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孤独なバークリ  新刊

非物質論と常識

孤独なバークリ

断じて独我論者にあらず! バークリ哲学の真価はどこにあるのか。その非物質論の真意を読み解き、300年の誤解に終止符を打つ。

著者 山川 仁
ジャンル 哲学・倫理 > 哲学
出版年月日 2018/03/10
ISBN 9784779512315
判型・ページ数 4-6・264ページ
定価 本体4,200円+税
 

目次

 はじめに

 凡例

序章 本書の課題と方法と構成

  1 課題

  2 方法

  3 構成

第1章 非物質論の基本体系

  序

  1 非物質論の目的と基本枠組

  2 非物質論を構成する基本テーゼ

  3 物質の存在を否定する諸議論

第2章 可感的な物の実在性

  序

  1 可感的な物の実在性に関する問題

  2 この問題に対する既存の解釈

  3 可感的な物の実在性の擁護

  結語

第3章 可感的な物に対する感官知覚の直接性

  序

  1 可感的な物は感官によって直接知覚されるのかという問題

  2 「示唆」という考え方に付随する重要な論点

  3 感官知覚に関するバークリの見解

  4 可感的な物は直接知覚されるという主張の擁護

  補論 可感的な物に対する直接知覚をめぐるさらなる課題

  結語

第4章 可感的な物の存在の継続性と公共性

  序

  1 「受動性論証」と「継続性論証」の検討

  2 可感的な物の継続的存在に関する既存の解釈

  3 可感的な物の継続的存在の擁護

  4 可感的な物の公共的存在に関する問題に対するバークリ自身の見解

  5 可感的な物の公共的存在の擁護

  結語

第5章 現時点において知覚されていない可感的な物の存在

  序

  1 危険物についての知識とその回避の手段

  2 状況を不十分な仕方で察知する場合の危険回避の手段

  3 状況を自ら察知できない場合の危険回避の手段

  4 危険回避に不可欠なものとはなにか

  補論 過去における可感的な物の存在

  結語

第6章 心の存在

  序

  1 私の心の存在

  2 他の心の存在

  3 意志としての心の働き

  4 観念とは独立したものとしての心の存在

  結語

第7章 バークリの非物質論の意義

  序

  1 非物質論の哲学史的観点からの意義

  2 非物質論の現代における意義

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内容説明

断じて独我論者にあらず! バークリ哲学の真価はどこにあるのか。その非物質論の真意を読み解くことで、300年の誤解に終止符を打ち、意外なほどに「常識的な」真のバークリ像を提示する。


●著者紹介
山川 仁(やまかわ・まさし)
1970年、奈良県生まれ。1994年、甲南大学経済学部卒業。株式会社大広勤務(1994年-2005年)を経て、2016年、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了、京都大学博士(人間・環境学)。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科研究員、京都府医師会看護専門学校、和歌山国際厚生学院、滋賀県済生会看護専門学校非常勤講師。著書(共著)に『哲学するのになぜ哲学史を学ぶのか』(京都大学学術出版会、2012年)、『哲学をはじめよう』(ナカニシヤ出版、2014年)、論文に「バークリの非物質論における直接知覚の対象」(『アルケー』19号、2011年)、「バークリと危険回避の手段――ロックによる説明との比較」(『ヒューマンセキュリティ・サイエンス』6号、2011年)、訳書(共訳)にカール・ポパー著『カール・ポパー社会と政治――「開かれた社会」以後』(ミネルヴァ書房、2014年)がある。

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