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システムズアプローチ入門  新刊

人間関係を扱うアプローチのコミュニケーションの読み解き方

システムズアプローチ入門

何が繰り返されていて,何が暗黙の了解ごととなっていて,何が縛りつけているかという問題をときほぐすための〈ものの見方〉を鍛える

著者 中野 真也
吉川 悟
ジャンル 心理学
心理学 > 方法論
心理学 > 臨床
出版年月日 2017/12/10
ISBN 9784779512049
判型・ページ数 A5・284ページ
定価 本体3,500円+税
 

目次

はじめに

Part Ⅰ “関係”へのアプローチ編
Chapter 1 “関係性”を扱うアプローチ
⇒ 1-1.はじめに
⇒ 1-2.“関係性”を見る・扱うということ

Chapter 2 “関係”を図示する
⇒ 2-1.バランス理論
⇒ 2-2.見る人の基準とコンテクスト 
⇒ 2-3.関係の線を,動きのある関わりとしての矢印にする
⇒ 2-4.関係図を描いてみる
⇒ 2-5.関係図を活用する

Chapter 3 関係を扱うアプローチの実際
⇒ 3-1.面接冒頭のやりとりの実際
⇒ 3-2.来談にあたっての関わりとニーズを把握する
⇒ 3-3. どんなコンテクストで,どう+の関係をつくり,やりとりしていくかを共有する

Part Ⅱ  システムズアプローチという
〈ものの見方〉のリクツ編

Chapter 4 相互作用
⇒ 4-1.相互作用という考え方
⇒ 4-2. コミュニケーションの世界では,それに関わるものすべてが相互作用している

Chapter 5 人とのやりとりをどう捉えるか:語用論からパターンへ
⇒ 5-1.語用論とは?
⇒ 5-2. やりとりを「相互要求のキャッチボール」として捉える
⇒ 5-3. コミュニケーションを「要求」と「内容」の二つの側面から捉える
⇒ 5-4.一つひとつのやりとりのつながりを考える 
⇒ 5-5. やりとりのつながり方から関係を捉える:コミュニケーション・パターンの入り口

Chapter 6 コミュニケーション・パターン
⇒ 6-1.コミュニケーション・パターンとは?
⇒ 6-2.二者間におけるやりとりからパターンへ
⇒ 6-3.パターンの形成からシステムへ
⇒ 6-4.臨床場面におけるパターン

Chapter 7 システム
⇒ 7-1.システムとは?
⇒ 7-2. システムは内外の変化へ対応し,まとまりを保とうとする:ホメオスタシス
⇒ 7-3.まとまりのあるシステムの特徴
⇒ 7-4.システムの3 側面:機能,構造,発達

Chapter 8 人の認識をどう捉えるか:枠組みという考え方
⇒ 8-1.枠組みと枠組みづけ 
⇒ 8-2. コミュニケーションは枠組みの表示を目的とした行為であり,そこには相手への期待や意図といった枠組みが関わっている 
⇒ 8-3. 同じことでも,どう枠組みづけるかによって意味が異なる
⇒ 8-4. 枠組みづけ方や語り方は,その人のものの見方が反映されている
⇒ 8-5.人のこころを「枠組みの集まり」として考えてみる


Part Ⅲ 臨床実践編

Chapter 9 システムズアプローチにおけるセラピー
⇒ 9-1.セラピーをシステムとして捉えた場合の流れ
⇒ 9-2.システムズアプローチにおける治療哲学 
⇒ 9-3.セラピーの場に寄せられているニーズを考慮する
⇒ 9-4.Th の視点から見たセラピーの流れ

Chapter 10 ジョイニングと治療システムの形成
⇒ 10-1.ジョイニングとは?
⇒ 10-2.ジョイニングの実際
⇒ 10-3.システムの変化とジョイニング

Chapter 11 情報収集
⇒ 11-1.情報収集とは? 
⇒ 11-2.面接序盤のジョイニング段階における情報収集
⇒ 11-3.Cl からの訴えを聞く
⇒11-4.「 しばり」をかけつつ,一つずつ具体的に押さえる
⇒ 11-5.相互作用・パターンとしての情報収集

Chapter 12 仮説(アセスメント)の設定
⇒ 12-1.システムズアプローチにおける仮説設定
⇒ 12-2. 得られたパターンから,何を把握し,仮説(アセスメント)とするか
⇒ 12-3.仮説(アセスメント)の設定へ 
⇒ 12-4.仮説(アセスメント)からの展開

Chapter 13 介入の下地づくりと治療的介入
⇒ 13-1.治療的介入に向けての下地づくり  
⇒ 13-2.仮説(アセスメント)からの治療戦略
⇒ 13-3. 下地づくり過程の実際①:パターンの共有と問題の再構成
⇒ 13-4. 下地づくり過程の実際②:変化にあたっての課題へ対応する
⇒ 13-5.治療的介入と面接の結び方 

Chapter 14 継続面接と治療的変化の定着,増幅
⇒ 14-1.継続面接開始時のジョイニングと仮説検証 
⇒ 14-2. 仮説検証と変化の定着の実際:第二回面接冒頭から
⇒ 14-3.それで? この後は?


Part Ⅳ 各論編

Chapter 15 システムズアプローチの基本的留意点
⇒ 15-1.システムズアプローチの実践における疑問 
⇒ 15-2.他の対人援助との相関について
⇒ 15-3. システムズアプローチの治療者としての成長を視野に入れる

あとがき 

コラム1 人は「ある(存在する)」と思ったものとコミュニケーションする
コラム2 「 無視する」「黙っている」ことも,非言語的な行動もコミュニケーションである
コラム3 「私,死にたいんです!」と訴えるクライエントへの対応場面
コラム4 学習Ⅱとパターン
コラム5 なんでパターンになるの?
コラム6 フィードバック・ループについて 
コラム7 システムは見る人の頭の中にある
コラム8 地図は土地ではない(The map is not the territory)
コラム9 仮説設定⇒検証⇒修正のプロセス
コラム10 Th のスタイルとさまざまなジョイニングの仕方
コラム11 メッセージの拘束性と質問  
コラム12 治療システムの仮説(アセスメント)
コラム13 介入について―Th の一つひとつの言動も介入になる?―

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内容説明

問題のシステムに穴を穿ち,足枷をほどく――

パターン,ルール,システムというつながりの中に,何が繰り返されていて,何が暗黙の了解ごととなっていて,何が縛りつけているのかという,問題理解の深化過程そのものが〈ものの見方〉=認識論を鍛え上げてくれる。





著者紹介
中野真也(なかの しんや)
現職 心理技術研究会世話人代表/日本家族研究・家族療法学会認定スーパーヴァイザー
専攻 臨床心理学/システムズアプローチ/家族療法


吉川 悟(よしかわ さとる)
現職 龍谷大学文学部臨床心理学科教授
専攻 臨床心理学/システムズアプローチ/臨床教育学
著作 家族療法―システムズアプローチの〈ものの見方〉 ミネルヴァ書房(1993 年)
セラピーをスリムにする―ブリーフセラピー入門 金剛出版(2004 年)

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