成人の心理学

世代性(ジェネラティヴィティ)と人格的成熟

成人の心理学

エリクソン、マックアダムスらの「世代性」概念を中心に、その理論的考察を行い、日本の中年期成人の実情を実証データから示す。

著者 丸島 令子
ジャンル 心理学  > 発達・保育
出版年月日 2009/12/01
ISBN 9784779504006
判型・ページ数 A5 ・ 204ページ
定価 3,080円(税込)

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日本の中年は何に悩み、どう乗り越えるのか
Erikson、McAdamsを中心に、世代性(generativity)とパーソナリティに関する理論的考察を行い、日本の中年期成人の心理社会的発達と人格的なあり方を実証研究から明らかにし、さらに「世代性尺度」を作成する。

【著者紹介】
丸島令子(まるしま・れいこ)
1959年神戸女学院大学文学部卒業(文学士)。1965年ミシガン州立大学大学院人間・家族発達学研究科修士課程修了(M.A.)。1996年京都大学大学院教育学研究科博士後期課程満期退学。2008年教育学博士。神戸女学院大学人間科学部,神戸女学院大学大学院人間科学研究科教授を経て,2006年まで神戸親和女子大学発達教育学部,神戸親和女子大学大学院文学研究科教授。臨床心理士。主著に,『臨床心理学を基本から学ぶ』(編著,北大路書房,2004年),『家族』(編著,同文書院,1995 年)など。

はじめに  

第Ⅰ部 中年期の発達課題(世代性)とパーソナリティ研究をめぐる理論的考察

第1章 中年期成人と世代性/ジェネラティヴィティ
はじめに
第1節 発達課題と世代性
 1.発達課題の考え方  
 2.Eriksonと世代性の定義 
 3.McAdamsと世代性の多要素的概念による「全体図」
第2節 概念生成の背景とパーソナリティ研究  
 1.Jungと個性化論  
 2.Levinsonと中年期の研究
 3.McAdamsと世代性およびパーソナリティ研究
 4.McAdams以後の世代性概念の発展 
 5.Kotreと世代性の暗部の研究  

第2章 現代の成人発達論
第1節 生涯発達研究と中年期 
 1.成人の発達モデルと中年期  
 2.ライフイベント論と中年期 
第2節 臨床的場面とライフヒストリー研究  
 1.精神分析,精神医学と世代性  
 2.中年期「危機説」とわが国の研究
第3節 本論文の構成  

第Ⅱ部 世代性についての実証研究

第3章 世代性の発達と自己概念,精神健康,ライフイベントとの関連性
第1節 研究1a 「世代性 vs 停滞」と自己概念との関連性  
第2節 研究1b ネガティブライフイベントと成人の発達  

第4章 世代性尺度日本版の作成
第1節 研究2 日本版「世代性関心尺度」と「世代性行動チェックリスト」の作成
第2節 研究3 改訂版「世代性関心尺度」と「世代性行動チェックリスト」の作成

第5章 「ナレーション」とライフヒストリーの研究

第6章 総  括
第1節 研究の全体的考察  
第2節 今後の課題  

補 章 Eriksonによるガンディーのライフヒストリー研究   

引用文献 
参考文献 
付録1:The Loyola Generativity Scale  
付録2:世代性テーマ別の「LGS」20項目の分類 
付録3:「SCT」文章完成テスト 項目反応の分類表 
付録4:研究3 GCS-R,GBC-Rの基礎統計量  
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