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自然学

来るべき美学のために

自然学

自然の諸問題、及び芸術と自然との係わりを改めて問い直し、理論と実践の連結を通して、来るべき芸術のパラダイムを指し示す

著者 山本 和人
松本 直美
ジャンル 哲学・倫理 > 現代思想
哲学・倫理 > 美学
社会・文化 > アート・芸術
出版年月日 2014/03/31
ISBN 9784779507915
判型・ページ数 A5・208ページ
定価 本体3,800円+税
 

目次

目次
序    「自然学」について 岡田修二
第1章  自然をみる、自然をきく 山本和人
第2章  「本当の」自然、「美的」自然、芸術作品制作
    文化横断的協働の諸課題 アンソニー・プライアー
第3章  自然とのネゴシエーション/ネゴシエーションという自然
    直接性を我知らず求めてしまうことをどうするのか? 三脇康生
第4章  琵琶・琵琶湖
    補うものとしての音、対峙するものとしての音 ジョン・レヴァック・ドリヴァー
第5章  西洋美術における自然の表現 千速敏男
図版   日本展
図版   英国展
第6章  キアスム装置の自然学
    モーリス・メルロ=ポンティ思想の視点から 廣瀬浩司
第7章  自然の中の音楽、音楽の中の自然
    模倣、引用、表象 松本直美
第8章  曼荼羅の思考と文理融合の夢
    自然学の臨界としての情報工学の将来にむけて 稲賀繁美
第9章  魅惑する狩人  
    芸術の自然学的拡張のために 松嶋健
第10章 自然に対する美意識の表象化をめぐって 要真理子
x 自然学|来るべき美学のために
自然学|来るべき美学のために
第11章 同時性と制作技術 岡田修二
ゴールドスミスと「自然学」 松本直美
謝辞|山本和人
出展者・執筆者紹介


「自然学」関連Webサイト

成安造形大学附属 芸術文化研究所
https://www.seian.ac.jp/society/art_info/

英語論文・サウンド
http://seian-geibun.org/proven/research-activities/

展覧会・シンポジウム情報
http://shizengaku.tumblr.com

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内容説明

芸術の理論と実践から、美の将来を構想する

「自然」の諸問題、そして「芸術と自然」の係わりについて改めて問い直し「理論と実践の連結」を通して、来るべき芸術のパラダイムを指し示す――3・11後に始まった、成安造形大学とロンドン大学ゴールドスミスカレッジによる国際学術交流プロジェクトから生み出された、美の将来を構想するコンセプトブック。

●出展者・執筆者紹介(編者は※)

宇野君平 Kumpei Uno(作家名|君平)
1974年生まれ。美術家、成安造形大学特別任用教員講師。2010年「IWAKI ARTトリエンナーレ2010」草野ホール/福島、2011年『君平展―熱のドローイング』(成安造形大学【キャンパスが美術館】/滋賀)、2012年「〔FUKUSHIMA ART プロジェクト〕×〔福島∞京都〕展」(立誠小学校/京都)

木藤純子 Junko Kido
1976年富山県生まれ。2000年成安造形大学造形学部造形美術科洋画クラス研究生修了。主な展覧会に2013年「Now Japan」(Kunsthal KAdE/オランダ)2011年「世界制作の方法 “Ways of Worldmaking” 」 (国立国際美術館/大阪)「MOTアニュアル2011 Nearest Faraway|世界の深さのはかり方」(東京都現代美術館/東京)など。

Softpad
1999年、結成。京都を中心に活動するアート/デザインユニット。現在のクリエイション・メンバーは粟津一郎、上芝智裕、奥村輝康、竹内創、外山央、泊博雅、南琢也。インスタレーション、パフォーマンス、サウンド、デザイン分野などジャンルを超えながらそれぞれのメディアの境界線と接点を探る表現活動を行う。http://www.softpad.org/

西久松吉雄 Yoshio Nishihisamatsu
1952年生まれ。1976年、京都市立芸術大学美術学部日本画科卒業。1979年、京都市立芸術大学美術専攻科日本画専攻修了。現在、創画会会員・成安造形大学教授。日本の歴史に思いを馳せて、日本の文化と風土を意識しながら精神性を更に深めた作品を描き続けている。古墳や社のある風景から巨樹や奇岩群、そして土や地層へと作画対象が展開してきた過程で、樹・石・森・水・滝・風・雲など自然が内包する気を表現したいとも考えている。それらを《古の贈り物》シリーズとして発表している。

馬場晋作 Shinsaku Baba
1978年生まれ。美術家、京都市立芸術大学大学院美術研究科博士(後期)課程修了。「京都府美術工芸新鋭選抜展2006」にて作品買い上げ賞。「神戸アートアニュアル2002―ミルフィーユ―」(神戸アートビレッジセンター)「incubation 2009 now here, nowhere」(京都芸術センター)など関西を中心に活動を行う。www.baba-shinsaku.com/

真下武久 Takehisa Mashimo
1979年生まれ。岐阜県立情報科学芸術大学院大学メディア表現研究科修了。インタラクティブ・アートの分野を中心に作品の制作・研究を行う。2004年にPrix Ars Electronica ?the next idea?部門を受賞し、アルス・エレクトロニカ・フェスティバル(2004年)、光州ビエンナーレ(2006年)、 サンダンス国際映画祭(2011年)など多くの国際展で作品を発表する。http://mashimolab.net

