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計量パーソナリティ心理学  新刊

計量パーソナリティ心理学

こんなことまで,こんなふうに研究できる。新しい統計手法を駆使してパーソナリティ研究に挑む人たちに向けて幅広くモデルを紹介。

著者 荘島 宏二郎 編著
シリーズ 心理学 > クロスロード・パーソナリティ
出版年月日 2017/01/20
ISBN 9784779511103
判型・ページ数 B5・256ページ
定価 本体3,800円+税
 

目次

「クロスロード・パーソナリティ」シリーズ刊行にあたって
はじめに

第1章 人間の性格は何次元か?─因子分析─ [谷伊織]
 1 パーソナリティと構成概念
 2 パーソナリティ尺度と因子分析
 3 因子分析の実践─ Big Five 尺度短縮版を用いて─
 4 因子分析のまとめと注意事項

第2章 項目反応理論による心理尺度の作成[久保沙織]
 1 従来の項目分析とその限界
 2 IRT による項目分析( 2値データの場合)
 3 心理尺度の作成(順序カテゴリカルデータの場合)

第3章 人を健康/不健康に分けるだけが尺度じゃない─GHQ への潜在ランク理論の適用─ [清水裕士]
 1 心の状態を順序的に評価する
 2 潜在ランク理論
 3 今回用いるデータ:精神的健康調査票(GHQ60)
 4 潜在ランク理論によるGHQ60の潜在ランクの推定
 5 潜在ランク理論の評価
 6 まとめ

第4章 一対比較法や順位法による反応バイアスの抑制─イプサティブデータの項目反応理論による分析─ [登藤直弥]
 1 反応バイアスとは
 2 反応バイアスへの対処法
 3 一対比較法と順位法
 4 一対比較・順位法データに対する項目反応モデル
 5 分析例
 6 おわりに

第5章 外向的な人を内向的に,内向的な人を外向的にふるまわせると?─分散分析と交互作用─ [井関龍太]
 1 効果はひとそれぞれ
 2 分散分析の実施
 3 交互作用があるのかないのかあいまいなときは?
 4 最後に

第6章 自己愛の高い人は健康的なのか?─メタ分析─ [岡田涼]
 1 自己愛と心理的健康の関連を考える
 2 先行研究をまとめる
 3 メタ分析で結論を出す

第7章 道徳性教育カリキュラムをどう組めばよいか─非対称三角尺度法─ [村上達也]
 1 日本人の道徳心
 2 道徳性教育プログラム
 3 非対称三角尺度法
 4 非対称三角尺度法の実施
 5 結果の解釈
 6 おわりに

第8章 大学入試期間のストレス対処経験は情動知能の成長感を高める?─多母集団の同時分析と媒介分析─ [野崎優樹]
 1 研究の背景
 2 データを集めた方法
 3 多母集団の同時分析
 4 媒介分析
 5 まとめ

第9章 ストレスの強さは人によって違う?─階層的重回帰分析と交互作用─ [高野慶輔]
 1 素因ストレスモデルと縦断調査
 2 階層的重回帰分析と交互作用
 3 モデルの推定と検定,結果の解釈
 4 解釈のポイントとモデルの拡張
 5 おわりに

第10章 二人一緒ならうまくいく?─マルチレベル構造方程式モデリング─[浅野良輔]
 1 はじめに
 2 本章の目的とデータの概要
 3 個人から「関係」へ
 4 共有された関係効力性
 5 ペアデータを分析する
 6 マルチレベル構造方程式モデリング
 7 研究の流れ
 8 おわりに

第11章 学習方略の使用に対する学習動機づけの効果は教師の指導次第?─階層線形モデル─ [鈴木雅之]
 1 はじめに
 2 本章の背景と目的
 3 階層線形モデル
 4 調査とデータの概要
 5 分析の実施と結果
 6 おわりに

