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越境する文化・コンテンツ・想像力  新刊

トランスナショナル化するポピュラー・カルチャー

越境する文化・コンテンツ・想像力

現代のトランスナショナルなコミュニケーションはどのように行われているのか。日本をはじめ世界各国のさまざまな文化的越境を考える

著者 高馬 京子
松本 健太郎
ジャンル テキスト
社会・文化
出版年月日 2018/10/20
ISBN 9784779513275
判型・ページ数 A5・250ページ
定価 本体2,600円+税
 

目次

第Ⅰ部 「異文化」から考えるトランスナショナル・コミュニケーション

第一章 越境するgeisha――現代フランスの新聞における「日本女性」像の構築(高馬京子)
 第一節 はじめに
 第二節 分析方法
 第三節 日本のポップカルチャーブーム以前の現代フランス世論に現れたgeisha
 第四節 日本のポップカルチャーブーム以後に出現したgeisha
 第五節 結びにかえて――越境的な概念としてのgeishaが生み出し続けるものとは何か

第二章 アジアを目指す日本ファッション――トランスナショナルなメディアとファッション(大山真司)
 第一節 はじめに
 第二節 内向きな日本ファッション
 第三節 東アジアのメディアスケープ
 第四節 ファッションをめぐる「クールジャパン」戦略
 第五節 ライセンス契約による欧米ブランドの流入
 第六節 日本企業のアジア進出
 第七節 結びにかえて

第三章 東アジアポピュラー文化圏の境界――台湾とナガの若者のポピュラーカルチャー消費を事例に(太田 哲)
 第一節 はじめに
 第二節 台湾における日本ポピュラーカルチャーの受容
 第三節 日本文化の変化と連動
 第四節 東アジア文化圏と文化的近似性
 第五節 文化的無臭とポピュラーカルチャーの広がり
 第六節 インド北東部ナガ系諸民族の若者のポピュラーカルチャー消費
 第七節 結びにかえて

第四章 イスラーム文化の「基準化」の広がり――食品に関するハラール認証制度の形成と展開から(後藤絵美)
 第一節 はじめに
 第二節 イスラーム文化とは何か
 第三節 イスラーム文化の「基準化」
 第四節 結びにかえて――基準化の先へ

第Ⅱ部 「コンテンツ」から考えるトランスナショナル・コミュニケーション

第五章 スポーツ化するeスポーツ――その競技性とトランスナショナル性をめぐる一考察(柴田拓樹・松本健太郎)
 第一節 はじめに――「eスポーツ」とは何か
 第二節 国内におけるeスポーツ大会
 第三節 「スポーツ」と「コンピュータゲーム」の曖昧な関係
 第四節 オリンピックを指向するeスポーツ
 第五節 結びにかえて

第六章 テレビ番組のトランスナショナル――コンテンツの輸出入・フォーマット販売から映像配信サービスまで(石田佐恵子)
 第一節 はじめに
 第二節 〈ナショナル・メディア〉としてのテレビ
 第三節 テレビ番組のトランスナショナル①――コンテンツ輸出入の歴史
 第四節 テレビ番組のトランスナショナル②――フォーマット研究の展開
 第五節 トランスナショナル時代のテレビ研究――映像配信サービスへの展開

第七章 アニメーションのインターテクスチュアリティ(小池隆太)
 第一節 はじめに
 第二節 インターテクスチュアリティの概念について
 第三節 アニメーションにおけるインターテクスチュアリティの四つの様態
 第四節 宮崎駿監督作品にみるトランスナショナルなインターテクスチュアリティ
 第五節 結びにかえて

第八章 過圧縮ポップの誕生――「ジャンルの混在」と「八九秒の制約」から生まれた日本独自のポップミュージック形式(柴 那典)
 第一節 はじめに――「過圧縮ポップ」とは
 第二節 BABYMETALと「ジャンルの混在」
 第三節 アニメソングと「八九秒の制約」
 第四節 結びにかえて

第Ⅲ部 「歴史」から考えるトランスナショナル・コミュニケーション

第九章 若者たちは何を夢見たのか――ファッションの創造力(成実弘至)
 第一節 はじめに
 第二節 アメリカン・ドリームの時代(一九四五-一九六〇年代)
 第三節 ハイブリッド・ニッポンの時代(一九七〇-一九八〇年代)
 第四節 リアル/コスプレの時代(一九九〇-二〇一〇年代)
 第五節 結びにかえて

第一〇章 文化外交としての宝塚歌劇――海外公演をめぐって(北村 卓)
 第一節 はじめに
 第二節 戦前期の海外公演(一九三八-一九四四年)
 第三節 平和国家日本へ(一九五〇年代)
 第四節 高度経済成長を背景に(一九六〇年代)
 第五節 経済進出とともに(一九七〇-一九八〇年代)
 第六節 グローバリゼーションの時代――総合的文化外交の一環として(一九九〇-)
 第七節 東アジアの国際情勢とともに(二〇〇〇-)
 第八節 結びにかえて

