スペインワイン産業の地域資源論

地理的呼称制度はワインづくりの場をいかに変えたか

スペインワイン産業の地域資源論

世界3位の産量を誇るスペインワイン産業。そこにある風土と地域ブランドを作る為の知恵を紹介する、スペイン発・地域資源論。

著者 竹中 克行
齊藤 由香
ジャンル 地理・歴史・人類学  > 地理学
出版年月日 2010/07/01
ISBN 9784779504839
判型・ページ数 A5 ・ 312ページ
定価 3,080円(税込)
在庫 品切れ・重版未定

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美酒を生む伝統と戦略の「ワイン地理学」
世界3位の産量を誇るスペインワイン産業。その背景には良質なワインを生む風土と地域ブランドを作るための人々の知恵があった。ローカルな資源で持続的発展を追求する、スペイン発・地域資源論。

【著者紹介】
竹中克行(たけなか・かつゆき)
東京大学大学院総合文化研究科満期退学。学術博士(東京大学)。現在,愛知県立大学外国語学部准教授。人文地理学専攻。『多言語国家スペインの社会動態を読み解く――人の移動と定着の地理学が照射する格差の多元性』(ミネルヴァ書房,2009年),『朝倉世界地理講座――大地と人間の物語 7.地中海ヨーロッパ』[共編著](朝倉書店,2010年),『人文地理学』[共編著](ミネルヴァ書房,2009年),他。

齊藤由香(さいとう・ゆか)
名古屋大学大学院文学研究科修了。地理学博士(名古屋大学)。現在,金城学院大学現代文化学部講師。人文地理学専攻。
「スペイン・ワイン産業における原産地呼称による製品差別化――生産者からみた産地訴求性と品質訴求性」(『地学雑誌』119-1,2010年),「スペインにおけるワイン醸造業の発展過程とその地域的差異」(『地学雑誌』113-1,2004年),「スペインにおける日産自動車の進出と物流システムの構築」(『地理学評論』74-10,2001年),他。

序章 ワイン産業の地理学――商品をつくる場所と商品化される場所――

第1章 商業的ワイン生産の歴史的展開――パイオニアの出現と原産地呼称の付与――

第2章 品質と商圏からみるワイン産地――ワイン産地を類型化する――

第3章 ワイン産地の発展の諸相――地域資源をいかすワイン産地の知恵――

第4章 スペインワインの地理的呼称制度――法的な仕組みと運用の実際――

第5章 カタルーニャの原産地呼称(1)――発泡性ワイン,カバの生産基地――

第6章 カタルーニャの原産地呼称(2)――原酒輸出から良質ワイン生産への脱却――

第7章 カタルーニャの原産地呼称(3)――多様性に富む小規模産地――

第8章 産地の制度的認定が促したワイン産業の質的転換

第9章 地域ブランドによる製品差別化の論理

終章 地理的呼称制度はワインづくりの場をいかに変えたか

参考文献
主要面接調査先
あとがき

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