岐路に立つ移民教育

社会的包摂への挑戦

岐路に立つ移民教育

ヨーロッパ主要国と日本を取り上げ、学習権、学力保障などの観点から、教育による統合と社会的包摂の現状と、その課題を検討する

著者 園山 大祐 編著
ジャンル 教育・語学・文学  > 教育学
社会・文化  > 異文化・多文化
出版年月日 2016/07/30
書店発売日 2016/07/30
ISBN 9784779510823
判型・ページ数 A5 ・ 320ページ
定価 3,850円(税込)

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フランス、ドイツ、イギリス、オランダ、スウェーデン、スペイン、ロシアといったヨーロッパ主要国と日本を取り上げ、学習権、学力保障などの観点から、教育による統合と社会的包摂の現状を紹介し、その課題を検討する。また教員養成や宗教教育などの近年の動向も紹介する。


各国の学校系統図はこのリンクからアクセスできます(パスワード有)

●著者紹介
園山大祐 *(そのやま だいすけ)
大阪大学人間科学研究科准教授
執筆担当:はじめに,第9 章,コラム6,おわりに
主要著作:『教育の大衆化は何をもたらしたか―フランス社会の階層と格差』(編著,勁草書房,2016 年),『排外主義を問いなおす―フランスにおける排除・差別・参加』(編著,勁草書房,2015 年)など

佐久間孝正(さくま こうせい)
東京女子大学名誉教授
執筆担当:第1章
主要著作:『多文化教育の充実に向けて―イギリスの経験、これからの日本』(勁草書房,2014 年),『外国人の子どもの教育問題―政府内懇談会における提言』(勁草書房,2011 年)など

二井紀美子(にい きみこ)
愛知教育大学教育学部准教授
執筆担当:第2章
主要著作:「在日外国人児童の語彙習得の実態―異なる教育環境間の比較分析を通して」(共著,『愛知教育大学教育創造開発機
構紀要』5,2015 年)など

井村美穂(いむら みほ)
豊田市教育委員会学校教育課外国人児童生徒サポート委員会委員長・NPO法人子どもの国理事長
執筆担当:コラム1

池田賢市(いけだ けんいち)
中央大学文学部教授
執筆担当:第3章
主要著作:『フランスの移民と学校教育』(明石書店,2001 年)など

島埜内恵(しまのうち めぐみ)
筑波大学大学院人間総合科学研究科博士後期課程
執筆担当:コラム2
主要著作:「フランスにおける「出身言語・文化教育」政策の変容―国民教育省による通達の分析を通して」『筑波大学教育学系論集』 38,2014 年)など

木下江美(きのした えみ)
一橋大学大学院社会学研究科特別研究員・放送大学非常勤講師
執筆担当:第4章
主要著作:「ドイツの生活誌研究にみる人間形成への関心―教育研究における質的方法論の展開に着目して」『一橋社会科学』6,2014 年)など

菊地かおり(きくち かおり)
筑波大学人間学群助教
執筆担当:第5 章,第11章
主要著作:『道徳教育の理論と実践』(共著,協同出版,2013 年)など

吉田重和(よしだ しげかず)
新潟医療福祉大学健康科学部准教授
執筆担当:第6章
主要著作:『基礎から学ぶ比較教育学』(共著,2014 年,学文社)など

林 寛平(はやし かんぺい)
信州大学教育学部助教
執筆担当:第7章
主要著作:『現代の学校を読み解く―学校の現在地と未来の教育』(共著,春風社,2016 年)など

太田雅子(おおた まさこ)
技術翻訳者,日本人補習学校講師
執筆担当:コラム3

有江ディアナ(ありえ でぃあな)
大阪大学大学院国際公共政策研究科博士後期課程
執筆担当:第8章
主要著作:「スペインにおける移民の子どもに対する教育施策の現状と課題―Castilla y Leon 自治州を事例に」『未来共生学』1,2014 年)など