第12章 遺伝と環境の心理学─高次積率を用いた行動遺伝モデル─ [尾崎幸謙]
 1 遺伝と環境
 2 行動遺伝学における遺伝の影響の意味
 3 行動遺伝学の利点
 4 単変量モデル
 5 単変量モデルのパス図による表現
 6 A,C,D,E の説明
 7 ACE モデルとADE モデルおよびバイアス
 8 興味のある変数に与える他の要因の影響
 9 高次の積率を用いた構造方程式モデリングとACDEモデル
 10 ACDE モデルの分析条件
 11 ACDE モデルによる身長データの分析
 12 まとめと展望

第13章 パーソナリティの変化と健康の変化の関係性の検討を行う─潜在変化モデルを用いた2 時点の縦断データの分析─ [高橋雄介] 
 1 パーソナリティ特性研究と縦断データ207
 2 潜在変化モデルを用いた研究の具体例208
 3 潜在変化モデルの実際213
 4 けっきょく潜在変化モデルで何が検討できたのか215
 5 潜在変化モデルの欠点と今後の展開216

第14章縦断データの分類─決定木および構造方程式モデル決定木─ [宇佐美慧]
 1 縦断データと分類の問題
 2 決定木による分類の概要
 3 決定木による分類の原理
 4 多変数の場合
 5 構造方程式モデル決定木
 6 決定木についての補足

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内容説明

因子分析,項目反応理論,潜在ランク理論,分散分析,メタ分析,非対称三角尺度法,媒介分析,階層的重回帰分析,マルチレベル構造方程式,階層線形モデル,高次積率モデル,縦断データなどを駆使して,研究の幅を広げまた深めよう。


編者紹介
荘島宏二郎(しょうじまこうじろう)
独立行政法人大学入試センター研究開発部准教授
早稲田大学大学院文学研究科単位取得満期退学(2004) 博士(工学)
主著:
荘島宏二郎(編) 心理学のための統計学シリーズ 誠信書房
植野真臣・荘島宏二郎(2010).学習評価の新潮流 朝倉書店
山森光陽・荘島宏二郎(2006).学力─いま,そしてこれから ミネルヴァ書房他


執筆者紹介
谷伊織(たにいおり)第1章
東海学園大学人文学部心理学科准教授
名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士課程後期課程満期退学(2007)博士(心理学)
主業績:
辻井正次(監修),明翫光宜(編集代表),染木史緒・伊藤大幸(編)(2014).発達障害児者支援とアセスメントのガイドライン(分担執筆) 金子書房
日本パーソナリティ心理学会(企画)(2013).パーソナリティ心理学ハンドブック(分担執筆) 福村出版
榎本博明(編)(2011).自己心理学の最先端─自己の構造と機能を科学する(分担執筆) あいり出版他

久保沙織(くぼさおり)第2章
早稲田大学グローバルエデュケーションセンター助教
早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学(2014) 博士(文学)
主業績:
久保沙織・豊田秀樹・福中公輔(2014).多面観察評価における信頼性係数と妥当性係数の導出─評定者の違いを考慮した項目数決定のために─ 人材育成研究, 9, 19-31.
久保沙織・豊田秀樹(2013).多特性多方法行列に対する確認的因子分析モデルにおいて信頼性および妥当性の解釈を一通りに定める方法─方法因子の因子得点の和が0 になるという制約の下で─ パーソナリティ研究,22, 93-107.
豊田秀樹(編著)(2013).項目反応理論[中級編](分担執筆) 朝倉書店
豊田秀樹(編著)(2014).共分散構造分析[R編]─構造方程式モデリング─(分担執筆) 東京図書他

清水裕士(しみずひろし)第3章
関西学院大学社会学部准教授
大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了(2008) 博士(人間科学)
主業績:
清水裕士(2016).フリーの統計分析ソフトHAD:機能の紹介と統計学習・教育,研究実践における利用方法の提案メディア・情報・コミュニケーション研究, 1, 59-73.
清水裕士(2014).個人と集団のマルチレベル分析ナカニシヤ出版
清水裕士(2014).家族システム論と個人の適応児童心理学の進歩, 53, 73-93. 他

