日本マックス・ウェーバー論争
「プロ倫」読解の現在
ウェーバーは犯罪を犯したのか?
論争を総括、ウェーバー読解の最前線に迫る。
『マックス・ヴェーバーの犯罪』をめぐって引き起こされた近年の論争を総括、論争によってもたらされたウェーバー研究の新展開を展望し、「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」の現代的意義を明らかにする。
【著者紹介】
橋本 努(はしもと・つとむ)
1967年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士号取得。北海道大学大学院経済学研究科准教授。経済思想・社会哲学専攻。『自由の論法――ポパー・ミーゼス・ハイエク』(創文社)、『社会科学の人間学――自由主義のプロジェクト』(勁草書房)、『帝国の条件――自由を育む秩序の原理』(弘文堂)、『自由に生きるとはどういうことか』(ちくま新書)、他。
矢野善郎(やの・よしろう)
1968年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。中央大学文学部准教授。理論社会学・社会学史・ディベート教育専攻。『マックス・ヴェーバーの方法論的合理主義』(創文社)、「マックス・ヴェーバーの新世紀――変容する日本社会と認識の展開』(共著、未來社)、他。
はじめに(橋本努)
序 章 マックス・ウェーバー論争へようこそ(橋本 努)
第I部 ウェーバーは「犯罪」を犯したのか
第1章 羽入式疑似文献学の解剖(丸山尚士)
第2章 ヴェーバー「倫理」論文における理念型の検討(山本 通)
第3章 ヴェーバーにおけるルターとフランクリン(梅津順一)
第4章 『コリントI」七・二〇問題再考(宇都宮京子)
第II部 論争を検証する
第5章 「マックス・ヴェーバーの犯罪」事件(唐木田順一)
第6章 学問をめぐる「格差の政治」(橋本直人)
第7章 現象学的理想型解釈の理路(九鬼一人)
第III部 論争を超えて――ウェーバー研究の新展開
第8章 ウェーバー宗教社会学の新しい読み方
――近代西洋のエートスを相対化する三つの文化比較(横田理博)
第9章 日本における『倫理』受容についての一考察(三笘利幸)
第10章 歴史における理念の作用――予定説の変容をめぐって(荒川敏彦)
終 章 論争の精神―― 一〇〇年前の論文をめぐって私たちはどう論争すればよいのか
資料1 ヴェーバーは犯罪を犯したのか(橋本 努)
資料2 学者の良心と学問の作法について(雀部幸隆)
資料3 折原浩の羽入辰郎批判の結末(雀部幸隆)
あとがき――ヴェーバーをめぐるさらなる論争への誘い(矢野善郎)
序 章 マックス・ウェーバー論争へようこそ(橋本 努)
第I部 ウェーバーは「犯罪」を犯したのか
第1章 羽入式疑似文献学の解剖(丸山尚士)
第2章 ヴェーバー「倫理」論文における理念型の検討(山本 通)
第3章 ヴェーバーにおけるルターとフランクリン(梅津順一)
第4章 『コリントI」七・二〇問題再考(宇都宮京子)
第II部 論争を検証する
第5章 「マックス・ヴェーバーの犯罪」事件(唐木田順一)
第6章 学問をめぐる「格差の政治」(橋本直人)
第7章 現象学的理想型解釈の理路(九鬼一人)
第III部 論争を超えて――ウェーバー研究の新展開
第8章 ウェーバー宗教社会学の新しい読み方
――近代西洋のエートスを相対化する三つの文化比較(横田理博)
第9章 日本における『倫理』受容についての一考察(三笘利幸)
第10章 歴史における理念の作用――予定説の変容をめぐって(荒川敏彦)
終 章 論争の精神―― 一〇〇年前の論文をめぐって私たちはどう論争すればよいのか
資料1 ヴェーバーは犯罪を犯したのか(橋本 努)
資料2 学者の良心と学問の作法について(雀部幸隆)
資料3 折原浩の羽入辰郎批判の結末(雀部幸隆)
あとがき――ヴェーバーをめぐるさらなる論争への誘い(矢野善郎)