ホーム > 熟議民主主義の困難

熟議民主主義の困難  新刊

その乗り越え方の政治理論的考察

熟議民主主義の困難

熟議民主主義を阻むものは何か。その要因を詳細に分析し、熟議民主主義の意義と可能性を擁護する。気鋭の政治学者、待望の新作。

著者 田村 哲樹
ジャンル 法律・政治
法律・政治 > 法学
法律・政治 > 政治学
出版年月日 2017/04/28
ISBN 9784779511721
判型・ページ数 A5・282ページ
定価 本体3,500円+税
 

目次

序論

第Ⅰ部 現代社会の状況への対応可能性

第1章 分断社会
     第1節 分断社会における熟議民主主義をめぐる諸議論――ドライゼクとオフリン
     第2節 どのような熟議民主主義か

第2章 個人化社会
     第1節 社会の個人化の政治的な帰結
     第2節 個人化時代の民主主義――ポピュリズムと「民主主義2.0」
     第3節 個人化と熟議民主主義
     第4節 反省的かつ包括的に
     第5節 自由民主主義を超えて

第3章 労働中心社会
     第1節 条件としての社会保障
     第2節 熟議民主主義の条件としての社会保障
     第3節 熟議民主主義の条件としてのベーシック・インカム

第Ⅱ部 代替案の存在

第4章 情念――「理性か情念か」から反省性へ
     第1節 民主主義が情念を考慮すべき理由
     第2節 熟議民主主義における理性と情念――三つのアプローチ
     第3節 どのように考えるべきなのか?
     第4節 「理性と情念」から「反省性」へ
     第5節 反省性と熟議システム

第5章 アーキテクチャ――「熟議民主主義のためのナッジ」へ
     第1節 アーキテクチャ――阻害要因か、補完か
     第2節 アーキテクチャの具体像
     第3節 アーキテクチャをめぐる熟議民主主義

第Ⅲ部 問題としての思考枠組

第6章 親密圏
     第1節 親密圏における熟議――その二つのパターン
     第2節 熟議の(非)正当性の基準――プレビシット的理由・私的理由・沈黙
     第3節 熟議の阻害要因――親密圏の構造特性
     第4節 親密圏における熟議民主主義を実現するために
     第5節 親密圏は「親密」か?

第7章 ミニ・パブリックス
     第1節 ミニ・パブリックスへの批判をどう見るか
     第2節 コミュニケーション様式としての熟議
     第3節 ミニ・パブリックスの外部依存性――①その役割・機能の観点から
     第4節 ミニ・パブリックスの外部依存性――②その正統性という観点から

第8章 自由民主主義
     第1節 「複線モデル」と自由民主主義
     第2節 ミニ・パブリックスと自由民主主義
     第3節 熟議システム論の射程

結論
     第1節 本書の要約
     第2節 本書の含意

参考文献
あとがき
索引

このページのトップへ

内容説明

熟議民主主義への関心が広まり「ミニ・パブリックス」の実践もさかんになる一方で、「普通の人々には熟議は無理ではないか」「合意困難な課題に熟議では対応できないのではないか」といった疑念も広く存在する。熟議民主主義の実現を阻むものは何か。本書では「熟議民主主義の困難」をもたらす阻害要因を分節化し、それらを一つ一つ検討することによって、熟議民主主義の意義と可能性を擁護する。


◎著者紹介
田村哲樹(たむら・てつき)
名古屋大学大学院法学研究科博士課程後期課程修了。博士(法学)。現在、名古屋大学大学院法学研究科教授。政治学・政治理論。『ここから始める政治理論』(共著、有斐閣、2017年)、『政治理論とは何か』(共編著、風行社、2014年)、『政治理論とフェミニズムの間――国家・社会・家族』(昭和堂、2009年)、『国家・政治・
市民社会――クラウス・オッフェの政治理論』(青木書店、2002年)、など。

このページのトップへ