラブ社会主義の終焉とイスラーム覚醒  
 4 信仰の客体化とイスラームに関する知識  
 5 マスメディアにおけるエジプトの自画像とイスラーム  
 6 おわりに  

コラム3 他宗教との共存  

第4章 ムスリムにとってのイスラーム史
 1 「歴史」と「現在」  
 2 「カリフ論」と「カリフ制」という体験  
 3 「現在」のための「過去のカリフ」 ――マーワルディーのカリフ論――
 4 オスマン朝末期のカリフとヨーロッパの進出  
 5 「過去の持つ力」の普遍性  
 6 初期イスラーム史の表象と宗派問題  

コラム4 中東のイスラーム  

第5章 聖典クルアーン ――声に出されて誦まれるもの

 1 はじめに  
 2 聖典クルアーンとは何か  
 3 クルアーンを読み込む  
 4 現代のクルアーンへ  
【付録】暮らしの中のクルアーン


コラム5 アラビア文字の聖性:チャム・バニとピニ文字 
 

第6章 法学・神学
 1 はじめに  
 2 神学の仕組み  
 3 法学の仕組み  
 4 現代の法学と神学 
 
コラム6 南アジアのイスラーム:人々をつなぐ場としての廟  

第7章 スーフィズム・タリーカ・聖者信仰 ――イスラームの内面的理解を深める思想と実践
 1 はじめに  
 2 スーフィズムの発生と発展  
 3 スーフィー教団(タリーカ) 
 4 スーフィーたちの修行法  
 5 聖者信仰  
 6 スーフィズム・タリーカ・聖者信仰複合現象の多様性  
 7 近現代におけるスーフィズム  
 8 スーフィズム・タリーカ・聖者信仰が今日においてもたらす意味  

コラム7 中央アジアのイスラーム:ザンギオタと「レーニンおじいさん」  

第8章 イスラームと芸術 ――「音楽」という視点から
 1 はじめに  
 2 スーフィーの精神修行とトルコ古典音楽の形成  
 3 儀礼と芸能(舞踊)  
 4 受け継がれる伝統 ――民謡文化とオルタナティヴ音楽――
 5 ターキッシュ・ポップ  
 6 ムスリム社会に現われた新たなポピュラー音楽  
 7 おわりに  

コラム8 イスラームの視覚芸術:ムハンマドの肖像を描くこと  

第9章 イスラーム金融
 1 急成長するイスラーム金融  
 2 イスラーム金融を支える経済思想  
 3 イスラーム金融の仕組み  
 4 イスラーム金融の新たな挑戦  

コラム9 イスラーム法と近代法  

第10章 ハラールな飲食品とハラール認証
 1 はじめに  
 2 食をめぐるハラールとハラーム  
 3 グローバル化と食のハラール性  
 4 インドネシアに見るハラール認証の発展と諸問題  
 5 ハラール・ビジネス・ブームと国際化時代の認証  
 6 おわりに ――ムスリム消費者の実践と相互理解に向けて――  

コラム10 東南アジアのイスラーム  

第11章 知と権力 ――イスラームの専門家とは誰なのか?

 1 はじめに  
 2 伝統的な知と権力  
 3 現代のイスラーム教育  
 4 知識を管理する  
 5 「イスラーム知識人」の登場  
 6 おわりに ――イスラームをめぐる知の専門家集団の未来――

コラム11 サブサハラ・アフリカのイスラーム  

第12章 ジェンダーから考えるイスラーム ――女性にとっての「良い・悪い」の議論を超えて
 1 はじめに  
 2 イスラームのジェンダー的課題とは何か  
 3 イスラーム的女性抑圧の根拠? ――女性の教育、就労、婚姻――
 4 ムスリマの日常生活に見るジェンダー  
 5 三者三様の学校教育,就労,結婚との関わり方  
 6 おわりに  

コラム12 北アフリカ(マグリブ)のイスラーム  

第13章 イスラーム主義
 1 はじめに  
 2 分水嶺としての1979年  
 3 イスラーム国家とは何か  
 4 武装闘争の広がり  
 5 中道派・穏健派の闘争 ――ポスト世俗化時代のイスラーム主義へ――

コラム13 宗派対立  

第14章 世俗主義とイスラーム
 1 はじめに  
 2 世俗主義とは何か  
 3 世俗主義の両義性  
 4 イスラーム復興と国民国家  
 5 スカーフは宗教的シンボルか?  
 6 イスラームは反世俗主義なのか?  

