教育と倫理

教育と倫理

モラルとは、モラルを教育することとは何か、そして実際、どのように行われているのか、を様々な角度から述べる。

著者 越智 貢
秋山 博正
谷田 増幸
衛藤 吉則
上野 哲
後藤 雄太
上村 崇
ジャンル 哲学・倫理  > 倫理学
教育・語学・文学  > 教育学
テキスト
シリーズ 人文・社会  > 人間論の21世紀的課題
出版年月日 2008/05/01
書店発売日 2008/06/19
ISBN 9784779502033
判型・ページ数 4-6 ・ 200ページ
定価 2,090円(税込)

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モラルとは。モラルを教育することとは。
本書は「教育と倫理」をテーマとしているが、その狙いは、モラルの低下を嘆くことやモラルを教えることの勧めにあるわけではない。かえって、教えるべき「モラル」とはどのようなものであり、どのような性格を持っているのか、そしてモラルを「教える」とはどのようなことであり、実際、どのように行われているのか、を様々な角度から述べようとしたものにほかならない。(「はじめに」より)

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『人間論の21世紀的課題』シリーズ

 

【著者紹介】
越智  貢(おち・みつぐ)
広島大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。倫理学専攻。広島大学教授。
上村  崇(うえむら・たかし)
広島大学大学院文学研究科博士課程修了。倫理学専攻。海上保安大学校非常勤講師。
後藤雄太(ごとう・ゆうた)
広島大学大学院文学研究科博士課程修了。倫理学専攻、広島国際学院大学非常勤講師。
上野 哲(うえの・てつ)
広島大学大学院文学研究科博士課程修了。応用倫理学専攻。日本学術振興会特別研究員。
秋山博正(あきやま・ひろまさ)
広島大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。くらしき作陽大学教授。
谷田増幸(たにだ・まゆすき)
兵庫教育大学大学院連合学校教育研究科博士課程修了。学校教育実践学専攻。文部科学省教科調査官。
衛藤吉則(えとう・よしのり)
広島大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。教育哲学専攻。広島大学准教授。

第I部 モラルを教えるということ

第1章 モラルの教育
1 はじめに
2 道徳教育の言葉
3 モラルの理解
4 モラルを支えるもの

第2章 モラルの育成を阻む無力感
1 はじめに
2 生徒の自己意識
3 教師の苦悩
4 無力感とそれを克服する視点

第II部 若者と倫理
第3章 人間関係と倫理
1 若者における同調主義
2 同調主義が引き起こす具体的問題
3 同調主義の背景

第4章 職業教育と倫理
1 フリーター・ニートへのバッシング
2 教育を放棄した現代日本社会
3 未来への危惧

第III部 教育倫理と倫理教育

第5章 教育倫理学の現在
1 教育倫理学の現状
2 教育倫理学をめぐる思想状況
3 教育倫理学の可能性

第6章 倫理の専門的教育
1 専門職倫理教育の課題
2 専門職倫理教育の実践
3 専門職倫理教育の方法論

第IV部 道徳教育と人間形成

第7章 道徳教育と宗教
1 人間形成への指導・支援としての道徳教育
2 道徳教育に対する宗教補完可能性

第8章 被教育者としての教師
1 教師にとっての陥穽
2 教師の被教育性への内的要請
3 教師の被教育性への外的要請

第V部 学校教育における「道徳/倫理」

第9章 中学校における道徳教育
1 はじめに
2 道徳教育の基本的な在り方
3 道徳の時間における指導
4 道徳教育の課題と今後の改善への方途

第10章 高等学校における道徳教育
1 はじめに
2 「在り方生き方教育」の各々の断面
3 「在り方生き方教育」の道徳論へ向けて

第VI部 倫理学と教育

第11章 教育改革と自由主義の倫理
1 教育改革を考える
2 根本思想としての「自由主義」
3 現代における道徳教育の三つの方向

第12章 ホリズム的道徳の可能性
1 「カント的二元論」と「汝自身を知れの哲学」
2 ホリズム論に見る今日的なモラルの図式
3 ホリズム的道徳の実践モデル

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