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メディア・レトリック論  新刊

文化・政治・コミュニケーション

メディア・レトリック論

コミュニケーションが「不可避」な社会において、私たちの文化を生成するコミュニケーションの力=レトリックを事例から検証する

著者 青沼 智
池田 理知子
平野 順也
ジャンル 社会・文化 > 文化研究
コミュニケーション
シリーズ 人文・社会 > メディアの未来
出版年月日 2018/04/30
ISBN 9784779512711
判型・ページ数 4-6・192ページ
定価 本体2,400円+税
 

目次

まえがき


第Ⅰ部 コミュニケーションの基礎

第1章 コミュニケーションと文化:メディアが伝える時代のリアリティ(池田理知子)
 1 文化とコミュニケーションの関係
 2 コミュニケーションの定義
 3 文化を取り巻く状況
 4 劇画とその時代背景
 5 〈メディア=媒体〉とメッセージ
 6 文化と私たちの関わり

第2章 言語コミュニケーション:レトリックのカノンとメディアとしてのことば(青沼 智)
 1 メディアとしてのことば
 2 ことばの技術とレトリック
 3 ことばの力と「じゃじゃ馬(ならし)」
 4 ことばの力を引き受けること
 5 レトリックとその限界

第3章 非言語コミュニケーション:雄弁な身体と挙動(平野順也)
 1 身体のコミュニケーション
 2 レトリックと身体
 3 衣服に管理される身体
 4 身体に何を語らせるか


第Ⅱ部 レトリックと政治

第4章 「旧修辞学」の復権:話芸の伝統,グレコ・ローマンの伝統(青沼 智)
 1 話芸とレトリック
 2 旧修辞学の不遇と復活
 3 現代日本のレトリック感覚
 4 「道なき道,反骨の」
 5 ポピュラー・カルチャーとレトリックの伝統

第5章 新しいプロパガンダの時代:魅力的なイメージに潜むメッセージ(平野順也)
 1 大統領に宛てた少女の手紙
 2 凶暴なプロパガンダ
 3 新しいプロパガンダ
 4 政治家のイメージ戦略
 5 宣戦布告演説に隠されたメッセージ
 6 レトリックの功罪

第6章 レトリックを演じる人びと:ポピュラー・カルチャーとパフォーマー(青沼 智)
 1 「10代の教祖」の卒業ソング
 2 ポピュラー・カルチャーの危険なレトリック
 3 阪神淡路大震災と「出前ライブ」
 4 「3・11」後のポピュラー・カルチャー
 5 パフォーマーとしてのオーディエンス

第7章 革命は放映されない:ギル・スコット=ヘロンと斎藤隆夫(青沼 智)
 1 コミュニケーションの記憶
 2 想起するメディアと時空間を超えるレトリック
 3 テレビが伝えること・伝えないこと
 4 黒塗りの「日報」と日本のマーク・アントニー
 5 「記録」にございません


第Ⅲ部 メディア表象と社会

第8章 広告と消費の誘惑:隠された旨趣を読み解く(平野順也)
 1 説得と同一化
 2 レトリックとしての広告
 3 「消費のスター」とイデオロギー
 4 広告の鎖と誘惑
 5 堕落した詩法

第9章 Instagramのレトリック:演出される「リア充」の世界(田島慎朗)
 1 デジタル・レトリック
 2 Instagramのレトリック
 3 アピールされる「海外っぽさ」
 4 リア充「風」礼賛の世界と神話作用
 5 レトリックの現代的意義と可能性

第10章 スポーツのメディア表象:映像を通した国民的同一化をめぐって(有元 健)
 1 物語化されるスポーツ・コンテンツ
 2 「政治的」な画面とステレオタイプ化される語り
 3 スポーツメディアが見せる「夢」

第11章 「異なる身体」の表象:ダイバーシティ言説とネオリベラルな健常主義(井芹真紀子)
 1 マイノリティをめぐる語り
 2 「ダイバーシティ」とマイノリティの包摂
 3 ネオリベラリズム体制とフレキシビリティの要請
 4 「スーパーヒューマン」という表象
 5 「適者生存」が覆い隠すもの
 6 「できなくさせる社会」を変えていくために

第12章 性的マイノリティへのまなざし:レズビアン表象をめぐるジレンマ(佐々木裕子)
 1 ポジティブな性的マイノリティの内実
 2 レズビアンへのまなざしがもたらすジレンマ
 3 同性カップルと「わかりやすい」幸せ
 4 ハッピーエンドを拒むという選択
 5 性的マイノリティをとりまく社会的・文化的状況

第13章 氾濫する英語のレトリック:記号化することばと世界(平野順也・青沼 智)
 1 ことばと人間
 2 言語帝国主義と俗語のはざま
 3 ベーシック・イングリッシュという「記号」
 4 言語の標準化・記号化と抵抗のことば
 5 世界の脱記号化とレトリックの復興

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内容説明

コミュニケーションの実践が文化を生み出す
コミュニケーションが「不可避」な社会において、私たちの文化を生成するコミュニケーションの力=レトリックを事例から検証する

「効果的な演説の技法」として古代ギリシャ・ローマで栄華を極めたレトリックは,紆余曲折を経て,現在ではコミュニケーション理論の礎となりました。この古くて新しいレトリックは,私たちが21世紀のメディア社会において文化を論じる際にも必ずや手助けとなってくれるはずです。(「まえがき」より)


●著者紹介(*は編者)

池田 理知子*(いけだ りちこ)
福岡女学院大学人文学部メディア・コミュニケーション学科教授
担当章:第1章

青沼 智*(あおぬ まさとる)
津田塾大学学芸学部英文学科教授
担当章:第2・4・6・7・13章

平野 順也*(ひらの じゅんや)
熊本大学文学部コミュニケーション情報学科准教授
担当章:第3・5・8・13章

田島 慎朗(たじま のりあき)
神田外語大学外国語学部国際コミュニケーション学科准教授
担当章:第9章

有元 健(ありもと たけし)
国際基督教大学教養学部アーツ・サイエンス学科准教授
担当章:第10章

井芹 真紀子(いせり まきこ)
東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程
担当章:第11章

佐々木 裕子(ささき ゆうこ)
東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程
担当章:第12章

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