コラム14 中国のイスラーム  

第15章 多文化主義とイスラーム
 1 はじめに  
 2 多文化主義は宗教をどう扱ってきたか  
 3 誰が/何を「宗教上の理由」とみなすのか ――アメリカの事例から――
 4 「主観的宗教概念」という方法 ――カナダ・ケベックの事例から――
 5 おわりに  

あとがき  
人名・アーティスト名索引  
事項索引  

このページのトップへ

内容説明

いまイスラームを知らずに教養人は名乗れない。全15章+コラムで,その歴史,信仰,文化,社会,政治,ミュージック,ハラール認証,イスラーム金融,日本におけるコミュニティ等々,総合的に学べる最新のテキスト。


●著者紹介
■章(執筆順,*は編者)
*小杉 泰(こすぎ・やすし)
1953年生まれ。エジプト国立アズハル大学卒業。京都大学大学院教授。イスラーム学・中東地域研究専攻。法学博士。『9・11以後のイスラーム政治』(岩波書店,2014年),『イスラーム 文明と国家の形成』(京都大学学術出版会,2011年),『現代イスラーム世界論』(名古屋大学出版会,2006年),他。
【担当】第1章(共著),第6章(共著),第13章

*黒田賢治(くろだ・けんじ)
1982年生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。国立民族学博物館現代中東地域研究拠点・特任助教(人間文化研究機構総合人間文化研究推進センター・研究員)。中東地域研究専攻。博士(地域研究)。『イランにおける宗教と国家――現代シーア派の実相』(ナカニシヤ出版,2015年),“Pioneering Iranian Studies in Meiji Japan: Between Modern Academia and International Strategy”(Iranian Studies,2017),他。
【担当】第1章(共著),第11章,コラム8

*二ツ山達朗(ふたつやま・たつろう)
1980年生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。平安女学院大学国際観光学部准教授。宗教人類学・中東地域研究専攻。博士(地域研究)。「イスラームにおける巡礼と聖地の商品化 : チュニジアにおける室内装飾具の事例から」(『観光学評論』4(2),2016年), Revisiting Sunni and Shi’ah: Thoughts, Spirituality, and New Movements 〔共著〕(京都大学学際融合教育研究推進センター,2016年),他。
【担当】第1章(共著),第7章,コラム4

岡井宏文(おかい・ひろふみ)
1980年生まれ。早稲田大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。早稲田大学人間総合研究センター招聘研究員。社会学専攻。博士(人間科学)。『現代日本の宗教と多文化共生――移民と地域社会の関係性を探る』〔共著〕(明石書店,2018年),『現代人の国際社会学・入門――トランスナショナリズムという視点』〔共著〕(有斐閣,2015年),『国境を越える――滞日ムスリム移民の社会学』〔共著〕(青弓社,2007年),他。
【担当】第2章

相島葉月(あいしま・はつき)
1977年生まれ。オクスフォード大学大学院東洋学研究科博士課程修了。人間文化研究機構国立民族学博物館准教授/総合研究大学大学院文化科学研究科准教授。中東イスラーム人類学専攻。博士(東洋学)。Public Culture and Islam in Modern Egypt: Media, Intellectuals and Society (IB Tauris, 2016),Muslim Youth and the 9/11 Generation〔共著〕(SAR Press, 2016),Ethnographies of Islam: Ritual Performances and Everyday Practices〔共著〕 (Edinburgh University Press, 2012),他。
【担当】第3章

清水和裕(しみず・かずひろ)
1963年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。九州大学人文科学研究院教授。イスラーム史専攻。『イスラーム史のなかの奴隷』〈世界史リブレット〉(山川出版社,2015年),『軍事奴隷・官僚・民衆――アッバース朝解体期のイラク社会』〈山川歴史モノグラフ〉(山川出版社,2005年),D.ニコル『イスラーム世界歴史地図』〔監訳〕(明石書店,2014年),他。
【担当】第4章

