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音響メディア史

音響メディア史

19世紀から現代に至るまで、音のメディアは、どう変容したのか? その歴史を詳らかにし、技術変化と文化の相互作用を論じる。

著者 谷口 文和
中川 克志
福田 裕大
ジャンル テキスト
哲学・倫理 > 美学
社会・文化 > 文化研究
社会・文化 > アート・芸術
自然科学・工学
教養・共通科目 > 教養科目
シリーズ 人文・社会 > メディアの未来
出版年月日 2015/05/05
ISBN 9784779509513
判型・ページ数 4-6・334ページ
定価 本体2,300円+税
 

目次

まえがき  

第1章  音響メディアへのアプローチ
:身近な経験を歴史的にとらえなおす (谷口文和)
1 社会に組み込まれた音響メディア  
2 音響メディアを歴史的にとらえる  
3 音楽にとっての音響メディア 
4 本書について  


第Ⅰ部 音響技術から音響メディアへ

第2章  音響メディアの起源
:2つの技術の系譜 (福田裕大)
1 エジソンのフォノグラフ  
2 フォノグラフ以前Ⅰ:人工音声  
3 フォノグラフ以前Ⅱ:音を視覚化する装置  
4 耳に関する研究の発展とフォノトグラフ  
5 ま と め  

第3章  録音技術と感覚の変容
:ハイファイ理念の前史 (福田裕大)
1 はじめに  
2 新しい技術のもたらす衝撃  
3 最初期の反応  
4 黎明期のハイファイ言説  
5 おわりに  

第4章  録音技術の利用法
:記録される人間の声 (福田裕大)
1 はじめに  
2 発明直後のフォノグラフ  
3 口述筆記機器としての録音技術  
4 録音技術を用いたアーカイブ構想  
5 おわりに  

第5章 レコード産業の成立
:文房具としてのレコードから音楽メディアとしてのレコードへ (中川克志)
1 音楽産業としてのレコード産業の成立  
2 音楽産業としてのレコード産業の萌芽  
3 円盤化:音楽産業としてのレコード産業の成長  
4 ガイズバーグの活動  
5 音楽産業としてのレコード産業  


第Ⅱ部 音響メディアの展開

第6章  電気録音時代
:音響再生産技術と電気技術の邂逅 (中川克志)
1 音響再生産技術と電気  
2 録音の電化:前史  
3 機械式録音の時代  
4 録音の電化:発明とその影響  
5 電気芸術としての音楽  

第7章  ラジオとレコード
:新型メディアの出現と文化の再編 (谷口文和)
1 分化する音響メディア  
2 電話とラジオ  
3 再編される音楽産業  
4 ラジオ文化としての音楽 
 
第8章  磁気テープ
:新たな記録機器と,新たな録音文化 (福田裕大)
1 はじめに  
2 磁気録音の歴史  
3 磁気録音の普及  
4 磁気テープ以降の諸実践  
5 テープ編集の時代  
6 おわりに  

第9章  レコードという器
:変わりゆく円盤 (谷口文和)
1 モノとして存在する音楽  
2 レコード規格の標準化  
3 新フォーマットをめぐる争い  
4 多様化するレコード聴取  
5 ステレオ再生技術  

第10章  カセット・テープと新たな音楽消費
:消費者にとっての磁気録音の可能性 (中川克志)
1 カセット・テープの文化  
2 録音可能性:家庭で録音・複製する文化  
3 可搬性:音楽を持ち運ぶ文化  
4 デジタル時代のカセット・テープ
  
第11章  デジタル時代の到来
:CD へと急速に移行したレコード産業 (谷口文和)
1 音のデジタル化とはどういうことか  
2 デジタル音響技術の実用化  
3 デジタル環境の浸透  
4 デジタル化の「過渡期」としてのCD  

第12章  解き放たれた音
:1990 年代以降の「流通」の変化をめぐって (中川克志)
1 導入:1990 年代以降の音楽  
2 歴史:音楽のデジタル情報化  
3 流通の変化:音楽配信など  
4 音楽の危機:レコード産業の変質  
5 「水のような音楽」  


第Ⅲ部 音響メディアと表現の可能性

第13章  新しい楽器
:電子楽器の楽器化と楽器の変化 (中川克志)
1 新しい楽器  
2 シンセサイザー:電子機器の楽器化  
3 新しい「楽器」:楽器の変化  

第14章  音を創造する飽くなき探求
:レコーディング・スタジオにおけるサウンドの開拓(谷口文和)
1 レコード音楽のサウンド  
2 レコーディングのための空間  
3 再編されるリアリティ  
4 デジタル・サウンドの可能性  

第15章  音響メディアの使い方
:音響技術史を逆照射するレコード (中川克志)
1 音響再生産技術と表現  
2 メディアを再考するアプローチ  
3 技術との関係を再考するアプローチ  
4 まとめ:メディア考古学  

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内容説明

音の技術と音の文化が交差する

19世紀から現代に至るまで、音のメディアは、どう変容したのか? その歴史を詳らかにし、技術変化と文化の相互作用を論じる。

 

「まえがき」より

音響メディアの歴史」とは,ただ単にある技術の進歩や展開だけを論じていく類のものではない。……ひとつの技術が音響メディアとして世に広まり,何らかの音の文化と結びついていくその過程を,時代や社会との関連から広く論じていくことになるだろう。

 

●著者紹介

谷口文和 (たにぐち ふみかず)
京都精華大学ポピュラーカルチャー学部音楽コース講師。東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程単位取得退学。
著書に『音楽未来形―デジタル時代の音楽文化のゆくえ』(共著,洋泉社,2005年),『メディア技術史―デジタル社会の系譜と行方』(分担執筆,北樹出版,2013年)など。

中川克志 (なかがわ かつし)
横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院准教授。京都大学文学研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。
著書に『東西文化の磁場―日本近代の建築・デザイン・工芸における境界的作用史の研究』(分担執筆,国書刊行会,2013年)。

福田裕大(ふくだ ゆうだい)
近畿大学法学部講師。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。
著書に『シャルル・クロ 詩人にして科学者―詩・蓄音機・色彩写真』(単著,水声社,2014年),『メディア・コミュニケーション論』(分担執筆,ナカニシヤ出版,2010年),『知のリテラシー 文化』(分担執筆,ナカニシヤ出版,2007年)。

 

正誤表

出版にあたっては,誤字誤植等の無いよう細心の注意をはらっておりますが,以下の諸点においてミスが生じております。お手数をおかけいたしますが,修正していただけますようお願いいたします。

正誤表のダウンロードはこちらのリンクから

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