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『〈共同体〉をめぐる政治学』書評掲載(『京都新聞』〔6月2日付〕ほか)
2013/06/17
〈共同体〉をめぐる政治学
近代化による分断を超えた、人々の新たな連帯はつくれるのか。
ハンナ・アレント論、石牟礼道子論、コミュニティ論など、多彩な議論を通じ、
新しい〈共同体〉の可能性に迫る市民社会論。
【著者紹介】
伊藤洋典(いとう・ひろのり)
1960年 大分県に生まれる。
1986年 九州大学法学部卒業。
1991年 九州大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。
現 在 熊本大学教授。博士(法学)。(政治思想専攻)
著訳書 『ハンナ・アレントと国民国家の世紀』(木鐸社,2001年),『「近代」と「他者」』〔編著〕(成文堂,2006年),『「地域公共圏」の政治学』〔共編〕(ナカニシヤ出版,2004年),『自分からの政治学』〔共著〕(法律文化社,1996年),M. カノヴァン『アレント政治思想の再解釈』〔共訳〕(未來社,2004年),他。
まえがき
第一章 ハンナ・アレントにおける人間的なものの条件
1 はじめに
2 『全体主義の起原』の論理
3 アレントの近代批判
4 むすびにかえて
第二章 公共的人間の今日的位相
1 はじめに
2 ロールズの議論
3 共同体の議論
4 「幸福の追求」と共同体
5 おわりに
第三章 「高度成長期」の政治学における二つのパラダイム
――疎外論と政策論の展開と交差――
1 はじめに
2 松下圭一の場合
3 高畠通敏の場合
4 谷川雁の場合
5 むすびに
第四章 風景への帰属、あるいは帰属の風景
1 序 論
2 「私」に連なる世界
3 世界との分離
――近代批判――
4 共同体の挫折
5 おわりに
第五章 コミュニティ論の今日的位相とその射程
――移動時代における「帰属」と「自治」の観点から――
1 はじめに
2 コミュニティ論の論点
3 コミュニティと場所制
4 コミュニティと自治
5 メンバーシップなき自治
6 自治と政治的共同体のゆくえ
7 むすびにかえて
注
おわりに
初出一覧
事項索引
人名索引
第一章 ハンナ・アレントにおける人間的なものの条件
1 はじめに
2 『全体主義の起原』の論理
3 アレントの近代批判
4 むすびにかえて
第二章 公共的人間の今日的位相
1 はじめに
2 ロールズの議論
3 共同体の議論
4 「幸福の追求」と共同体
5 おわりに
第三章 「高度成長期」の政治学における二つのパラダイム
――疎外論と政策論の展開と交差――
1 はじめに
2 松下圭一の場合
3 高畠通敏の場合
4 谷川雁の場合
5 むすびに
第四章 風景への帰属、あるいは帰属の風景
1 序 論
2 「私」に連なる世界
3 世界との分離
――近代批判――
4 共同体の挫折
5 おわりに
第五章 コミュニティ論の今日的位相とその射程
――移動時代における「帰属」と「自治」の観点から――
1 はじめに
2 コミュニティ論の論点
3 コミュニティと場所制
4 コミュニティと自治
5 メンバーシップなき自治
6 自治と政治的共同体のゆくえ
7 むすびにかえて
注
おわりに
初出一覧
事項索引
人名索引
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定価 2,860円(税込)