小杉麻李亜(こすぎ・まりあ)
1981年生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科博士課程修了。関西大学准教授。文化人類学専攻。博士(学術)。『イスラームという生き方(上・下)』〔共著〕(NHK出版,2017年),「クルアーン研究における文化装置論的アプローチ:プラチックとしての聖典」(『コア・エシックス』1号,2005年),「イスラームにおけるサラー(礼拝)の総合的理解をめざして:中東と東南アジアの事例を中心に」(『イスラーム世界研究』1巻2号,2007年),他。
【担当】第5章

ハシャン・アンマール(Khashan Ammar)
1983年生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。京都大学特任研究員。イスラーム学・中東地域研究専攻。博士(地域研究)。「イスラーム初期における社会・経済と宗教倫理:リバー禁止から新しい経済資源の形成へ」(『イスラーム世界研究』11巻,2018年),“The Quran's Prohibition of Khamr (Intoxicants): A Historical and Legal Analysis for the Sake of Contemporary Islamic Economics”(『イスラーム世界研究』9巻,2016年),他。
【担当】第6章(共著)

米山知子(よねやま・ともこ)
1975年生まれ。総合研究大学院大学文化科学研究科博士課程後期課程修了。京都外国語大学,立命館大学非常勤講師。芸能人類学専攻。博士(文学)。『回るアレヴィー――「場」と「パフォーマンス」の人類学』(スタイルノート,2011年), 『「断」と「続」の中東――非境界型世界を游ぐ』〔共著〕(悠書館,2015年),『アラブの音文化――グローバル・コミュニケーションへのいざない』〔共著〕(スタイルノート,2010年),他。
【担当】第8章

長岡慎介(ながおか・しんすけ)
1979年生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。京都大学大学院准教授。博士(地域研究)。『お金ってなんだろう? あなたと考えたいこれからの経済』(平凡社,2017年),『現代イスラーム金融』(名古屋大学出版会,2011年),『イスラーム銀行――金融と国際経済』〔共著〕(山川出版社,2010年),他。
【担当】第9章

阿良田麻里子(あらた・まりこ)
1963年生まれ。総研大文化科学研究科博士後期課程修了。立命館大学教授。博士(文学)。言語学・文化人類学・食文化研究専攻。『食のハラール入門 今日からできるムスリム対応』(講談社,2018年),『世界の食文化6 インドネシア』(農文協,2006年),『文化を食べる 文化を飲む――グローカル化する世界の食とビジネス』〔編著〕(ドメス出版,2017年),他。
【担当】第10章

鳥山純子(とりやま・じゅんこ)
1975年生まれ。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了。立命館大学准教授。ジェンダー論専攻。博士(学術)。『イスラームってなに?シリーズ2 イスラームのくらし』(かもがわ書店,2017年),『不妊治療の時代の中東――家族をつくる、家族を生きる』〔共著〕(アジア経済研究所,2017年),『世界史のなかの女性たち』〔共著〕(勉誠出版,2015年),他。
【担当】第12章

谷 憲一(たに・けんいち)
1987年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。同大学院博士後期課程在籍中。社会人類学専攻。「(研究展望)世俗主義批判の射程 : イスラーム復興に関する人類学の最前線」(『文化人類学』79巻4号,日本文化人類学会, 2015年),他。
【担当】第14章

椿原敦子(つばきはら・あつこ)
1974年生まれ。大阪大学人間科学研究科博士後期課程単位取得退学。龍谷大学講師。博士(人間科学)。『グローバル都市を生きる人々』(春風社,2018年),『中東世界の音楽文化』〔共著〕(スタイルノート,2016年),『景観人類学』〔共著〕(時潮社,2016年),他。
【担当】第15章