登藤直弥(とうどうなおや)第4章
独立行政法人大学改革支援・学位授与機構研究開発部助教
東京大学大学院教育学研究科博士課程修了(2014) 博士(教育学)
主業績:
登藤直弥(2012).項目反応間の局所依存性が項目母数の推定に与える影響─項目母数の比較可能性を考慮した上での検討─ 行動計量学, 39, 81-91.
登藤直弥(2012).大問形式の問題の項目群への項目反応に対する確率モデルの比較日本テスト学会誌, 8,85-100.
登藤直弥(2010).局所独立性の仮定が満たされない場合の潜在特性推定への影響日本テスト学会誌, 6, 17-28.他

井関龍太(いせきりゅうた)第5章
大正大学心理社会学部任期制専任講師
筑波大学大学院一貫制博士課程心理学研究科修了(2005) 博士(心理学)
主業績:
原田悦子(編)(2015).スタンダード認知心理学(分担執筆) サイエンス社
山田剛史(編)(2015).Rによる心理学研究法入門(分担執筆) 北大路書房
川﨑惠里子(編)(2014).文章理解の認知心理学:ことば・からだ・脳(分担執筆) 誠信書房他

岡田涼(おかだりょう)第6章
香川大学教育学部准教授
名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士課程後期課程修了(2008) 博士(心理学)
主業績:
岡田涼(2013).友だちとのかかわりを促すモチベーション─自律的動機づけからみた友人関係北大路書房
中谷素之・伊藤崇達(編)(2013).ピア・ラーニング─学び合いの心理学─(分担執筆) 金子書房
小塩真司・川崎直樹(編)(2013).自己愛の心理学─概念・測定・パーソナリティ・対人関係─(分担執筆)金子書房
自己調整学習研究会(編)(2012).自己調整学習─理論と実践の新たな展開へ─(分担執筆) 北大路書房他

村上達也(むらかみたつや)第7章
高知工科大学共通教育教室講師
筑波大学大学院人間総合科学研究科心理学専攻修了(2014) 博士(心理学)
主業績:
村上達也・西村多久磨・櫻井茂男(2016).家族,友達,見知らぬ人に対する向社会的行動─対象別向社会的行動尺度の作成─ 教育心理学研究64, 156-169.
村上達也・西村多久磨・櫻井茂男(2014).小中学生における共感性と向社会的行動および攻撃行動の関連─子ども用認知・感情共感性尺度の信頼性・妥当性の検討─ 発達心理学研究, 25, 399-411.
村上達也・櫻井茂男(2014).児童期中・後期におけるアタッチメント・ネットワークを構成する成員の検討─児童用アタッチメント機能尺度を作成して─ 教育心理学研究, 62, 24-37.

野崎優樹(のざきゆうき)第8章
ルーヴァン・カトリック大学研究員/日本学術振興会海外特別研究員
京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了(2016)博士(教育学)
主業績:
野崎優樹・子安増生(2016).非専門家から見た多重知能理論内での情動コンピテンスの位置づけ心理学研究,86, 555-565.
Nozaki, Y. (2015). Emotional competence and extrinsic emotion regulation directed toward an ostracized person. Emotion, 15, 763-774.
野崎優樹(2013).定期試験期間の自他の情動調整行動が情動知能の変化に及ぼす影響教育心理学研究, 61,362-373.
野崎優樹・子安増生(2013).大学入試に対する認知的評価とストレス対処が情動知能の成長感に及ぼす効果 パーソナリティ研究, 21, 231-243. 他

高野慶輔(たかのけいすけ)第9章
University of Leuven研究員(日本学術振興会海外特別研究員)
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(2012) 博士(学術)
主業績:
日本認知心理学会(編)(2013).認知心理学ハンドブック(分担執筆) 有斐閣
高野慶輔・丹野義彦(2009).抑うつと私的自己意識の2 側面に関する縦断的研究パーソナリティ研究, 17,261-269.
Takano, K., & Tanno, Y. (2009). Self-rumination, self-reflection, and depression: Self-rumination counteracts the adaptive effect of self-reflection. Behaviour Research and Therapy, 47, 260-264. 他

