生活福祉文化資源の探究

これからの日本の生活様式を求めて

生活福祉文化資源の探究

主体性、共同、日常性、伝統を軸に、身近な生活事象を拾い上げ、「福祉文化」に根ざしたこれからのあるべき生活を追求する。

著者 京都ノートルダム女子大学生活福祉文化学部
ジャンル その他  > 家政学・生活科学
出版年月日 2013/04/01
ISBN 9784779507564
判型・ページ数 A5 ・ 264ページ
定価 7,480円(税込)

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産業界主導の生活の外部化に抗し、
主体性、共同、日常性、伝統を軸に、
身近な生活事象を拾い上げ、
「福祉文化」に根ざしたこれからのあるべき生活を追求し、
人間生活のあり方や真の生活の豊かさを論じる。

<編集委員>
中村 久美(なかむら くみ)
京都ノートルダム女子大学生活福祉文化学部教授

三好 明夫(みよし あきお)
京都ノートルダム女子大学生活福祉文化学部准教授

山本 智也(やまもと ともや)
京都ノートルダム女子大学生活福祉文化学部教授

序 章 生活福祉文化資源の探求から生み出す新たな生活様式
1.生活再編の必要性と生活福祉文化資源
2.新たな生活様式の構築に向けた4つのキーワード

第1部 自己と生活の主体性の確立
第1章 主体的な健康管理とアンチエイジングへの生活態度
1.はじめに
2.老化とアンチエイジング
3.エイジングの影響
4.高齢者の主体的な健康管理におけるアンチエイジングの意義
5.個人の健康管理と福祉国家の戦略としてのアンチエイジング
6.おわりに

第2章 装いによる自己の確立と社会性の構築
1.はじめに
2.装いと自己
3.コミュニケーションとしての装い
4.装いの効果

第3章 ケア役割への支援からケアしない権利・ケアする権利の保障へ―精神に「障害」のある人の家族支援に必要な視点
1.わが国における家族主義的福祉―家族への依存関係の再生産としての家族主義
2.わが国における精神に「障害」のある人の家族がおかれている現状
3.これまでの精神に「障害」のある人への家族支援の見直しが必要
4.これからの精神に「障害」のある人の家族支援に重要な視点

第4章 地域との主体的な関係性による豊かな居住地生活
1.少子高齢社会における地域の重要性
2.住民の自主的地域活動にみる主体的な関係性
3.住民による主体的な地域施設管理と新たな生活共同
4.個々の主体的な地域との関わりから成る緩やかな地域コミュニティ

第2部 関わりと共同から生まれる生活価値
第5章 住民参加を促進する地域活動と地域の再構築―地域の伝統野菜に着目した取り組み事例から
1.はじめに
2.地域福祉を推進していくために
3.地域に根ざした取り組みとは
4.調査について
5.おわりに

第6章 子どもの育つ生活環境と人との関わり
1.はじめに
2.子どもの抱える心とからだの問題と生活環境
3.子どもの育ちと人との関わり
4.生き生きとした子どもの育ちを求めての提案

第7章 非加害者である母親の性的虐待を受けた子どもへの関わりと共生
1.はじめに
2.初期の研究調査
3.2000年以降の研究調査
4.おわりに

第8章 介護従事者の生活の質をも見据えた共生的福祉環境
1.高齢者介護をとりまく状況の実際
2.ソーシャルワーク・スーパービジョン
3.特別養護老人ホームとソーシャルワーク・スーパービジョン
4.職員の生活の質の確保と働き甲斐を求めての支援の必要

第3部 日常性の再評価
第9章 毎日の自覚的食生活が生み出すサクセスフル・エイジング
1.はじめに
2.高齢者の健康を維持するための具体的方策
3.咀嚼能力
4.サクセスフル・エイジングを生み出す日々の食物摂取
5.おわりに

第10章 日々の生活活動が支える持続的な自立高齢者の暮らし
1.はじめに(健常高齢者に目を向けることの重要性)
2.介護予防
3.生活不活発病
4.日常生活行動の捉え方について
5.高齢女性の日常生活行動に関する実態調査
6.社会的役割の創出
7.おわりに

第11章 社会福祉資源としての「子どもの遊び」―遊びの重要性の再評価と必要な支援について
1.はじめに
2.福祉資源としての「子どもの遊び」
3.遊びの現状
4.遊びの支援のために
5.おわりに

第12章 知的障がい者の日常の暮らしと自立への道
1.はじめに
2.知的障がい者の暮らしの場
3.知的障がい者の日中活動
4.知的障がい者の余暇活動
5.自立生活をめざして
6.おわりに

第4部 伝統の中に見出す規範性の再構築
第13章 平安朝ファッションの規範における現代的意味
1.はじめに
2.平安貴族の色彩感覚
3.平安ファッションにおける色彩の意味
4.平安朝貴族の通過儀礼
5.通過儀礼における服色の意味
6.おわりに

第14章 伝統食の伝承に見る日本食の未来
1.食生活の変遷の中に伝統食を見る
2.伝統食と食料生産の関係
3.食生活に対する意識
4.日本食の未来

第15章 家族 その伝統と創造
1.「家族」をめぐる今日的状況
2.日本の家族の歴史的変遷
3.多様な家族観をふまえての家族理解


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