自己決定の倫理と「私―たち」の自由

自己決定の倫理と「私―たち」の自由

ミードの社会的自我論の観点から従来の自己決定と自由の理念を批判し,共同体の中の他者と自己を繋ぐ新たな「自由」を模索する。

著者 小柳 正弘
ジャンル 哲学・倫理  > 哲学
哲学・倫理  > 倫理学
出版年月日 2009/05/01
書店発売日 2009/04/30
ISBN 9784779503276
判型・ページ数 4-6 ・ 296ページ
定価 2,640円(税込)

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共同体を基点に考える、真の自由のあり方
他者を排除しようとする自己決定のありように基づいた、従来の自由の理念を批判。ミードの社会的自我論の観点から、自己決定重視原則の改編を目指し、共同体のなかでの他者と自己を繋ぐ新たな「自由」を模索する

【著者紹介】
小柳正弘(こやなぎ・まさひろ)
熊本大学大学院社会文化科学研究科博士課程修了。博士(学術)。哲学・倫理学専攻。琉球大学法文学部教授。著訳書:『自己決定論のゆくえ――哲学・法学・医学の現場から』〔共著〕(九州大学出版会,2008年),『ビジネス倫理学――哲学的アプローチ』〔共著〕(ナカニシヤ出版,2004年),『現代環境思想の展開――21世紀の自然観を創る』〔共著〕(新泉社,2004年),『G.H.ミードの世界――ミード研究の最前線』〔共著〕(恒星社厚生閣,1997年),G.H.ミード『西洋近代思想史――十九世紀の思想のうごき(上・下)』〔共訳〕(講談社学術文庫,1994年),他。

はじめに
 ――現代における自由の問題と社会的自我論――

第一部 自由の問題圏
 第一章 問題としての自由
 第二章 自己決定の理念と現実

第二部 自己決定の原初構造
     ――社会的自我論の地平――
 第三章 自己と他者との相即的存在構造
      ――ミードの自我論(1)――
 第四章 意思と自己意識
      ――ミードの自我論(2)――
 第五章 ミード自我論における「他者」の問題
 第六章 エスニシティとアイデンティティ
      ――〈風土のエチカ〉を手がかりに――

第三部 新しい自由のために
     ――「共鳴」と倫理――
 第七章 よきパターナリズムと当事者主権
 第八章 モデルとしての技術者の自己決定
 第九章 自由の理念と倫理

引用参照文献
あとがき
事項索引
人名索引

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