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平等権のパラドクス

平等権のパラドクス

平等権の「中立的」解釈によって、救済が阻まれてしまう。アメリカでの判例を丹念に辿り、平等権の有効な保障を追求する。

著者 吉田 仁美
ジャンル 法律・政治 > 法学
社会・文化 > ジェンダー
社会・文化 > 異文化・多文化
出版年月日 2015/03/31
ISBN 9784779509209
判型・ページ数 A5・192ページ
定価 本体4,500円+税
 

目次

はじめに

第Ⅰ部 平等権の保障と財の再配分

第1章 第1部概説

第2章 最高裁判所と14条

1 平成以降の最高裁大法廷判決
2 国籍法事件
3 外国人の公務就任権
4 婚外子の法定相続分差別

第3章 実質的平等の理論

1 「法の下の平等」
2 初期の平等権分析と実質的平等
3 「生存権的基本権」の保障と平等権
4 検  討
5 平等権の課題

第Ⅱ部 アファーマティブ・アクションと平等保護のパラドクス

第4章 第2部概説

第5章 Adarand判決への途

1 はじめに
2 アファーマティブ・アクションの先例と合憲性審査基準の推移

第6章 アファーマティブ・アクションと厳格審査

1 はじめに
2 Adarand判決の概要と争点
3 アファーマティブ・アクションの合憲性基準
4 Adarand判決の意味したこと

第7章 Adarand 判決の影響とその後

1 Adarand判決の影響
2 Adarand判決後

第8章 Grutter 判決

1 事  実
2 判  旨
3 検  討

第9章 PICS 判決

1 事  実
2 判  旨
3 検  討

第10章 厳格審査の運用の厳格化

1 事  実
2 判  旨
3 検  討

第11章 Schuette 事件

1 事  実
2 判  旨
3 検  討

第12章 パラドクスからの脱却

1 アメリカ憲法理論の挑戦
2 日本国憲法14条への提案

おわりに

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内容説明

平等権の解釈はなぜ捩れてしまうのか

平等権の「中立的」解釈によって、救済が阻まれてしまう。アメリカでの判例を丹念に辿り、平等権の有効な保障を追求する。


●著者紹介

吉田仁美(よしだ ひとみ)
同志社大学大学院法学研究科博士後期課程退学。憲法学、アメリカ憲法学専攻。関東学院大学法学部教授、ニューヨーク州弁護士。『遺伝情報と法政策』(分担執筆、成文堂、2007年)、『アメリカ最高裁とレーンキスト・コート』(分担執筆、成文堂、2009年)、『スタート憲法』(編著、成文堂、2010年)、『エスプリ・ド・憲法』(共著、ナカニシヤ出版、2012)、『人権保障の現在』(編著、ナカニシヤ出版、2013)、ほか。

 

「はじめに」より

百数十年にわたる運用の中で,これらの公理としての平等・平等権の保障に関する規程は,その解釈において,規程に期待された役割を没却するような,問題のある志向を示すことが明らかになってきた。マイノリティーを保護するだけでなく,マジョリティーをも保護する「中立的な」解釈がめざされ,差別の認定を困難にし,救済施策等を阻害して,もともと目的とされたマイノリティーの保護に効果を発揮しなくなってしまうのである。

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