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若者たちの海外就職  新刊

「グローバル人材」の現在

若者たちの海外就職

彼・彼女たちは、なぜ海外に就職したのか、どのように働いているのか。自らの意思で海外に移住し、働く、日本人の実態を明らかにする

著者 神谷 浩夫 編著
丹羽 孝仁 編著
ジャンル 社会・文化
地理学・人類学 > 地理学
出版年月日 2018/04/15
ISBN 9784779512537
判型・ページ数 A5・216ページ
定価 本体2,700円+税
 

目次

はじめに

01 グローバル中間層の国際移動と日本人の海外就職(中澤高志)

 1 グローバル中間層の国際移動
 2 Skilled International Migrations/Migrants研究の登場
 3 グローバル中間層の国際移動における女性
 4 能動的国際移動者への着目
 5 日本人の行動様式は特殊か
 6 国際人口移動研究の課題

02 日本企業の国境を越えた立地展開と「グローバル化」(鍬塚賢太郎)

 1 日本企業の国境を越えた立地展開
 2 非製造現地法人の増加
 3 現地法人の業種構成の多様性と大都市立地
 4 中小企業の立地展開と現地法人を取り巻く状況
 5 日本企業の「グローバル化」とローカルな実態

03 変容する海外で働く日本人:3都市の現地採用者に着目して(丹羽孝仁・中川聡史・ティモ,テーレン)

 1 海外に暮らす日本人現地採用者の把握に向けて
 2 日本人現地採用者数の推計
 3 都市内部における日本人の集住
 4 3都市における調査対象者の概要
 5 デュッセルドルフにおける日本人現地採用者の特徴
 6 海外で働く日本人の全体像

04 「上海ドリーム」とその現実:上海における現地採用日本人若年者の移住動機とキャリアアップの可能性(阿部康久)

 1 移住によるキャリアアップに関連するいくつかの議論
 2 調査対象地域と対象者の位置づけ
 3 海外就職の動機と移住後のキャリアの実態
 4 現地採用者のキャリアアップの可能性と今後の動向予想

05 日本人若者が働くバンコクは「天使の都」か(丹羽孝仁・中川聡史)

 1 「天使の都」の日本人若者
 2 バンコクにおける日本人の全体像
 3 日本人若者のバンコクへの参入障壁
 4 仕事に対する満足感
 5 生活に対する満足度
 6 「天使の都」におけるワークライフバランス

06 アジア大都市における日本企業の集積とサービスの担い手(鍬塚賢太郎)

 1 企業と人の空間的「まとまり」に着目すること
 2 超領域的な人の移動とサービスの担い手
 3 グローバル・シティ論とサービスの派生
 4 日本企業のアジア立地展開とサービス化
 5 日本企業の「グローバル化」とサービスの担い手

07 若者の海外就職・起業と日本のビジネス・エコシステムの生成(中澤高志)

 1 海外就職者をどうとらえるか
 2 海外在留邦人のなかでの海外就職者
 3 アジアの主要都市における日本人と日系企業
 4 インタビュー調査にみる海外就職の意思決定要因
 5 海外で起業するというライフコース
 6 海外就職と日本のビジネス・エコシステム

08 海外求人情報からみたグローバル人材の特徴(由井義通)

 1 経済のグローバル化と人材ビジネス
 2 海外就職状況
 3 日本人対象の人材会社
 4 バンコクにおける求人の特色
 5 人材会社の役割向上の背景
 6 雇用の柔軟性と人材紹介ビジネス

09 海外就職の日本人にみられるジェンダー差と地域差(神谷浩夫)

 1 若者を海外就職に駆り立てる要因
 2 バブル経済期以降の日本企業のグローバル化と労働市場
 3 分析方法とデータ
 4 海外就職のジェンダー差と地域差
 5 ワークライフバランスに対する認識のジェンダー差

付属資料①:上海の調査対象者概要
付属資料②:バンコクの調査対象者概要
付属資料③:デュッセルドルフの調査対象者概要

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内容説明

彼・彼女たちは、なぜ海外に就職したのか、どのように働いているのか。
経済のグローバル化が進むなか、自らの意思で海外に移住し、様々な言語・社会・経済の環境の中で働く日本人の実態を綿密な調査を通じて明らかにする。


