ホーム > バリと観光開発

バリと観光開発  新刊

民主化・地方分権化のインパクト

バリと観光開発

インドネシアのバリ州を事例として民主化・地方分権化以降の観光開発の特徴および地域社会の変容を明らかにする。

著者 井澤 友美
ジャンル 法律・政治 > 国際政治
社会・文化
地理学・人類学 > 地理学
地理学・人類学 > 観光学
出版年月日 2017/06/30
ISBN 9784779511769
判型・ページ数 A5・210ページ
定価 本体3,200円+税
 

目次

序 章 民主化と地方分権化時代のインドネシア
 第1節 問題の所在
 第2節 先行研究 
 第3節 分析視点と研究方法

第1章 バリ観光開発の史的考察:観光地バリの形成・発展・課題
 第1節 「創られた」バリ文化
 第2節 混乱するバリ社会  
 第3節 中央主導型大型開発の展開
 第4節 小  括 

第2章 地域間経済格差と観光収益の流出
 第1節 地方分権化と経済格差の拡大
 第2節 観光収益の流出
 第3節 広がる政治参加と北部開発への動き
 第4節 小  括

第3章 地方自治の時代における治安維持の問題
 第1節 国内移住者の流入と治安
 第2節 広がる違法営業施設
 第3節 薬物犯罪 
 第4節 崩壊する「最後の楽園」
 第5節 小  括 

第4章 「グリーン・プロヴィンス・バリ」と環境問題
 第1節 バリ州の環境問題 
 第2節 バリの「ゴミの島」化 
 第3節 森林地帯の荒廃 
 第4節 持続可能な観光政策の始動
 第5節 小  括 

第5章 民主化・地方分権化時代のサステイナブル・ツーリズム
 第1節 サステイナブル・ツーリズムの高まり 
 第2節  モンキーフォレストにおけるサステイナブル・ツーリズムの実態調査 
 第3節 サステイナブル・ツーリズムの成果と課題,ジレンマ 
 第4節 小  括  

第6章 世界遺産制度とバリ
 第1節 世界遺産とインドネシア 
 第2節  バリ州の文化的景観:トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システム 
 第3節 世界遺産化とスバック保全
 第4節 小  括 

終 章 民主化・地方分権化時代のバリ社会
 第1節 バリ社会の課題  
 第2節 民主化と地方分権化以降のバリ社会

このページのトップへ

内容説明

レフォルマシ(改革)は「楽園」をどう変えたのか
スハルト以後のレフォルマシは,「神々の島」にどのような影響を与えたのか。インドネシアのバリ州を事例として民主化・地方分権化以降の観光開発の特徴および地域社会の変容を明らかにする。

民主化・地方分権化を経て,観光収益がバリ島外へ流出する構造はどのように変化したのか。地方分権化によって,バリの観光開発をめぐる政策決定プロセスにいかなる変化が起きているのか。新たな時代に,どのような人たちがローカル・レベルで政治的・経済的な影響力を拡大させているのか。政治的,財政的および行政的な権限がバリの地方政府に委譲されることで,観光開発の効率性や行政および公共サービスなどは向上しているのか。地方自治の時代における観光開発によって,いかなる社会的なインパクトがみられるのか。これらの問いを本書で考察していきたい。(「序章」より)



著者紹介
井澤友美(いざわ ともみ)
立命館大学国際関係学部助教。立命館大学国際関係研究科博士課程後期課程修了。博士(国際関係学)。専門は地域研究,観光学,政治学,国際関係学。著作に『ポピュリズムのグローバル化を問う―揺らぐ民主主義のゆくえ』(分担執筆,法律文化社,2017 年),「世界遺産と観光―インドネシア・バリ州の事例から」(『立命館大学人文科学研究所紀要』,2016 年),「インドネシア・バリ州におけるサステイナブル・ツーリズムの実践―トリ・ヒタ・カラナをめぐる政策と政治」(『立命館大学人文科学研究所紀要』,2012 年)などがある。

このページのトップへ