図表で学ぶ心理テスト

心理テストの歴史や倫理，心得などの理論をはじめ，
発達や適応をとらえる様々な心理テストを
図表を多用してわかりやすく解説。
さらにパフォーマンス編として，
自己理解を深めるための自分でできる様々な心理テストも掲載。

【著者紹介】
長尾　博（ながお・ひろし）
1976年　九州大学教育学部卒業。
1978年　九州大学大学院教育学研究科修士課程修了。
1981年　九州大学大学院教育学研究科博士課程単位満了中退。
1984年　九州大学教育学部助手。
1988年　活水女子短期大学講師を経て現在，
活水女子大学文学部人間関係学科教授。
専攻　臨床心理学，青年心理学，精神医学
学位　医学博士
主著『青年期の自我発達上の危機状態に関する研究』（ナカニシヤ出版）,『心理・精神療法ワークブック』（誠信書房），『やさしく学ぶカウンセリング』（金子書房）,『図表で学ぶ精神保健』（培風館），『図表で学ぶアルコール依存症』（星和書店）,『三訂版　学校カウセリング』（ナカニシヤ出版），『現代臨床心理学講座』（ナカニシヤ出版）,など。

はじめに
本書の使い方

I　理論編
(１)心理テストとは
　1．心理テストの定義
　2．心理テストの作成過程
　3．心理テストの種類
(２)心理テストの歴史
(３)心理テストの倫理
(４)心理テスト実施前・実施中・実施後の心得
　1．心理テスト実施前
　2．心理テスト実施中
　3．心理テスト実施後

II　発達をとらえる心理テスト編
(１)乳幼児期（infancy）
　1．発達診断に用いられる主な心理テスト
　2．心身障害児のための心理テスト
　3．発達障害児のための心理テスト
　4．幼児の心理的特性をとらえる心理テスト
　5．親の心理的特性をとらえる心理テスト
(２)児童期（childhood）
　1．学校環境をとらえる心理テスト
　2．親子関係のあり方をとらえる心理テスト
　3．交友関係のあり方をとらえる心理テスト
　4．児童の心理的特性をとらえる心理テスト
(３)青年期（adolescence）
　1．青年期の心理的特性をとらえる心理テスト
　2．青年期の親子関係・家族関係をとらえる心理テスト
　3．学校におけるストレスをとらえる心理テスト
　4．青年期の交友関係をとらえる心理テスト
　5．青年期のさまざまな感情をとらえる心理テスト
　6．青年期の生き方をとらえる心理テスト
(４)成人期（adulthood）と中年期（middle age）
(５)老年期（senescence）

III　適応をとらえる心理テスト編
(１)学校・教育相談現場
(２)病院現場
　1．テストバッテリーについて
　2．ロールシャッハテストについて
　3．各種精神疾患をとらえる心理テスト
(３)企業現場
(４)家庭裁判所・少年鑑別所

IV　パフォーマンス編
パフォーマンス　1．自我の強さをみる
　1．自我強度尺度
　2．バウムテスト
　3．自我強度尺度とバウムテストの照合
パフォーマンス　2．家族・親子関係をみる
　1．FACES-III
　2．絵を見て物語を連想させるテスト
　3．FACES-IIIとエディプス・エレクトラコンプレックステストとの照合
パフォーマンス　3．対人・恋愛関係をみる
　1．対人関係性尺度
　2．恋愛関係影響尺度
　3．対人関係性尺度と恋愛（友人）関係影響尺度との照合
パフォーマンス　4．ジェンダーアイデンティティをみる
　1．ジェンダーアイデンティティ尺度
　2．アニメから物語を連想するテスト
　3．ジェンダーアイデンティティ尺度とアニメを用いた物語との照合
パフォーマンス　5．自分を抑える力（がまんできる力）をみる
　1．衝動的行動尺度
　2．ダウニー意志気質テスト
　3．衝動的行動尺度とダウニー意志気質テストとの照合
パフォーマンス　6．大学生活での不安をみる
　1．UPI（University Personality Inventory）
　2．就職活動不安尺度
　3．動的学校画（KSD;kinetic school drawing）
　4．UPI,就職活動不安,KSDとの照合

参考文献
心理テスト発行社一覧
おわりに
テスト解説
索引