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2017/06/13
情報体の哲学
デカルトの心身論と現代の情報社会論
デカルト流の二元論を基礎に、〈情報〉を補完した新概念――〈情報体〉を駆使し、現代の情報社会の構造、さらにはそこにあるべき倫理に迫る大いなる挑戦の書。
●著者紹介
曽我千亜紀(そが・ちあき)
1996年 名古屋大学文学部哲学科卒業。
1998年 名古屋大学人間情報学研究科博士前期課程修了。
2001年 カン大学文学部哲学科D.E.A.課程修了。
2004年 名古屋大学人間情報学研究科博士後期課程単位取得満期退学。
現在 大阪産業大学人間環境学部准教授(専攻/哲学・倫理学)。D.E.A.(哲学)(カン大学)。博士(情報科学)(名古屋大学)。
著作 『よくわかる社会情報学』〔共著〕(ミネルヴァ書房,2015年), ピエール・レヴィ『ポストメディア人類学に向けて―集合的知性』〔共訳〕(水声社, 2015年), 『デカルト全書簡集?第3巻? 1638-1639』〔共訳〕(知泉書館, 2015年), ピエール・レヴィ『ヴァーチャルとは何か?』〔共訳〕(昭和堂, 2006年), 他。
序
第Ⅰ部 区別と合一の両立――二元論再考――
第一章 多層的二元論
1 二元論の問題
2 デカルトの歩み
3 身体の能動性
第二章 因果律の二つの様相
1 因果律批判
2 予測と創造
3 暗黙知とブリコラージュ
4 情報体のネットワーク
第Ⅱ部 知とは何か
第三章 知あるいは情報をめぐる二元論
1 知とデータベース
2 知が属する者としての主体
3 人間と知の一体化――情報体の一つの形――
第四章 「私」とは何か
1 堅固な主体のアイデンティティ
2 発見の順序と機能の順序
3 主体の復権
第Ⅲ部 ハイパーテクスト
第五章 情報のリアリティ
1 事物を目指す運動――可能(ポシブル)とリアルの領域――
2 シミュラークルの世界――世界は自己完結しているのか――
3 第三の道――情報のリアリティの新たな指標――
4 情報のリアリティはどこから生まれるのか
第六章 レクチュールとエクリチュール
1 開かれたテクストの問題
2 ハイパーテクスト
3 編集の積極的可能性
4 テクストの起源
5 惰性的レクチュール――私たちは自由か?――
6 能動的レクチュールのために
第Ⅳ部 社会的連繋
第七章 相互的修習
1 脱領土的コミュニケーション
2 これまでの情報倫理学
3 サイバースペースの特徴
4 匿名性としての他者
5 相互的修習という態度
6 リアルタイムの倫理
7 ポリフォニックなサイバースペース
第八章 情報体から集合的知性へ
1 コミュニティ・ソリューション
2 多文化主義
3 ポリフォニックな集合的知性
結び
あとがき
参考文献一覧
事項索引
人名索引
第Ⅰ部 区別と合一の両立――二元論再考――
第一章 多層的二元論
1 二元論の問題
2 デカルトの歩み
3 身体の能動性
第二章 因果律の二つの様相
1 因果律批判
2 予測と創造
3 暗黙知とブリコラージュ
4 情報体のネットワーク
第Ⅱ部 知とは何か
第三章 知あるいは情報をめぐる二元論
1 知とデータベース
2 知が属する者としての主体
3 人間と知の一体化――情報体の一つの形――
第四章 「私」とは何か
1 堅固な主体のアイデンティティ
2 発見の順序と機能の順序
3 主体の復権
第Ⅲ部 ハイパーテクスト
第五章 情報のリアリティ
1 事物を目指す運動――可能(ポシブル)とリアルの領域――
2 シミュラークルの世界――世界は自己完結しているのか――
3 第三の道――情報のリアリティの新たな指標――
4 情報のリアリティはどこから生まれるのか
第六章 レクチュールとエクリチュール
1 開かれたテクストの問題
2 ハイパーテクスト
3 編集の積極的可能性
4 テクストの起源
5 惰性的レクチュール――私たちは自由か?――
6 能動的レクチュールのために
第Ⅳ部 社会的連繋
第七章 相互的修習
1 脱領土的コミュニケーション
2 これまでの情報倫理学
3 サイバースペースの特徴
4 匿名性としての他者
5 相互的修習という態度
6 リアルタイムの倫理
7 ポリフォニックなサイバースペース
第八章 情報体から集合的知性へ
1 コミュニティ・ソリューション
2 多文化主義
3 ポリフォニックな集合的知性
結び
あとがき
参考文献一覧
事項索引
人名索引