中学生の学校適応

適応の支えの理解

中学生の学校適応

「学校適応」の全体的なプロセスを「適応の支え」を鍵として解明・モデル化し、適応に困難を抱える生徒への適切な支援をめざす。

著者 岡田 有司
ジャンル 心理学  > 教育
心理学  > 発達・保育
出版年月日 2015/02/15
ISBN 9784779509131
判型・ページ数 A5 ・ 240ページ
定価 4,180円(税込)

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学校適応にはいくつかの側面があり、それを理解しないと適応に困難を抱える生徒への適切な支援は難しい。生徒は何を基礎に適応し、それを維持しているのか、全体的なプロセスを「適応の支え」を鍵としてモデル化する。

まえがき

序 章 中学生の学校適応を研究する意義
第1節 発達的・社会的な背景 
第2節 中学生の学校適応を研究する必要性

第1章 学校適応を捉える枠組み―概念の整理
第1節 適応概念における心理学特有の問題 
第2節 本書における適応の定義  
第3節 適応研究における理論的視点の整理  
第4節 本書における学校適応を捉える枠組み 

第2章 学校適応研究における諸問題―研究の整理
第1節 学校適応の測定上の問題  
第2節 学校への適応状態に関する問題  
第3節 学校への適応過程に関する問題  

第3章 本書の目的と構成 
第1節 本書の目的  
第2節 本書の構成  

第4章 学校適応に関する探索的検討 
第1節 中学1年生の学校適応過程に関する探索的研究―半構造化面接による縦断的検討(研究1)  
第2節 本章のまとめ  

第5章 学校適応を測定する尺度の構成と妥当性の検討 
第1節 学校生活の諸領域に対する意識と学校への順応感・享受感―順応することと享受することの違い(研究2)  
第2節 学校への心理的適応尺度の構成(研究3)  
第3節 環境要請への適合と学校適応―クラス集団における環境要請と環境要請に関する自己評価のズレに注目して(研究4)  
第4節 性別・学年による学校適応の違い(研究5)  
第5節 本章のまとめ  

第6章 学校への適応状態に関する検討
第1節 生徒関係的側面・教育指導的側面と学校適応―生徒のタイプによる適応の在り方の違い(研究6)  
第2節 部活動への参加と学校適応―部活動のタイプ・積極性に注目して(研究7)  
第3節 学内相談室における活動と学校適応―軽度知的障がいの生徒の事例から(研究8) 
第4節 学校の周辺的な文脈と学校適応―生活空間への志向性に注目して(研究9)  
第5節 本章のまとめ  

第7章 学校への適応過程に関する検討 
第1節 学校生活の諸領域との関係の良さと諸領域に対する重要度認知の相互関係―交差遅延効果モデルによる検討(研究10) 
第2節 学校適応がその後の学校生活の諸領域に与える影響(研究11)  
第3節 学校生活の諸領域と学校適応の循環的な関係―縦断データを用いたモデルの検討(研究12)  
第4節 学校生活の諸領域における変化と学校適応―変化パターンの違いに注目して(研究13)  
第5節 本章のまとめ  

第8章 「適応の支え」に基づく学校適応の理解
第1節 本書における学校適応を捉える枠組みの意義  
第2節 生徒による適応の在り方の違い  
第3節 学校への適応過程  
第4節 空間的・時間的広がりから捉えた学校適応  

終 章 実践への示唆と今後の課題 
第1節 実践への示唆  
第2節 今後の課題  

引用文献  
付録 本書で新たに作成した尺度  
あとがき
索  引

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