石川 亮 Ryo Ishikawa
1971年生まれ。美術家、成安造形大学附属近江学研究所研究員。自然観と宗教観を生活の中に取り込み、自然と対峙しながらも共存してきた日本人の感覚や、共有する観念に注目することが作品制作や研究の対象となっている。国内外で展覧会多数。http://ryoishikawa.jp/

岡田修二 Shuji Okada
1959年生まれ。画家、成安造形大学教授。学位論文は「絵画経験の純粋性についての一考察?生ける現在と持続?」。「VOCA展‘98」にて奨励賞。滋賀県立近代美術館、大原美術館にて大規模な個展、セゾン現代美術館ART TODAY 2009にて2人展を開催。http://shuji-okada.com

山本和人※ Kazuto Yamamoto
1960年生まれ。成安造形大学准教授。主要論文、「知覚に於る経験と抽象│ホワイトヘッドの知覚論の意味」「千年王国運動と歴史―バリッジとエリアーデの研究を中心に」「メディアの中の妖精―コティングリ妖精事件を読む」。

要 真理子 Mariko Kaname
大阪大学招へい准教授。博士(文学)。成安造形大学附属芸術文化研究所客員研究員。著書に『ロジャー・フライの批評理論│知性と感受性の間で』(東信堂、2005年)、『イメージ』上 下巻(前田茂と共編著、ナカニシヤ出版、2011・2012年)、 Y. Nakama, H. Dickel ed., Perception of Nature: Construction of Landscape. Global Perspectives, (Sangensha, 2014)ほか。

ジョン・レヴァック・ドリヴァー John Levack Drever
サウンドアーティスト、ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ音楽学部上級講師、並びにサウンドプラクティス研究所主任。学位論文は「Phonographies: Practical and Theoretical Explorations into Composing with Disembodied Sound」。Sonic Arts Network、the UK and Ireland Soundscape Community評議員、The Academy of Urbanism研究員、成安造形大学附属芸術文化研究所客員研究員。

アンソニー・プライアー Anthony Pryer
ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ音楽学部大学院修士課程歴史的音楽学科ディレクター。近年発表の著書並び論文に「Claudio Monteverdi: Sacrae Cantiunculae, Madrigali Spirituali, Canzonette a 3 Voci」、「Hanslick, Legal Processes and Scientific Methodologies: How Not to Construct and Ontology of Music」、「The Ontology of Music and the Challenge of Performance: Identity v. Variety, and the Persistence of the ‘Text’」、「Approaching Monteverdi: His Cultures and Ours」「Mozart’s Operatic Audition. The Milan Concert, 12 March 1770: A Reappraisal and Revision」など。成安造形大学附属芸術文化研究所客員研究員。

松本直美※ Naomi Matsumoto
ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ音楽学部アソシエート講師。主要論文に「Manacled Freedom: 19th-Century Vocal Improvisation and the Flute-Accompanied Cadenza in Donizetti’s ‘Lucia di Lammermoor’」、「ピオ・エネア・デリ・オビッツィと『オペラ・トーナメント』ジャンル│初期イタリア・オペラ商業化の過程を追って」など。これまでにthe British Federation of Women Graduates National Award, the Gladys Krieble Delmas Foundation British Award, the JSPS Symposium Scheme Awardなどを受賞。成安造形大学附属芸術文化研究所客員研究員。

千速敏男 Toshio Chihaya
1958年生まれ。成安造形大学教授(西洋美術史)。主要論文:「Uber die Bedeutung des Wortes,“schilderachtich”, in der niederlandischen Kunstliteratur des 17. Jahrhunderts」「ウィレム・フーレーの “teyckenachtigh”
について」「Schilderachtig, Painter-like, Picturesque:17世紀オランダにおける『ピクチャレスク』の独自性を示すささやかな用例について」「レンブラントの《夜警》はピクチャレスクか:サミュエル・ファン・ホーフストラーテンの“schilderachtich van gedachten”をめぐって」

稲賀繁美 Shigemi Inaga
1957年生まれ。国際日本文化研究センター教授。パリ第七大学博士。著書に『絵画の黄昏』『絵画の東方』、『絵画の臨界』の三部作、編著に『伝統工藝再考:京のうちそと』『東洋意識』ほか。

廣瀬浩司 Koji Hirose
筑波大学准教授。学位論文はProblematique de l’institution dans la derniere philosophie de Maurice Merleau-Ponty。著書は『後期フーコー』(青土社)、『デリダ きたるべき痕跡の記憶』(白水社)、『知の教科書 デリダ』(講談社新書メチエ)。

三脇康生 Yasuo Miwaki
1963年生まれ。精神医学、美術批評。現在は、仁愛大学大学院(臨床心理コース)教授。共編著 『医療環境を変える』(京都大学学術出版会)共編訳『精神の管理社会をどう超えるか?』(松籟社)共訳 ジル・ドゥルーズ『無人島』(河出書房新社)などの業績の他、美術展覧会の企画や展覧会のためにテキストも多数書いている。

松嶋 健 Takeshi Matsushima
1969年生まれ。京都大学人文科学研究所研究員。成安造形大学附属芸術文化研究所客員研究員。多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。主要著書に、『プシコ ナウティカ―イタリア精神医療の人類学』(世界思想社 近刊)、『身体化の人類学―認知・記憶・言語・他者』(世界思想社 共著)ほか。

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