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経済倫理のフロンティア

経済倫理のフロンティア

経済の様々な領域における倫理的問題を正しく理解するために、基本を概説。

著者 柘植 尚則
田中 朋弘
浅見 克彦
柳沢 哲哉
深貝 保則
福間 聡
ジャンル 哲学・倫理 > 倫理学
シリーズ 人文・社会 > 人間論の21世紀的課題
出版年月日 2007/05/01
ISBN 9784779501470
判型・ページ数 4-6・196ページ
定価 本体1,900円+税
 

目次

まえがき

第I部 労働はどうあるべきか

第1章 歴史のなかの労働
1 労働の現在
2 労働観の変遷

第2章 労働の可能性と限界
1 労働の理念
2 労働の行方

第II部 企業は何のために

第3章 企業と個人
1 営利組織における個人の役割
2 就職活動における個人の自由と責任
3 解雇と雇用の維持
4 サービス残業・過労死・過労自殺

第4章 企業と社会
1 企業の影響力
2 企業の道徳的義務
3 企業と社会貢献活動
4 企業風土

第III部 消費の底にあるもの

第5章 消費社会の構造
1 「際限なき」消費のシステム
2 消費の文化とコミュニケーション
3 消費を「戯れる」主体

第6章 消費の倫理
1 消費を「戯れる」主体の倫理問題
2 個体としての自律を宙づりにする文化の求め
3 倫理に堪える「戯れ」の主体

第IV部 市場を再考する

第7章 市場へのまなざし
1 市場の倫理的規制
2 国家と経済
3 政治哲学と市場

第8章 有機的な社会ヴィジョンと経済倫理
1 市場をめぐる原子のイメージと有機体のイメージ
2 有機的な社会ヴィジョンの三類型
3 分業社会と規範、ルール
4 経済社会の進化と対価のヴィジョン

第V部 経済システムを支える倫理

第9章 市場と信頼関係
1 見えざる手の費用
2 慣習から制度へ
3 社会資本
4 市場における倫理

第10章 企業の社会的責任と株主
1 企業の社会的責任と「株主主権」
2 「企業の社会的責任」とステイクホルダー
3 アメリカにおけるビジネス・エシックスの伝統とバーリ&ミーンズ
4 出資者の投資行動と社会的な役割
5 おわりに

第VI部 新たな福祉をめざして

第11章 福祉国家の原理と課題
1 福祉国家とは
2 シティズンシップと福祉

第12章 福祉社会の可能性
1 社会的ミニマムとしての基礎所得(basic income)
2 基礎所得の問題点
3 民主主義と福祉

あとがき
事項索引
人名索引

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内容説明

経済全般で噴出する倫理的問題がよく分かる本。経済の様々な領域における倫理的問題を正しく理解するために、基本を概説。


「まえがき」より
学問分野としての経済倫理は確立されていないとはいえ,経済と倫理に関する考察は古くから行なわれてきた。アダム・スミス,ヘーゲル,ミル,マルクス,ウェーバー,ケインズ,ハイエクなど,多くの思想家が経済と倫理をめぐる様々な問題について論じてきた。経済倫理は,これらの思想家の議論を受け継ぎ,それを主題として体系的に考えるものである。

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【著者紹介】
柘植尚則(つげ・ひさのり)
1964年生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。倫理学・思想史専攻。博士(文学)。慶應義塾大学准教授。『良心の興亡―近代イギリス道徳哲学研究』(ナカニシヤ出版、2003年)、『西洋哲学史入門―6つの主題』〔編著〕(梓出版社、2006年)、『ビジネス倫理学―哲学的アプローチ』〔共編〕(ナカニシヤ出版、2004年)、他。

田中朋弘(たなか・ともひろ)
1966年生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。哲学・倫理学専攻。博士(文学)。熊本大学教授。『職業の倫理学』(丸善、2002年)、Taking Life and Death Seriously:Bioethics from Japan〔共著〕(Elsevier,2005)、『ビジネス倫理学―哲学的アプローチ』〔共編〕(ナカニシヤ出版、2004年)、他。

浅見克彦(あさみ・かつひこ)
1957年生まれ。北海道大学大学院経済学研究科博士課程修了。社会理論、メディア・カルチャー専攻。経済学博士。和光大学教授。『消費・戯れ・権力』(社会評論社、2002年)、『愛する人を所有するということ』(青弓社、2001年)、「<装う>ことの倫理」(『岩波応用倫理学講義4 経済』岩波書店、2005年)、他。

柳沢哲哉(やなぎさわ・てつや)
1962年生まれ。東北大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。経済学史専攻。埼玉大学教授。『マルサスと同時代人たち』〔共著〕(日本経済評論社、2006年)、『マルサス理論の歴史的形成』〔共著〕(昭和堂、2003年)、「人口はどのように見られてきたのか」(『環』26号、2006年)、他。

深貝保則(ふかがい・やすのり)
1954年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。経済学史専攻。横浜国立大学教授。『市場社会の検証』〔共編著〕(ミネルヴァ書房、1993年)、『自由と秩序の経済思想史』〔共著〕(名古屋大学出版会、2002年)、「最低賃金裁定法案と政治算術1795-96年―ウィットブレッド対ピット論争とハウレット」(『経済学史研究』第47巻第2号、2005年)、他。

福間 聡(ふくま・さとし)
1973年生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。社会哲学専攻。文学博士(哲学)。東北大学大学院専門研究員。『ロールズのカント的構成主義―理由の倫理学』(勁草書房、2007年)、「道徳的説明と道徳的事実―自然主義的道徳実在論の限界と相対主義の克服に向けて」(『思想』第961号、2004年)、「道徳的運に抗して―コントロール条件に基づく道徳的責任の再検討」(『倫理学年報』第50号、2001年)、他。

 

「気になる話題」関連本ブログで紹介しました【2009/10/16】

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