本書は,海外で働く日本人の若者を対象として,経済のグローバル化によって増大しつつある海外就職という働き方がどのような背景によって生じているのかを解明するものである。とくに,グローバル化に伴ってなぜ日本人の若者が海外で求められるようになったのか,そして日本人の若者はなぜ日本国内で就職するのではなく,自分の意思で海外の職場に活躍の場を求めるようになったのか,に焦点を当てる。(「はじめに」より)



●執筆者紹介(50音順,編者は*)

阿部 康久(あべ やすひさ)
九州大学大学院比較社会文化研究院准教授。専攻は,経済地理学,社会地理学。主な著書に,『歴史と環境―歴史地理学の可能性を探る』(共編著,花書院,2012年),『知の加工学事始め』(共著,新宿書房,2011年)など。

神谷 浩夫(かみや ひろお)*
金沢大学地域創造学類教授。専攻は,都市地理学,社会地理学。主な著書・訳書に,『働く女性の都市空間』(共編著,古今書院,2004年),『地図でみる世界の地域格差OECD地域指標 2009年版』(監訳,明石書店,2010年),『現代韓国の地理学』(編著,古今書院,2010年),『地図でみる世界の地域格差OECD地域指標 2011年版』(監訳,明石書店,2012年),『地図でみる世界の地域格差OECD地域指標 2013年版』(監訳,明石書店,2014年)など。

鍬塚 賢太郎(くわつか けんたろう)
龍谷大学経営学部准教授。専攻は,経済地理学,経営立地論。主な著書・訳書に,『日本企業のアジア・バリューチェーン戦略』(共著,新評論,2015年),『台頭する新経済空間』(共著,東京大学出版会,2015年),『現代インドにおける地方の発展―ウッタラーカンド州の挑戦』(共著,海青社,2014年),『日本経済地理読本』(共著,東洋経済新報社,2014年),『地図でみる世界の地域格差―都市集中と地域発展の国際比較』(共訳,明石書店,2014年),『現代インドを知るための60章』(共著,明石書店,2007年)など。

ティモ,テーレン(Timo Thelen)
デュッセルドルフ大学現代日本研究所博士後期課程・非常勤講師。専攻は日本研究,コンテンツ・ツーリズム。主な著書に,Film Tourism in Asia(共著,Springer,2018年)。主な業績に,‘On countryside roads to national identity: Japanese morning drama series (asadora) and contents tourism’(共著,Japan Forum,2017年,doi:10.1080/09555803.2017.1411378)など。

中川 聡史(なかがわ さとし)
埼玉大学大学院人文社会科学研究科教授。専攻は,人口地理学。主な著書に,『東欧革命後の中央ヨーロッパ―旧東ドイツ・ポーランド・チェコ・スロヴァキア・ハンガリーの挑戦』(共編著,二宮書店,2000年),『21世紀の地域問題―都市化・国際化・高齢化と地域社会の変化』(共編著,二宮書店,2002年),『地域人口からみた日本の人口転換』(共編著,古今書院,2010年)など。

中澤 高志(なかざわ たかし)
明治大学経営学部教授。専攻は,経済地理学,都市地理学。主な著書に,『職業キャリアの空間的軌跡―研究開発技術者と情報技術者のライフコース』(大学教育出版,2008年),『産業立地と地域経済』(共著,放送大学教育振興会,2012年),『地域と人口からみる日本の姿』(共著,古今書院,2011年),『労働の経済地理学』(日本経済評論社,2014年)など。

丹羽 孝仁(にわ たかひと)*
帝京大学経済学部講師。専攻は,経済地理学,人口地理学。著書に,『地域経済政策学入門』(共著,八朔社,2017年)。主な業績に,「産業集積のGIS分析―宇都宮市を事例として」(兵庫地理,60号,57-66号,2015年),「タイにおける国内人口移動の空間的パターンとその変化―NESDB のデータを用いて」(季刊地理学,62 巻,83-92号,2010年)など。

由井 義通(ゆい よしみち)
広島大学大学院教育学研究科教授。専攻は,都市地理学,特に都市の住宅問題や女性の住宅問題。主な著書・訳書に,『地理学におけるハウジング研究』(大明堂,1999年),『シングル女性の都市空間』(共編著,大明堂,2002年),『働く女性の都市空間』(共編著,古今書院,2004年),『人口減少と地域―地理学的アプローチ』(共著,京都大学学術出版会,2007年),『地図でみる日本の女性』(共著,明石書店,2007年),『地図でみる世界の地域格差OECD地域指標 2011年版』(共訳,明石書店,2012年)など。

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