創発学級のすすめ

自立と協同を促す信頼のネットワーク

創発学級のすすめ

集団のルールを守り、他者を尊重する。生徒が生き生きと輝く創発学級の実践につながる理論を事例をふくめ具体的状況に即して展開

著者 蘭 千壽
高橋 知己
ジャンル 心理学  > 教育
教育・語学・文学  > 乳幼児・初等・中等教育
出版年月日 2016/03/20
書店発売日 2016/03/20
ISBN 9784779510175
判型・ページ数 4-6 ・ 192ページ
定価 2,200円(税込)

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集団の秩序を保ちながらも生徒個人が個性を発揮でき、主体的な活動を構築していけるためにはどのように指導すればいいのか。他者を尊重する信頼のネットワークに基づく創発学級の理論を事例も取り上げながら解説。

●著者紹介
蘭 千壽(あららぎ ちとし)
1949年生まれ。
千葉大学名誉教授。千葉大学グランドフェロー。
九州大学大学院教育学研究科博士課程修了。教育学博士。学校心理士SV.
九大助手、上越教育大学助教授、防衛大学校教授、千葉大学教授(兼)東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科(博士課程)教授を歴任。

高橋知己(たかはし ともみ)
1962年生まれ。
上越教育大学大学院学校教育研究科学校臨床研究コース(生徒指導総合)准教授。
上越教育大学大学院教育学研究科修了。学校心理士。
岩手県公立小学校教員を経て現職。

序 章 創発学級の実践
第1節 はじめに
第2節 創発学級づくりのポイント
事例 N男が変わることで学級が変わった事例
第3節 事例に対する考察
第4節 創発学級づくりのプロセス
第5節 創発学級への転換

第Ⅰ部 「創発学級」の提案
第1章 「創発学級」とはなにか
第1節 学級指導の基本的な考え方
第2節 これまでの学級集団研究の歩み
第3節 二一世紀に求められる新しい学級経営の模索
第4節 創発学級づくりに求められる共同性

第2章 学級集団のタイプ
第1節 「開かれた学級」―「閉じられた学級」の想起
第2節 四つの学級タイプ
第3節 学級集団のタイプと学級集団の発達モデル
第4節 位相と移相

第3章 「共同」を生む集団づくり
第1節 安心を生む創発学級
第2節 ネットワーク信頼
第3節 学級集団を共同体(コミュニティ)と考える
第4節 コミュニティという「場」を活用する
第5節 Mくんを学級共同体の一員に
事例 LPP理論を背景としたMくんへの指導
第6節 コミュニティづくりのポイント
第7節 コミュニティという学級集団観

第Ⅱ部 コミュニティから生み出される創発学級
第4章 公共の場としての学級社会
第1節 信頼を必要としなかった日本の社会、信頼を必要とするグローバル化社会
第2節 「公」と「私」と「公共性」と
第3節 事例にみる学級における公共性
事例1 みんなで励ましあった全員リレー
事例2 体育祭での挫折を乗り越えて、合唱祭での団結
事例3 コミュニケーションを取りあって成功した球技大会
第4節 三つの事例から導き出される特徴
第5節 学校における公共性の成立
第6節 創発学級を生み出すために
第7節 公正・信頼・自己参照のメカニズム

第5章 学級づくりへのソーシャル・キャピタルの活用
第1節 学級集団と社会関係資本
第2節 創発学級の発達サイクル論とソーシャル・キャピタル
事例 中学校における「創発学級」
第3節 これからの学級集団社会づくりのために

第6章 創発学級を生むために
第1節 これからの学級経営
第2節 創発学級の意味
第3節 創発という概念
第4節 創発学級を生むための四つのポイント
第5節 おわりに

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