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概念分析の社会学

社会的経験と人間の科学

概念分析の社会学

多彩なテーマに関し、重要概念の用法を分析。そこから社会を成り立たせる原理の一面をあぶり出すエスノメソドロジー研究の成果。

著者 酒井 泰斗
浦野 茂
前田 泰樹
中村 和生
ジャンル テキスト
社会・文化 > 社会学
出版年月日 2009/04/01
ISBN 9784779503146
判型・ページ数 A5・290ページ
定価 本体2,800円+税
 

目次

はじめに

 ◇ナビゲーション1

第1章 類型から集団へ ─人種をめぐる社会と科学─ 浦野 茂

1 問題としての人種の概念
2 ある論争から
3 『人種に関する声明』
4 集 団
5 人種概念の二重性
6 人種はどのような意味で生物学的実在か
7 人種をめぐる社会と科学

第2章 遺伝学的知識と病いの語り ─メンバーシップ・カテゴリー化の実践─ 前田泰樹

1 はじめに
2 遺伝学的知識とリスク
3 「ごくまれな」と「私たちすべてにとって」
4 「私たちすべてにとって」
5 「ごくまれな単一遺伝性疾患」
6 結びにかえて

 ◇ナビゲーション2

第3章 医療者の〈専門性〉と患者の〈経験〉 安藤太郎

1 はじめに
2 反精神医学運動とその限界
3 ナラティブ・セラピーと「逆立ちした専門性」
4 ナラティブ・ベイスド・メディスンと「シャトル外交」
5 検討の対象
6 〈経験〉の語り
7 医療の管轄領域の線引き
8 むすびに

第4章 触法精神障害者の「責任」と「裁判を受ける権利」 ─裁判と処罰を望むのはだれなのか─  喜多加実代

1 精神障害と犯罪をめぐる争点
2 責任追及や裁判の要求とループ効果
3 責任追及と裁判の要求と観察法 ─どのような「変更」の主張なのか─
4 「当事者」の分類 ─「人々の分類」の文脈依存性─
5 触法精神障害者による責任追及と裁判をめぐる議論
6 1980年前後の責任追及と裁判をめぐる議論
7 結びにかえて

第5章 「被害」の経験と「自由」の概念のレリヴァンス 小宮友根

1 はじめに
2 反ポルノグラフィ公民権条例
3 「行為」か「表現」か
4 ポルノグラフィと「女性の被害」
5 おわりに

第6章 化粧と性別 ─〈素肌〉を見るやり方─ 上谷香陽

1 化粧とは何か
2 化粧と社会
3 現代化粧の諸相
4 「素肌」を発見する
5 化粧することにおける/としての「素肌」
6 「素肌」をもつ人

 ◇ナビゲーション3

第7章 優生学の作動形式 ─永井潜の言説について─ 石井幸夫

1 はじめに
2 花園の園丁
3 神への道
4 科学を遂行する
5 おわりに

第8章 科学社会学における「社会」概念の変遷 中村和生

1 はじめに
2 〈制度としての科学〉と〈科学の内容の社会性〉
3 サイエンス・ウォーズ
4 テクノサイエンス研究 ─社会決定論の解体と「計算の中心」─
5 STS の政治論的展開を支える一つの軸 ─「科学 vs. 社会」─
6 結びに代えて

おわりに
索引

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内容説明

エスノメソドロジー研究の新展開
「概念分析」とは規範の分析にほかならない。多彩なトピックにおいて、各分野で重視される概念の用法を具体的に分析。そこから社会を成り立たせるシステムの一面をあぶり出した、エスノメソドロジー研究の新展開。

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■エスノメソドロジー・会話分析研究会>研究会会員の著作紹介

 

【著者紹介】(*は編者)
酒井泰斗(さかい・たいと) 大阪大学大学院理学研究科物理学専攻修士課程中退。音楽制作会社を経て現在は金融系企業のシステム部に所属。ルーマン・フォーラム管理人(socio-logic.jp)。
浦野 茂
(うらの・しげる) 慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。社会学専攻。青森大学准教授。
前田泰樹
(まえだ・ひろき) 一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。社会学専攻。東海大学准教授。
中村和生
(なかむら・かずお) 明治学院大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。社会学専攻。明治学院大学他非常勤講師。

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