ホーム > 昭和天皇をポツダム宣言受諾に導いた哲学者

昭和天皇をポツダム宣言受諾に導いた哲学者  新刊

西 晋一郎、昭和十八年の御進講とその周辺

昭和天皇をポツダム宣言受諾に導いた哲学者

尊皇の哲学者は、なぜ昭和天皇に敗戦を見据えた御進講を行ったのか? 新発見史料を基に、講義の内容と終戦の決断への影響を解明

著者 山内 廣隆
ジャンル 哲学・倫理 > 哲学
出版年月日 2017/07/01
ISBN 9784779511622
判型・ページ数 4-6・182ページ
定価 本体1,800円+税
 

目次

序 章 歴史から抜け落ちた哲学者

第一章 西 晋一郎という人

 一、なぜこのテーマを考えるようになったのか

 二、西晋一郎の生涯

 三、生涯の師、北条時敬と巡り合う

 四、西晋一郎と西田幾多郎

 五、西晋一郎と学長問題

第二章 国体学講座

 一、国体学講座開設

 二、教学刷新評議会と西晋一郎

 三、教学刷新評議会答申について考える

第三章 西 晋一郎御進講

 一、西晋一郎御進講のあとさき

 二、西晋一郎御進講草案の書誌

 三、西晋一郎御進講草案抜粋

 四、御進講草案の簡単な解釈

第四章 『国民道徳』講義を読む――西哲学の展開

 一、「子貢問政章」における「信」の真の意味

 二、西の認識論――意識の基本構造

 三、西の存在論――「心がすべてである」ことの危険性を考える

 四、主観的立場から客観的立場(相応の立場)へ

 五、「相応」の自覚によって「理の世界」が開かれる

 六、国民道徳とはいかなるものか

第五章 西 晋一郎と教育

 一、君臣父子の道を教える――教育勅語と「信」

 二、高等師範学校、文理大教授としての西晋一郎

 三、西にとって「教育」とは何であったか

終 章 「きれいなもの」との向き合い方

 一、西と西田の心の交流終わる

 二、西晋一郎と「近代の超克」

 三、西晋一郎の死とその人となり

 四、歴史のアイロニー、御進講と昭和天皇

 五、結び――「きれいなこと」だけが人生ではない

(付録)昭和天皇はいつ鈴木貫太郎に「子貢問政章」について語られたのか


資料
 
 資料1 西晋一郎先生御進講草案(森岡文庫版)
 資料2 西先生全集収録予定内容

文献一覧

あとがき

このページのトップへ

内容説明

1943年皇居にて、尊皇の哲学者はなぜ敗戦を見据えた講義を行なったのか? 西晋一郎――戦前西田幾多郎と並び称され哲学界の最高峰にありながら、戦後忘れ去られた哲学者の思想と人となりに迫り、さらには新発見の史料を基に、最後の御進講に込めた願いと、それが終戦の決断に及ぼした影響を究明する。




●著者紹介
山内廣隆(やまうち・ひろたか)
 1949年 鹿児島市に生まれる。
 1982年 広島大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。
 現 在 安田女子大学教授。広島大学名誉教授。博士(文学)。専攻/西洋近世哲学。
 著訳書 『ヘーゲルから考える私たちの居場所』(晃洋書房,2014年),『ヘーゲル哲学体系への胎動――フィヒテからヘーゲルへ』(ナカニシヤ出版,2003年),『環境の倫理学』(丸善,2003年), K.マイヤー=アービッヒ『自然との和解への道(上・下)』〔翻訳〕(みすず書房,2005/2006年),L.ジープ『ヘーゲルのフィヒテ批判と一八〇四年の『知識学』』〔翻訳〕(ナカニシヤ出版,2001年),他。

このページのトップへ

関連書籍

環境倫理の新展開

環境倫理の新展開

実践的自然哲学にもとづく使える倫理を探求

 
ヘーゲル哲学体系への胎動

ヘーゲル哲学体系への胎動

ヘーゲル哲学体系はどのように形成されたか

著者:山内 廣隆
 
 
ドイツ応用倫理学の現在

ドイツ応用倫理学の現在

独自に編んだ初のドイツ応用倫理学論文集

 
知の21世紀的課題

知の21世紀的課題

ポストモダンとは別の道から近代を乗越える

 
 

このページのトップへ