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文系大学教育は仕事の役に立つのか  新刊

職業的レリバンスの検討

文系大学教育は仕事の役に立つのか

人文・社会科学系の大学教育は仕事に「役立っている」のではないか。調査結果に基づいて,さまざまな角度から検討を行う。

著者 本田 由紀
ジャンル 教育・文学 > 高等教育
社会・文化 > 社会統計
出版年月日 2018/08/31
ISBN 9784779513107
判型・ページ数 A5・208ページ
定価 本体2,600円+税
 

目次

01 人文社会科学系大学教育は「役に立たない」のか:
本書の問題関心・研究動向・調査概要 本田由紀

 1 問題関心と社会背景
 2 研究動向
 3 調査の概要
 4 本書の構成と各章の内容

02 分野間の教育内容・方法の相違とスキルへの影響 本田由紀

 1 分野間の教育内容・方法の相違
 2 学習成果としての仕事スキルとその形成経路
 3 知見のまとめと考察

03 誰が大学での学びを仕事で活用しているのか:
大学時代のラーニング・ブリッジング態度に着目して 小山 治

 1 問題設定
 2 先行研究の検討
 3 変数の設定
 4 分析:(大学)ラーニング・ブリッジング態度と大学教育の仕事活用度との関連性
 5 結  論

04 誰が資格を取得するのか:
大学在学中と卒業後の資格取得の規定要因 河野志穂

 1 はじめに
 2 先行研究の整理と分析の視点
 3 取得した資格
 4 誰が資格を取得するのか
 5 おわりに

05 大学教育が現職で役立っていると感じるのは誰か:
人文社会系の職業的レリバンスに関する潜在クラス分析 豊永耕平

 1 問題設定
 2 大学教育の職業的レリバンスの認知構造
 3 大学教育が現職で役立っていると感じるのは誰か
 4 結  論

06 大学教育への否定的評価再考:
パーソナルな「無駄」観とソーシャルな「不要」観に注目して 香川めい

 1 大学が「役立たない」認識は否定的評価に結びつくのか
 2 分析手法と変数の設定
 3 分析結果
 4 まとめと考察

07 学生時代の学習経験を顧みる:
聞き取り調査の結果から 二宮 祐

 1 本章の目的:大学での学習経験への着目
 2 調査の概要
 3 分析の結果
 4 まとめと課題

08 奨学金利用と学生時代の学び 西舘洋介

 1 問題設定
 2 データと変数の設定
 3 奨学金の利用は大学での学びに影響をもたらすのか
 4 大学での学びは安定した職業の獲得につながるのか
 5 結  論

09 人文社会系大卒者の空間的ライフコースとその規定要因 河原秀行

 1 問題設定
 2 先行研究の検討と分析の視点
 3 個人の移動経路と移動先:出身地と空間的ライフコース
 4 「誰が移動しているのか」:出身県外現住の規定要因分析
 5 結  論

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内容説明

人文・社会科学系の大学教育は仕事に「役立っている」のではないか。「役立ちうる」のではないか。「役立っている」とすれば,どのような「役立ち方」なのか。なぜ「役立たない」と思われているのか。
「文系」として一まとめに語られてしまいがちな人文・社会科学系に含まれる多様な学問分野間の共通性と相違に注目しながら,調査結果に基づいて,さまざまな角度から検討を行う。


本書全体の問題関心は,「いわゆる文系の大学教育は本当に「役に立たない」のか」という問いを,思弁的にではなく調査結果に基づいて,さまざまな角度から検討することにある。そしてその際には,特に「文系」すなわち人文社会科学系に含まれるさまざまな学問分野――「**学」として一般的に受け入れられている個々の学術領域――の間の共通性と相違に注目する。(第1章より)

●執筆者紹介(*は編者)

本田由紀*(ほんだ ゆき)
東京大学大学院教育学研究科教授
担当:第1章,第2章

小山 治(こやま おさむ)
京都産業大学全学共通教育センター准教授
担当:第3章

河野志穂(かわの しほ)
立教大学社会学部兼任講師
担当:第4章

豊永耕平(とよなが こうへい)
東京大学大学院教育学研究科博士課程
担当:第5章

香川めい(かがわ めい)
大東文化大学社会学部講師
担当:第6章

二宮 祐(にのみや ゆう)
群馬大学学術研究院准教授
担当:第7章

西舘洋介(にしだて ようすけ)
東京大学大学院教育学研究科修士課程
担当:第8章

河原秀行(かわはら ひでゆき)
東京大学大学院教育学研究科修士課程修了
担当:第9章

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