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ヒューム哲学の方法論  新刊

印象と人間本性をめぐる問題系

ヒューム哲学の方法論

暗闇の観念は知覚の否定か。自由や偶然は消えてしまうのか。綿密な読解によりヒューム哲学の矛盾を突くと同時に、その可能性を拓く

著者 豊川 祥隆
ジャンル 哲学・倫理 > 哲学
出版年月日 2017/03/31
ISBN 9784779511264
判型・ページ数 4-6・228ページ
定価 本体3,700円+税
 

目次



第一部 印象の論理
第一章 「実定性」の問題――黒の認識をめぐって
 第一節 はじめに  
 第二節 黒の知覚の実定性の是非――「実定性=実在性」の場合
 第三節 黒の知覚の実定性の是非――「実定性=非関係性」の場合
 第四節 観念説以外の自然学的体系の可能性――ロック哲学との比較を通じて  
 第五節 ヒュームの観念説の役割と他の枠組みとの関係――実定性を問う意味 
 第六節 おわりに

第二章 ヒュームの関係理論再考――関係の印象は可能か
 第一節 はじめに  
 第二節 ヒュームの議論の確認 
 第三節 問題設定――関係の印象は可能か  
 第四節 直観による関係の把握  
 第五節 必然的結合と関係の印象  
 第六節 関係の印象の性質――「穏やかな情念」を参考にして  
 第七節 コピー原理と関係の知覚の整合性  
 第八節 おわりに  

第三章 ヒュームの自然主義解釈の再考
 第一節 はじめに  
 第二節 ヒューム哲学の解釈史――懐疑論解釈とケンプ・スミス  
 第三節 ケンプ・スミス以降の自然主義解釈
 第四節 印象の多義性――穏やかな情念に着目して  
 第五節 穏やかな情念をめぐる問題  
 第六節 必然的結合の印象と習慣の二面性  
 第七節 印象の二面性と経験による確証  
 第八節 おわりに  

第四章 必然的結合のゆくえ――その印象と観念の関係
 第一節 はじめに  
 第二節 必然的結合の印象についての二つの解釈の素描  
 第三節 様式解釈の論点と難点 
 第四節 印象解釈の論点と難点  
 第五節 必然的結合の印象、観念の関係の考察――コピー原理をもとに  
 第六節 「必然的結合」の指定の問題  
 第七節 おわりに

第二部 人間本性を離れて
第五章 ヒューム哲学における二つの「原因」
 第一節 はじめに  
 第二節 定義箇所における「原因」
 第三節 規則の提示箇所における「原因」  
 第四節 原因の二概念の内容における共通点 
 第五節 原因の二概念の内容における差異  
 第六節 原因の二概念の様相における差異  
 第七節 C1の正当化の可能性――‘nature’ への信頼  
 第八節 おわりに  

第六章 無差別の自由とヒューム哲学
 第一節 はじめに  
 第二節 無差別の自由とその印象の可能性
 第三節 無差別の自由の否定の論理――無差別の自由の想定との対比  
 第四節 単純印象の正当化と無差別の自由  
 第五節 第一の問題――規則の運用と人間本性  
 第六節 第二の問題――必然性の原理の内容と範囲の内実  
 第七節 ヒュームの前提――印象と規則の関係、および人間観と認識観  
 第八節 おわりに  

第七章 ヒューム哲学と偶然の問題
 第一節 はじめに  
 第二節 偶然の三用法とその存在の否定  
 第三節 必然性の教説と「経験」の意味  
 第四節 一般人と哲学者の用法の再考  
 第五節 偶然の存在論的否定の問題  
 第六節 偶然の認識論的否定の問題  
 第七節 他者性を含む「経験」と偶然  
 第八節 おわりに

結びにかえて

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内容説明

暗闇の観念は知覚の否定か。自由や偶然は消えてしまうのか。「哲学者」と「一般人」は対立するのか――印象の論理を探り、人間本性の探求を読み解く。

ヒューム哲学の「印象と観念の体系」を丹念に分析し、その意義と限界点を探るとともに、その体系がヒュームの人間本性の探求にどう活かされているかを丁寧に考察する。綿密なテクスト読解を通して、ヒューム哲学の矛盾を突くと同時に、その可能性を拓く、若き俊英による初の単著。

 

著者紹介
豊川祥隆(とよかわ よしたか)
1985年 新潟県生まれ
2009年 京都大学総合人間学部卒業
2016年 京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了
現在,京都看護大学非常勤講師,京都大学大学院人間・環境学研究科研究員
共著に『哲学をはじめよう』(ナカニシヤ出版, 2014年),論文に「ヒューム
における「実定性」の問題――黒の認識をめぐって」(『アルケー』,2015 年)
「ヒュームの関係理論再考――関係の印象は可能か」(『イギリス哲学研究』,
2016年)がある。

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