■コラム(執筆順)
山中由里子(やまなか・ゆりこ)
1966年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程中退。国立民族学博物館准教授。比較文学比較文化専攻。『アレクサンドロス変相――古代から中世イスラームへ』(名古屋大学出版会,2009年)(日本学士院学術奨励賞, 日本学術振興会賞),『〈驚異〉の文化史――中東とヨーロッパを中心に』〔編著〕(名古屋大学出版会,2015年),他。
【担当】コラム1

山本健介(やまもと・けんすけ)
1990年生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。同研究科・特任研究員。博士(地域研究)。「現代パレスチナの聖地をめぐる紛争――ヘブロン/ハリールのユダヤ化とパレスチナ人の抵抗」(『日本中東学会年報』第32号第1巻,2016年),「エルサレムをめぐる和平プロセスとパレスチナ人の政治――「解決困難な紛争」における交渉の政治的意味」(『国際政治』189号,2017年),他。
【担当】コラム2

菅瀬晶子(すがせ・あきこ)
1971年生まれ。総合研究大学院大学文化科学研究科博士後期課程修了。国立民族学博物館准教授。文化人類学・中東地域研究専攻。博士(文学)。『イスラームを知る6 新月の夜も十字架は輝く――中東のキリスト教徒』(山川出版社,2010年),『イスラエルのアラブ人キリスト教徒』(渓水社,2009年),『文化を食べる、文化を飲む』〔分担執筆〕(ドメス出版,2017年),他。
【担当】コラム3

吉本康子(よしもと・やすこ)
神戸大学大学院総合人間科学研究科博士課程修了。日本学術振興会特別研究員RPD(上智大学研究員)。文化人類学,東南アジア・ベトナム地域研究専攻。博士(学術)。“A study of the almanac of the Cham in South-Central Vietnam,”THE CHAM OF VIETNAM HISTORY, SOCIETY AND ART(NUS Press, 2010),『多配列思考の人類学――複数性と民族誌的リアリティを読み解く』〔共著〕(風響社,2016年),『キクタンベトナム語【初級編】』〔共著〕(アルク,2018年),他。
【担当】コラム5,コラム10

飯田玲子(いいだ・れいこ)
1982年生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科附属次世代型アジア・アフリカ教育研究センター特定助教。南アジア地域研究・文化人類学専攻。博士(地域研究)。「民俗芸能から都市文化へ――インド・マハーラーシュトラ州におけるタマーシャー劇の現代的変容」(『マハーラーシュトラ』12号,2015年),他。
【担当】コラム6

宗野ふもと(そうの・ふもと)
1982年生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。博士(地域研究)。筑波大学人文社会系特任研究員。
【担当】コラム7

川村 藍(かわむら・あい)
1986年生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。筑波大学助教。地域研究専攻。博士(地域研究)。「湾岸諸国におけるイスラーム金融の法制度とその新潮流」(『中東研究』528号、2017年),他。
【担当】コラム9

池邉智基(いけべ・ともき)
1991年生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・アフリカ地域研究専攻(博士一貫課程)。
【担当】コラム11

山口 匠(やまぐち・たくみ)
1988年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程在籍。文化人類学専攻。「信仰と宗教の狭間で:モロッコにおける精霊の憑依とリラ儀礼に関する一考察」(東京大学大学院総合文化研究科修士論文,2014年)。
【担当】コラム12

池端蕗子(いけはた・ふきこ)
1990年生まれ。京都大学西南アジア史学科卒業。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程。中東地域研究・イスラーム世界論専攻。「現代中東における宗派対立とヨルダンの宗派和合戦略:アンマン・メッセージの解析を中心として」(『日本中東学会年報』33巻1号,2017年),他。
【担当】コラム13

今中崇文(いまなか・たかふみ)
1976年生まれ。総合研究大学院大学文化科学研究科地域文化学専攻博士課程修了(単位取得満期退学)。博士(文学)。京都市文化財保護課文化財保護技師(民俗文化財担当)。『西安』〈ここ以外のどこかへ!旅の指さし会話帳59〉(情報センター出版局,2004年),「「共生」のために守るべきものとは――中国・西安市の回族による宗教実践を事例として」(『境界研究』5,2015年),他。
【担当】コラム14

このページのトップへ