第一一章 日本の禅、世界のZEN(山田奨治)
 第一節 はじめに――禅からZENへのトランスナショナリゼーション
 第二節 米国に伝わった禅
 第三節 禅からZENへ
 第四節 ZENアートの展開
 第五節 結びにかえて――ZENのさらなる変容

第一二章 静寂のデザイン――曹洞禅における袈裟の伝承について(小野原教子)
 第一節 はじめに
 第二節 仏衣仏法(ぶつえぶっぽう)
 第三節 袈裟とトランスナショナリティ
 第四節 道元を継承する高僧たち
 第五節 海外における曹洞禅と袈裟の展開
 第六節 結びにかえて――禅文化の可能性

第Ⅳ部 「メディア」から考えるトランスナショナル・コミュニケーション

第一三章 初音ミク――ネットアイドル文化のトランスナショナル化の可能性(伊藤直哉)
 第一節 はじめに
 第二節 ミク現象とは何か
 第三節 創造現場に現れた二人のミク
 第四節 個別最適化による天才のミク
 第五節 全体最適化による皆のミク
 第六節 結びにかえて――ミクのトランスナショナル性再考

第一四章 インターネットはアイドルのローカル性を再編成する――メディアとコミュニケーションの視角から考えるアイドル受容の現在(谷島貫太)
 第一節 はじめに――コミュニケーション的存在としてのアイドル
 第二節 AKB48とコミュニケーションの関係のプラットフォーム
 第三節 ももいろクローバーZと同志的関係性
 第四節 結びにかえて――インターネットはアイドルのローカル性を再編成する

第一五章 モバイル=デジタル時代のパンデミックな「承認」――越境するパフォーマティブなデジタル写真(遠藤英樹)
 第一節 はじめに
 第二節 「承認」から社会を読み解く視点
 第三節 モバイル=デジタルな社会へ
 第四節 越境するパフォーマティブなデジタル写真
 第五節 結びにかえて

第一六章 実践としてのトランスナショナル――ネットワーク社会における表現と越境的対話(廣田ふみ)
 第一節 はじめに
 第二節 表現と技術の関係
 第三節 インターネット以降にある文化交流
 第四節 結びにかえて――対話のための余白

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内容説明

デジタルテクノロジー、双方向メディアの普及した今、現代のトランスナショナルなコミュニケーションはどのように行われているのか。日本をはじめ世界各国のさまざまな文化的越境を考える。

本書では「越境する文化、コンテンツ、想像力」を主題として、日本をはじめ世界各地における「トランスナショナリゼーション」の諸相を分析の俎上に載せようとするものである。そのトランスナショナル・コミュニケーション空間において、私たちが目を向けることになるのは、以下の四点である。

①いかにして文化が戦略的に形成、発信されているか。
②いかにして文化が異文化のなかで受容され、その意味が変容し、再編成されるか。
③デジタルメディアの発達にともない、いかにして文化がウェブ空間で形成、伝達されているか。
④現代のポピュラーカルチャーのコンテンツがいかにして形成されているか。
(「はじめに」より)

執筆者紹介(編者は*)

高馬京子*(こうま きょうこ)
所属:明治大学情報コミュニケーション学部准教授
担当:はじめに、第1章

大山真司(おおやま しんじ)
所属:立命館大学国際関係学部准教授
担当:第2章

太田 哲(おおた さとし)
所属:多摩大学グローバルスタディーズ学部准教授
担当:第3章

後藤絵美(ごとう えみ)
所属:東京大学日本・アジアに関する教育研究ネットワーク特任准教授、東洋文化研究所准教授
担当:第4章

柴田拓樹(しばた ひろき)
所属:二松學舍大学大学院文学研究科博士前期課程
担当:第5章

松本健太郎*(まつもと けんたろう)
所属:二松學舍大学文学部准教授
担当:第5章

石田佐恵子(いした さえこ)
所属:大阪市立大学大学院文学研究科教授
担当:第6章

小池隆太(こいけ りゅうた)
所属:山形県立米沢女子短期大学社会情報学科教授
担当:第7章

柴 那典(しば とものり)
所属:音楽ジャーナリスト
担当:第8章

成実弘至(なるみ ひろし)
所属:京都女子大学家政学部教授
担当:第9章

北村 卓(きたむら たかし)
所属:大阪大学言語文化研究科教授
担当:第10章

山田奨治(やまだ しょうじ)
所属:国際日本文化研究センター教授
担当:第11章

小野原教子(おのはら のりこ)
所属:兵庫県立大学経営学部准教授
担当:第12章

伊藤直哉(いとう なおや)
所属:北海道大学メディア・コミュニケーション研究院教授
担当:第13章

谷島貫太(たにしま かんた)
所属:二松學舍大学文学部専任講師
担当:第14章

遠藤英樹(えんどう ひでき)
所属:立命館大学文学部教授
担当:第15章

廣田ふみ(ひろた ふみ)
所属:国際交流基金アジアセンター
担当:第16章

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