教育認知心理学の展望
認知心理学の観点から教育の諸問題を考える、京都大学大学院教育学研究科のオリジナルでユニークな講座「教育認知心理学講座」。しかしその視点は学校教育に欠かせない。その基礎から最先端の研究まで、広く深く紹介する。
●著者紹介
楠見 孝(くすみ たかし)
京都大学大学院教育学研究科教授
子安増生(こやす ますお)
京都大学大学院教育学研究科教授
齊藤 智(さいとう さとる)
京都大学大学院教育学研究科准教授
野村理朗(のむら みちお)
京都大学大学院教育学研究科准教授
1 心のモデルのデザイン
1.はじめに
2.脳のモデル
3.行動の公式
4.心の捉え方
5.無意識のモデル
6.情報処理モデル
7.記憶のモデル
8.知能のモデル
9.心の発達のモデル
10.社会的相互作用モデル
11.構造方程式モデル
12.ま と め
2 感覚と知覚
1.はじめに
2.感覚・知覚・認知
3.基本的な感覚の種類
4.感覚・知覚情報の統合
5.錯覚と注意
6.教授・学習に関わる研究例
7.まとめと展望
3 認知心理学と脳科学の方法
1.はじめに
2.脳損傷患者と脳画像化技術:構造的画像
3.ボクセルを基底とした損傷部位と症状のマッピング
4.脳画像化技術:機能的画像
5.脳刺激法
6.脳電図・事象関連電位:神経活動の時間的情報
7.脳部位と脳部位の情報連絡:解剖学的結合・機能的結合
8.脳の各部位で計算される神経表象の質:多ボクセルパタン分析
9.深部埋め込み電極
10.機能的画像の結果は心理学理論の区別に役立つか?
4 身体と意識
1.はじめに
2.「身体に宿る心」という信念
3.心身問題
4.環境の中で生きる脳:情報処理モデルとその限界
5.「考える力」の基盤としての身体
6.身体と無意識
7.ま と め
5 言語と思考
1.はじめに
2.名づけと認識
3.概念メタファー理論
4.慣習的メタファー表現と思考
5.アナロジーによる思考
6.ま と め
6 メタ認知と批判的思考
1.はじめに
2.メタ認知
3.批判的思考
4.メタ認知と批判的思考
5.ま と め
7 知能と創造性
1.はじめに
2.「頭の良さ」をどう理解するか:知能をめぐる研究
3.創造的であることの意味と意義
4.21世紀を創る教育認知心理学となるために
8 問題解決と意思決定
1.はじめに
2.問題解決
3.意思決定
4.まとめ:よりよい問題解決と意思決定のための批判的思考
9 感情と認知
1.はじめに
2.感情の認知評価理論
3.感情と注意
4.感情と記憶
5.感情と社会的判断
6.感情と認知に関する包括的理論
7.感情知能
8.おわりに
10 記憶と実行機能
1.はじめに
2.記憶の働きと分類
3.実行機能の概念
4.実行機能を支える記憶
5.記憶を支える実行機能
6.ま と め
11 遺伝と環境
1.はじめに
2.遺伝と個人差
3.遺伝と環境の相互作用
4.環境による影響と世代間伝達:エピジェネティクス
5.ま と め
12 学習と動機づけ
1.はじめに
2.動因低減説から内発的動機づけ理論へ
3.内発的動機づけのアンダーマイニング現象と認知的評価理論
4.自己決定理論
5.アトキンソンの達成動機づけ理論
6.ワイナーの原因帰属理論
7.学習性無力感理論
8.改訂学習性無力感理論
9.自己調整学習
13 学校教育の展開と認知心理学の発展
1.はじめに
2.学校教育における質の向上と平等性の追求 189
3.教育の質の向上としての「深い学習」の重視 190
4.1人1人の「深い学習」は達成されているか:学力やリテラシーの現状
5.認知心理学の発展Ⅰ(1970年代以前):認知主義に基づく学習方法の提案と認知プロセスのモデル化
6.認知心理学の発展Ⅱ(1980 年代):変化前と変化後の対比
7.認知心理学の発展Ⅲ(1990 年代):変化のプロセスの記述
8.認 知心理学の発展Ⅳ(2000 年代以降):変化のメカニズムの解明
9.認知心理学の発展と今後の学校教育の展開
14 教授法と学習効果
1.はじめに
2.発見学習
3.探求型教授法
4.批判と論争
5.整理と展開
6.成功か失敗か
7.ま と め
15 心理・教育測定
1.はじめに
2.心理・教育測定における信頼性と妥当性
3.信頼性と妥当性のトレード・オフの関係
4.信頼性を高めるデザイン
5.妥当性を高めるデザイン
補 遺
16 認知の発達
1.はじめに
2.認知発達へのアプローチ
3.乳児期の認知発達
4.幼児期の認知発達
5.児童期の認知発達
6.青年期の認知発達
7.成人期以降の認知発達
8.認知の生涯発達理論に向けて
17 認知の障害
1.はじめに
2.視覚認知の障害
3.聴覚認知の障害
4.高次認知の障害
5.認知心理学と支援技術
6.ま と め
18 社会と文化の影響
1.はじめに
2.社会心理学における認知的研究の発展・展開
3.文化心理学における認知的研究の発展
4.文化心理学における認知的研究の展望と方向性
5.ま と め
◎コラム
1 こころの未来
2 自己・身体・知覚
3 質的研究の方法
4 熟達の過程
5 アナロジーの発見機能
6 日本人の心理
7 青年の創造性
8 メタ認知の役割
9 感情表出の発達
10 スリップ:行為のエラー
11 発達の個人差への支援
12 ダイエット行動
13 素朴概念と科学的概念
14 幼児の描画指導
15 協調的学びの評価
16 親の発達
17 自閉症の認知特性
18 合意の形成
1.はじめに
2.脳のモデル
3.行動の公式
4.心の捉え方
5.無意識のモデル
6.情報処理モデル
7.記憶のモデル
8.知能のモデル
9.心の発達のモデル
10.社会的相互作用モデル
11.構造方程式モデル
12.ま と め
2 感覚と知覚
1.はじめに
2.感覚・知覚・認知
3.基本的な感覚の種類
4.感覚・知覚情報の統合
5.錯覚と注意
6.教授・学習に関わる研究例
7.まとめと展望
3 認知心理学と脳科学の方法
1.はじめに
2.脳損傷患者と脳画像化技術:構造的画像
3.ボクセルを基底とした損傷部位と症状のマッピング
4.脳画像化技術:機能的画像
5.脳刺激法
6.脳電図・事象関連電位:神経活動の時間的情報
7.脳部位と脳部位の情報連絡:解剖学的結合・機能的結合
8.脳の各部位で計算される神経表象の質:多ボクセルパタン分析
9.深部埋め込み電極
10.機能的画像の結果は心理学理論の区別に役立つか?