浅野良輔(あさのりょうすけ)第10章
久留米大学文学部心理学科講師
名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士課程後期課程修了(2012) 博士(心理学)
主業績:
Asano, R., Ito, K., & Yoshida, T. (2016). Shared relationship efficacy of dyad can increase life satisfaction in close relationships: Multilevel study. PLoS ONE, 11, e0159822.
浅野良輔・五十嵐祐(2015). 精神的健康・幸福度をめぐる新たな二者関係理論とその実証方法心理学研究, 86, 481-497.
小杉考司・清水裕士(編著)(2014). M-plusとRによる構造方程式モデリング入門(分担執筆) 北大路書房
鈴木公啓(編)(2012). パーソナリティ心理学概論─性格理解への扉─(分担執筆) ナカニシヤ出版他

鈴木雅之(すずきまさゆき)第11章
横浜国立大学教育人間科学部講師
東京大学大学院教育学研究科博士課程修了(2013) 博士(教育学)
主業績:
鈴木雅之(2012).教師のテスト運用方法と学習者のテスト観の関連─インフォームドアセスメントとテスト内容に着目して─ 教育心理学研究, 60, 272-284.
鈴木雅之(2011).ルーブリックの提示による評価基準・評価目的の教示が学習者に及ぼす影響─テスト観・動機づけ・学習方略に着目して─ 教育心理学研究, 59, 131-143.
自己調整学習研究会(編)(2016).自ら学び考える子どもを育てる教育の方法と技術(分担執筆) 北大路書房
山田剛史(編)(2015).Rによる心理学研究法入門(分担執筆) 北大路書房他

尾崎幸謙(おざきこうけん)第12章
筑波大学大学院ビジネス科学研究科准教授
早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻博士後期課程修了(2006) 博士(文学)
主業績:
Ozaki, K. (2015). DINA models for multiple-choice items with few parameters: considering incorrect answers. Applied Psychological Measurement, 39, 431-447.
尾崎幸謙・荘島宏二郎(2014).パーソナリティ心理学のための統計学誠信書房
Ozaki, K., Toyoda, H., Iwama, N., Kubo, S., & Ando, J. (2011). Using non-normal SEM to resolve the ACDE modelin the classical twin design. Behavior Genetics, 41, 329-339.
Ozaki, K., & Ando, J. (2009). Direction of causation between shared and non-shared environmental factors.Behavior Genetics, 39, 321-336. 他

高橋雄介(たかはしゆうすけ)第13章
京都大学白眉センター・大学院教育学研究科特定准教授
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(2008) 博士(学術)
主業績:
Takahashi, Y., Okada, K., Hoshino, T., & Anme, T. (2015). Developmental trajectories of social skills during early childhood and links to parenting practices in a Japanese sample. PLOS ONE, 10, e0135357.
Takahashi, Y., Roberts, B. W., Yamagata, S., & Kijima, N. (2015). Personality traits show differential relations with anxiety and depression in a nonclinical sample. Psychologia: An International Journal of Psychological Sciences, 58, 15-26.
Takahashi, Y., Edmonds, G. W., Jackson, J. J., & Roberts, B. W. (2013). Longitudinal correlated changes in conscientiousness, preventative health-related behaviors, and self-perceived physical health. Journal of Personality, 81, 417-427. 他

宇佐美慧(うさみさとし)第14章
筑波大学大学院人間総合科学研究科准教授
東京大学大学院教育学研究科博士課程修了(2012)博士(教育学)
主業績:
Usami, S., (2016). Generalized sample size determination formulas for evaluating contextual effects in a three-level random intercept model. Psychometrika. doi:10.1007/s11336-016-9532-y.
Usami, S., Sakamoto, A., Naito, J ., & Abe, Y. (2016). Developing pairwise preference based personality test and experimental investigation of its resistance to faking effect by item response model. International Journal of Testing, 16, 288-309.
宇佐美慧・荘島宏二郎(2015).発達心理学のための統計学─縦断データの分析─ 誠信書房
Usami, S., Hayes, T., & McArdle, J. J. (2015). On the mathematical relationship between latent change score model and autoregressive cross-lagged factor approaches: Cautions for inferring causal relationship between variables. Multivariate Behavioral Research, 50, 676-687. 他

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