立法システムの再構築

立法システムの再構築

立法の「質」はいかにして確保されうるのか。立法の質の確保に向けた制度的保障枠組みを探求し、民主政のあり方を問い直す。

著者 西原 博史
ジャンル 法律・政治  > 法学
法律・政治  > 政治学
法律・政治  > 法哲学・政治思想
出版年月日 2014/07/31
ISBN 9784779508714
判型・ページ数 A5 ・ 298ページ
定価 4,180円(税込)

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立法の「質」と民主政のあり方を問い直す。

[立法学のフロンティア]
55年体制の終焉以後、立法の再活性化ともいうべき現象が起こっている。会社法の大改正や刑法における重罰化、可罰行為の早期化、裁判員制度の導入や民法大改正の議論など、基本法分野における重大な法改正が矢継ぎ早になされ、「政治主導」の掛け声のもとで法制審議会や内閣法制局などの影響力が相対的に低下し、立法システムそのものにも大きな変動がもたらされている。
このような現代日本の立法システムの変動が孕む問題点は何か。民主社会において「より良き立法」はいかにして可能か。本シリーズは、立法の改善のための的確な指針を提示しうるための、立法学の再構築を目的とした、学際的な協働の企てである。

【第2巻】
立法の「質」の確保に向けた
制度的保障枠組みを探求し、
民主政のあり方を問い直す。 

本書が答えようとするのは、立法の質が問われ始めた現在の状況を前提にしながら、立法の質を問う場合に分析手段としてどのような道具立てが利用可能なのか、それがどの領域において、どのような射程で、どのような評価軸の上で有用なのかにかかわる問いである。(本文より)

■関連書籍:『立法学のフロンティア』シリーズ

 

●著者紹介
西原博史(にしはら・ひろし)
1958年生まれ。早稲田大学法学部、同大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)、早稲田大学。現在、早稲田大学社会科学総合学術院教授。『良心の自由』(成文堂、1995年)、『自律と保護』(2009年、成文堂、2009年)、他。

駒村圭吾
慶應義塾大学法学部教授。憲法。

宍戸常寿
東京大学大学院法学政治学研究科教授。憲法。

藤谷武史
東京大学社会科学研究所准教授。租税法・財政法。

川人貞史
東京大学大学院法学政治学研究科教授。政治学・日本政治。

古川俊治
参議院議員、慶應義塾大学法科大学院・医学部外科教授

加藤秀樹
政策シンクタンク「構想日本」代表

大津 浩
成城大学法学部教授。憲法。

稲田恭明
東京大学法学部助手。法哲学。

大屋雄裕
名古屋大学大学院法学研究科教授。法哲学。

郭 舜
北海道大学大学院法学研究科准教授。法哲学・国際法。

 刊行にあたって

 序――立法システムの再構築
西原博史

第Ⅰ部 統治構造における立法

 第1章 憲法構造における立法の位置と立法学の役割
西原博史

 第2章 熟議の担い手としての議会と裁判所
駒村圭吾

 第3章 立法の「質」と議会による将来予測
宍戸常寿

 第4章 財政システムと立法
藤谷武史

第Ⅱ部 立法プロセスの動態と構造

 第5章 衆参ねじれ国会と政権の運営
川人貞史

 第6章 日本におけるウェストミンスター・モデルの適合性
古川俊治

 第7章 立法システムとNPO、シンクタンク
加藤秀樹

第Ⅲ部 国家主権の相対化と法

 第8章 国の立法と自治体立法――「正統な」自治体立法の規範理論
大津 浩

 第9章 多文化社会の法システム――北欧諸国の経験から
稲田恭明

 第10章 法整備支援――立法システムの立ち上げ
大屋雄裕

 第11章 グローバル化の中の立法システム――国内立法過程から見た国際法定立過程
郭 舜


索引〔人名/事項〕

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