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学校インターンシップの科学

大学の学びと現場の実践をつなぐ教育

学校インターンシップの科学

教育実習に代わる制度として広まりつつある学校インターンシップにはどのような効果があるのか。今後の教員養成のあり方を論じる。

著者 田島 充士 編著
中村 直人 編著
溝上 慎一 編著
森下 覚 編著
ジャンル 心理学 > 教育
教育・文学 > 教育学
教育・文学 > 高等教育
教養・共通科目 > キャリア教育
出版年月日 2016/03/30
ISBN 9784779510489
判型・ページ数 A5・320ページ
定価 本体4,000円+税
 

目次

プロローグ 学問知と実践知との往還を目指す大学教育:学校インターンシップにおける共創的越境(田島充士)
1.「学問知と実践知の乖離」という言説  
2.学問知と実践知との生産的往還が促進する「省察」  
3.本書が「学校インターンシップ」に着目する理由  
4.学校インターンシップを通した参加学生の成長モデル  
5.学校インターンシップを通した学校現場・大学の変化  
6.学校インターンシップと「越境」  
7.学校インターンシップの課題  
8.学校インターンシップを通して養成されるべき「共創的越境」 
9.まとめ(本書のねらい)  

第1部 学校インターンシップのシステム:制度の概要
1章 日本における学校インターンシップの展開:教員に求められる資質能力を高めるための具体的な取り組みから(麻生良太) 
1.はじめに  
2.行政からみた学校インターンシップの意義  
3.学校インターンシップの実際  
4.ま と め  

2章 アメリカにおける学校インターンシップの展開:教員養成における「現場経験」の意義を探る(佐藤 仁) 
1.はじめに  
2.本章の目的:教員養成における学校インターンシップの意義  
3.アメリカにおける学校インターンシップの制度的位置づけ  
4.アメリカにおける「現場経験」の実態:メリーランド大学ボルチモア・カウンティ校を事例として  
5.教員養成における「現場経験」の意義とその実質化  
6.ま と め  

第2部 学校インターンシップの理論:理論面からみた学校インターンシップの意義
3章 ヴィゴツキー理論:共創的越境を実現するプロセスとしての発達(田島充士)
1.はじめに  
2.ヴィゴツキーの発達論からみた学校インターンシップの可能性  
3.ヴィゴツキー論からみた共創的越境と学校インターンシップ  
4.ま と め  

4章 自己論:内的他者との共創的越境を通した成長(溝上慎一)
1.はじめに  
2.自己論からのアプローチ  
3.対話的自己論からみた共創的越境:メタポジション・第三のポジション 
4.ま と め  

5章 正統的周辺参加論:共変移および複数アイデンティティを視野に入れて(高木光太郎)
1.はじめに  
2.学校インターンシップの利点は何か  
3.越境の様式からみた学校インターンシップの特徴  
4.社会的実践の現場における学習とアイデンティティ  
5.学校インターンシップにおけるアイデンティティの流動化  
6.ま と め  

6章 省察的実践論:ショーン理論からみた臨床の知と共創的越境(山口美和)
1.はじめに:専門家の知  
2.行為の中の省察  
3.学校インターンシップと専門家としての教師の育成  

第3部 学校インターンシップの効果:具体的なデータ分析に基づくインターンシップの効果検証
7章 「創造的評価」の重要性:非公式な学生コミュニティがインターンシップを変える(香川秀太)
1.はじめに  
2.教育と社会の接続  
3.担当したSIの概要  
4.現場での活動  
5.境界を問う  
6.境界をつなぐ「実験的な学習コミュニティ」  
7.HELCの活動  
8.アイデンティティの揺らぎと省察  
9.TAの活動の制約  
10.課  題  
11.実践の特徴(まとめ)  
12.ちゃんとした枠を設けないと評価じゃない?  
13.総  括  

8章 教育臨床に関わる力の成長:ハイブリッドな集合体としての教育臨床の達成(森下 覚)
1.はじめに  
2.教育臨床とは  
3.教育臨床に関わる力の形成プロセス  
4.ま と め  

9章 学校インターンシップ参加学生のキャリア意識の育成:学校現場体験の「効果」と「意義」をめぐって(原 清治)
1.はじめに  
2.教職につくかどうかを迷う学生たち  
3.若者の職業的社会化という視点  
4.学校現場でのインターンシップが求められてきた背景  
5.現場体験活動とは何か  
6.学校インターンシップの効果とは何か  
7.まとめ:効果的な共創的越境を進めるために  

10章 学校インターンシップ受け入れ学校・大学および地域の変化:学校インターンシップにおいて学習する(べきな)のは誰か(有元典文)
1.はじめに  
2.学校の文化にひたること  
3.相互作用のきっかけとして  
4.「実践家の支援動機」としての初心者・部外者  
5.移民と添乗員  
6.「リフレクション・イン・アザーズ・アクション」  
7.養成・研修・研究・実践の一体化  
8.個人の学習から社会を含む必然的なうつりかわりへ  
9.ま と め  

第4部 学校インターンシップの支援:共創的越境を実現するための大学側の教育改革
11章 学校インターンシップ参加学生への省察支援:協働的省察によって達成される対話(森下 覚)
1.はじめに  
2.学校インターンシップにおける体験  
3.学校インターンシップ参加学生への省察支援  
4.まとめ:協働的省察によって達成される対話  

12章 産学連携教育からみた大学の教育改革:改革の脇役から主役へ(加藤敏明)
1.はじめに  
2.産学連携教育の端緒  
3.わが国の端緒,三省合意  
4.大学教育改革に向けた国の動きとインターンシップ  
5.国際標準化への第一歩,派遣型高度人材育成GP  
6.文社系コーオプ教育と大学教育改革  
7.立命館大学の長期インターンシップ「コーオプ演習」  
8.コーオプ演習における教育手法の変化  
9.大学教育改革における産学連携教育の役割  
10.ま と め  

13章 学生の学校インターンシップ経験を活かした授業・演習:新たな学びの実現に応える教員養成大学・教職大学院の構築(益川弘如・長谷川哲也・望月耕太)
1.はじめに  
2.評価の三角形と共創的越境  
3.教員養成教育を行う大学の現状  
4.静岡大学教育学部における取り組み  
5.実践的指導力の評価に向けて  
6.教職大学院における取り組み  
7.実践的指導力が求められる教員養成改革  
8.学問知と実践知をつむぐ学校インターンシップへの提言  
9.ま と め  

エピローグ 学問知と実践知との往還を通した共創的越境の実現とは:学校インターンシップの未来へ(田島充士・中村直人・溝上慎一・森下 覚) 
1.実践の未来を豊かに予測するための学問知の可能性  
2.学校インターンシップを共創的越境のアリーナにしていくためには  
3.大学教育の未来へ  

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内容説明

教職課程を履修する学生たちが長期間にわたり教師見習いとして学校で研修を行う「学校インターンシップ」が広まりつつある。どのように導入されており、どのような効果があるのか。またその背景理論とは。今後の教員養成のあり方を論じる。

●著者紹介
田島充士(たじま・あつし)
東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授

中村直人(なかむら・なおと)
高知工科大学マネジメント学部教授

溝上慎一(みぞかみ・しんいち)
京都大学高等教育研究開発推進センター教授

森下 覚(もりした・さとる)
大分大学教育福祉科学部附属教育実践総合センター講師

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