4 身体と意識
1.はじめに
2.「身体に宿る心」という信念
3.心身問題
4.環境の中で生きる脳:情報処理モデルとその限界
5.「考える力」の基盤としての身体
6.身体と無意識
7.ま と め
5 言語と思考
1.はじめに
2.名づけと認識
3.概念メタファー理論
4.慣習的メタファー表現と思考
5.アナロジーによる思考
6.ま と め
6 メタ認知と批判的思考
1.はじめに
2.メタ認知
3.批判的思考
4.メタ認知と批判的思考
5.ま と め
7 知能と創造性
1.はじめに
2.「頭の良さ」をどう理解するか:知能をめぐる研究
3.創造的であることの意味と意義
4.21世紀を創る教育認知心理学となるために
8 問題解決と意思決定
1.はじめに
2.問題解決
3.意思決定
4.まとめ:よりよい問題解決と意思決定のための批判的思考
9 感情と認知
1.はじめに
2.感情の認知評価理論
3.感情と注意
4.感情と記憶
5.感情と社会的判断
6.感情と認知に関する包括的理論
7.感情知能
8.おわりに
10 記憶と実行機能
1.はじめに
2.記憶の働きと分類
3.実行機能の概念
4.実行機能を支える記憶
5.記憶を支える実行機能
6.ま と め
11 遺伝と環境
1.はじめに
2.遺伝と個人差
3.遺伝と環境の相互作用
4.環境による影響と世代間伝達:エピジェネティクス
5.ま と め
12 学習と動機づけ
1.はじめに
2.動因低減説から内発的動機づけ理論へ
3.内発的動機づけのアンダーマイニング現象と認知的評価理論
4.自己決定理論
5.アトキンソンの達成動機づけ理論
6.ワイナーの原因帰属理論
7.学習性無力感理論
8.改訂学習性無力感理論
9.自己調整学習
13 学校教育の展開と認知心理学の発展
1.はじめに
2.学校教育における質の向上と平等性の追求 189
3.教育の質の向上としての「深い学習」の重視 190
4.1人1人の「深い学習」は達成されているか:学力やリテラシーの現状
5.認知心理学の発展Ⅰ(1970年代以前):認知主義に基づく学習方法の提案と認知プロセスのモデル化
6.認知心理学の発展Ⅱ(1980 年代):変化前と変化後の対比
7.認知心理学の発展Ⅲ(1990 年代):変化のプロセスの記述
8.認 知心理学の発展Ⅳ(2000 年代以降):変化のメカニズムの解明
9.認知心理学の発展と今後の学校教育の展開
14 教授法と学習効果
1.はじめに
2.発見学習
3.探求型教授法
4.批判と論争
5.整理と展開
6.成功か失敗か
7.ま と め
15 心理・教育測定
1.はじめに
2.心理・教育測定における信頼性と妥当性
3.信頼性と妥当性のトレード・オフの関係
4.信頼性を高めるデザイン
5.妥当性を高めるデザイン
補 遺
16 認知の発達
1.はじめに
2.認知発達へのアプローチ
3.乳児期の認知発達
4.幼児期の認知発達
5.児童期の認知発達
6.青年期の認知発達
7.成人期以降の認知発達
8.認知の生涯発達理論に向けて
17 認知の障害
1.はじめに
2.視覚認知の障害
3.聴覚認知の障害
4.高次認知の障害
5.認知心理学と支援技術
6.ま と め
18 社会と文化の影響
1.はじめに
2.社会心理学における認知的研究の発展・展開
3.文化心理学における認知的研究の発展
4.文化心理学における認知的研究の展望と方向性
5.ま と め
◎コラム
1 こころの未来
2 自己・身体・知覚
3 質的研究の方法
4 熟達の過程
5 アナロジーの発見機能
6 日本人の心理
7 青年の創造性
8 メタ認知の役割
9 感情表出の発達
10 スリップ:行為のエラー
11 発達の個人差への支援
12 ダイエット行動
13 素朴概念と科学的概念
14 幼児の描画指導
15 協調的学びの評価
16 親の発達
17 自閉症の認知特性
18 合意の形成