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女たちの翼  新刊

アジア初期近代における女性のリテラシーと境界侵犯的活動

女たちの翼

アジア各地で,新たな世界を切り開こうとした女性たちの活動を社会学,歴史学,文学,文化人類学など様々な専門分野から捉え直す

著者 青木 恵理子
ジャンル 教育・文学 > 文学
社会・文化 > 社会学
社会・文化 > 文化研究
社会・文化 > ジェンダー
地理学・人類学 > 人類学
出版年月日 2018/03/20
ISBN 9784779512445
判型・ページ数 A5・252ページ
定価 本体3,600円+税
 

目次

まえがき

序 論(青木恵理子)
 1 全体の趣旨
 2 各論文の趣旨

第1章 「 新しい女」平塚らいてうと西欧母性主義との出会い:「矯風会」をフィルターにした考察(今井小の実)
 1 はじめに
 2 「新しい女」たちによる「事件」と世間の批判
 3 矯風会と「青鞜社」
 4 矯風会の「新しい女」たちに対する反応
 5 らいてうの母性主義への接近と矯風会との和解
 6 結びにかえて

第2章 〈私〉を書くことがもたらした境界の揺らぎ:1930年代『東京朝日新聞』「女性相談」と山田わかの回答(桑原桃音)
 1 はじめに
 2 山田わかと『東京朝日新聞』「女性相談」
 3 身の上相談欄の境界侵犯性 
 4 「私」への呼応:名づけと定義づけ  
 5 おわりに:山田と読者の共闘・共犯関係

第3章  植民地朝鮮における妓生の社会的位置と自己変革:妓生雑誌『長恨』を中心に(井上和枝)
 1 はじめに 
 2 大韓帝国期~植民地期における妓生の社会的位置
 3 雑誌『長恨』の発行
 4 『長恨』における自己認識と仲間への呼びかけ
 5 妓生たちは社会とどう向き合ったか?
 6 おわりに

第4章 「新鮮な花」の誕生:タイ近代文学女性作家ドークマイソットの『彼女の敵』『百中の一』と時代背景(平松秀樹)
 1 はじめに
 2 近代女性作家誕生のコンテクスト  
 3 ドークマイソット作品のテクスト分析
 4 おわりに 

第5章  花開くダリア:植民地時代のインドネシアにおける華人女性小説家たち(エリザベス・チャンドラ/青木恵理子[訳])
 1 はじめに:華人女性は何を書いたか?
 2 女性作家の出現 
 3 女性たちが書いた物語 
 4 ダリア 
 5 結  論

第6章  カルティニの読書ネットワーク(富永泰代)
 1 はじめに 
 2 20世紀転換期ジャワの読書環境:運輸・通信の発達とヨーロッパで刊行された出版物の入手状況
 3 東西に架ける橋:ジャワを語るオランダ人作家 
 4 読書の翼を広げて:女性解放,平和主義,福祉活動への目覚め
 5 カルティニと読書ネットワーク 
 6 むすびにかえて

第7章  何が聖女を飛翔させたのか?:19世紀末から20 世紀初めのインドネシア・フローレス島における修道女たちの活動(青木恵理子)
 1 はじめに 
 2 フローレスにおけるカトリックと修道女の付置
 3 修道女はどのように活動したか? 
 4  フローレス発修道女会CIJ 創立と民族/人種およびジェンダー・セクシュアリティ
 5  オランダ領東インドにおける,民族/人種とジェンダー・セクシュアリティの変容
 6 近代と修道女 
 7 何が聖女を飛翔させたのか?
 8 おわりに 

あとがき  

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内容説明

19世紀末から20世紀初め,世界を作り変えたいと願ったアジアの女性たちは,何を読み,何を書いたのか?
アジア各地で,新たな世界を切り開こうとした多様な社会層の女性たちの活動を社会福祉学,社会学,歴史学,文学,文化人類学など様々な専門分野から捉え直す

女性解放思想に触れ社会の変革を目指し,あるいは,時代の潮流に翻弄されながらもよりよく生き抜くために,行動していった女性たちがいた。本書は,当時のアジア各地の女性たちの,ジェンダー,民族,国家,言語の境界を越えようとした生きざまを,読むこと書くことに焦点を当てて照らし出そうとする試みである。(「序論」より)


執筆者紹介(* は編者)

青木恵理子*(あおき えりこ)
龍谷大学社会学部教授
文化人類学専攻
担当:序論・第5章[訳]・第7章

今井小の実(いまい このみ)
関西学院大学人間福祉学部教授
社会福祉学専攻
担当:第1章

桑原桃音(くわばら ももね)
流通科学大学商学部特任講師
社会学専攻
担当:第2章

井上和枝(いのうえ かずえ)
鹿児島国際大学国際文化学部教授
歴史学専攻
担当:第3章

平松秀樹(ひらまつ ひでき)
京都大学東南アジア地域研究研究所連携准教授
文学専攻
担当:第4章

エリザベス・チャンドラ
慶應義塾大学非常勤講師
文学専攻
担当:第5章

富永泰代(とみなが やすよ)
大阪大学非常勤講師
歴史学専攻
担当:第6章

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