ミソチコ・グリゴリー
筑波大学大学院人間総合科学研究科博士後期課程
執筆担当:コラム4
主要著作:「ロシア連邦における外国籍の子どもの教育保障の課題―教育法制の分析から」(『比較教育研究』49,2014 年)など

布川あゆみ(ふかわ あゆみ)
一橋大学大学院社会学研究科特別研究員
執筆担当:第10 章,コラム5
主要著作:『国際流動化時代の高等教育―人と知のモビリティーを担う大学』(共著,ミネルヴァ書房,2016 年)など

小山晶子(おやま せいこ)
東海大学教養学部准教授
執筆担当:第11 章,第15 章
主要著作:イヴ・デロワ『国民国家―構築と正統化』(共訳,吉田書店、2013 年)など

本所 恵(ほんじょ めぐみ)
金沢大学人間社会研究域准教授
執筆担当:第12 章
主要著作:『スウェーデンにおける高校の教育課程改革―専門性に結び付いた共通性の模索』(新評論,2016 年)など

斎藤里美(さいとう さとみ)
東洋大学文学部教授
執筆担当:第13章
主要著作:OECD 編『多様性を拓く教師教育』(監訳,明石書店,2014 年)など

丸山英樹(まるやま ひでき)
上智大学グローバル教育センター准教授
執筆担当:第14章
『ノンフォーマル教育の可能性―リアルな生活に根ざす教育へ』(共編著,新評論、2013 年)

辻野けんま(つじの けんま)
上越教育大学大学院学校教育研究科准教授
執筆担当:第16 章
主要著作:『教育のための法学―子ども・親の権利を守る教育法』(共著,ミネルヴァ書房 2013 年)など

見原礼子(みはら れいこ)
長崎大学多文化社会学部准教授
執筆担当:第17 章
主要著作:『オランダとベルギーのイスラーム教育―公教育における宗教の多元性と対話』(明石書店,2009 年)など

 

正誤表

本文中に誤りがございましたので、お詫びして訂正申し上げます。

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第1部 学習権をめぐって
01 戦後日本の外国人と子どもの教育(佐久間孝正)
02 日本の公立学校のおける外国人児童生徒の就学・卒業認定基準問題(二井紀美子)
03 フランス共和主義のなかの外国人教育政策の課題(池田賢市)
04 移民の子どもの教育からみるドイツの統合と多文化社会(木下江美)
05 イングランドにおけるエスニック・マイノリティへの教育的支援(菊地かおり)
06 オランダにおける移民の現状とその教育課題(吉田重和)
07 スウェーデンにおける外国人生徒の学習権保障 (林 寛平)
08 スペインにおける外国人生徒の教育の現状と課題 (有江ディアナ)

第2部 学力保障とは
09 フランスにおける移民の学力および学業達成の課題 (園山大祐)
10  移民の高い教育期待とドイツ社会の「閉鎖性」(布川あゆみ)
11  イングランドにおける学業不振のリスク要因分析(小山晶子,菊地かおり)
12 スウェーデンにおける外国人生徒の学力問題(本所 恵)
13 移民の教育と学力問題を分析する視角(斎藤里美)
14 移民統合政策指標(MIPEX)にみる諸外国と日本(丸山英樹)

第3部 移民教育の新たな課題
15 フランスとイギリスにおける移民の出身言語と文化の教育(小山晶子)
16 ドイツ教師改革におけるインクルージョン理念の受容と移民(辻野けんま)
17 西欧諸国におけるイスラーム学校の展開と学習達成度の現状(見原礼子)

コラム1 豊田市日本語指導員の力量向上について(井村美穂)
コラム2 「外国人取り出しクラス」の先生の1日(島埜内恵)
コラム3  国語「じっくりサポート」(太田雅子)
コラム4 ロシア連邦における移民の子どもの教育保障(ミソチコ・グリゴリー)
コラム5 映画「おじいちゃんの里帰り」(ドイツ)(布川あゆみ)
コラム6 映画「バベルの学校(La cour de Babel),2013年」(園山大祐)

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